評価:★★★★【4点】
主人公はコソ泥から知らぬ間にヒーローとなっていくダスティン・ホフマン?
まずは、なかなか斬新である冒頭の展開だけで興味を持ってしまう。
過去の傑作映画、『靴をなくした天使』を彷彿させる舞台設定に
不思議と期待感を持ってしまうのでした。
主演のサム・ワーシントンはハスキーな声だけでなく
どこか正直で真面目な役どころがお似合いですね。
ということから、東側の広い部屋よりも若干狭くても“眺めのいい部屋”を選び
そこの、“裏窓”から隣のビルの“引き裂かれたカーテン”ごしに偶然見た
“パラダイン夫人の恋”を発見し“知りすぎていた男”として追われ
“見知らぬ乗客”として“鳥”に乗って“めまい”を起こす映画ではありません。
あそこのシーンで2回も「眺めのいい部屋」って言うから
思わず覗き目的かと勘違いしてしまった(うそつけ!)
◇
【あらすじ】
マンハッタンの高級ホテル。
ひとりの男が21階の窓枠を乗り越え、幅わずか30cmの縁に立ち、
いまにも飛び降りようとしていた。
街中が騒然とする中、男は交渉の相手として
女性刑事リディアを指名する。
やがて男の素性が、NY市警の元警察官ニック・キャシディと判明する。
ニックは30億円のダイヤ横領の罪で服役中で、
父親の葬儀で仮出所中に脱走したのだった。
ニックはヤジ馬が見守る中、リディアに対し
自らの潔白を証明しようとする。
しかしその背後では、ニックの指示を受けた弟ジョーイと
その恋人によってある計画も秘かに進行していくのだったが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレ有ります】
まず、いきなりの状況設定が良い!
ホテルで朝食後に自分が触れた食器をきれいに洗うところなんて
いったい、どれだけの潔癖症なんだ!と思わせる。
これは、ディカプリオ主演映画のなかの
『アビエイター』のハワード・ヒューズと同等かそれ以上(笑)
そして、そこからいきなりホテルの窓から外に出て
世間の注目を浴びる行為に観る者は俄然、興味が湧いてしまう。
この男になにがあったのか!
そんな中、交渉専門の女性刑事を指名し
さらにメディアが騒ぐことも想定し男は何やら意図的行動を
する辺りから、ぐいぐい作品世界に惹き込まれます。
徐々に明らかになっていく謎。
ズバリいえば、男のしたいことが早々に分かってしまい
また、それに絡む過去の事件に係わる人物たちの
証拠隠滅など、観てる側にはすべて露出する作りなので
謎解き推理というミステリーではありません。
それでも、すべてを見せておいて、後は観客に
サスペンスを味わってもらおうとする監督の演出はよかったです。
こういう作りなら、出来ればもうちょっと人物設定を
丁寧に作り込み、それを数分で良いから事前に見せておけば
もっと感情移入していたかもしれない、そんな映画でした。
【今週のツッコミ】
・脱走前の刑務所でのケンカは伏線でもなんでもなかったのはなぜ?
あれは単に喧嘩っ早いワイルドさを見せたかったのか。
・主人公、1年前までは、ニューヨーク市警のはずなのに
現役市警の誰もテレビのニュース映像で彼に気が付かないって。
元相棒のマイクだけってのは、普通そんなもんなのか。
・女性刑事が引きずる職務のトラウマが映画に効果的要素を与えていた。
ちなみに交渉中、ひとりごとをいうニックに向かって
「誰と話してんの?」これは刑事として勘が悪すぎでしょう。
・さすがに『ミッション・インポッシブル』のような
鍛え抜かれたエージェントと違い、どこかヌルいカップルだった。
まあでも、これがあったから結構ハラハラさせられたしね(笑)
・あの彼女の以前の仕事が何だったのか気になるところ。
まさか、高校時代に空き巣に入った経験しかないってほんとかな?(笑)
・それよりも、まず、どこであのような知識を持って
さらにはどこで練習してたのか、そこから知りたくなった。
っていうか、発案から1年であそこまで出来るんだろうか。
・赤いライトで赤い配線を探す行為はエドの『アビス』へのリスペクトか。
あっちは黄色いライトで白と黄色のケーブルで迷ってたしね(笑)
っていうか、こっちは、なんでわざわざ赤いライトにしたんだろう
普通に白いLEDでいいような気もするが^^;センサーに関連あったのか。
・本作のようなチームで行う仕事といえば
通常は主人公側が、ある場所に忍び込み、他のメンバーが
それを補足する側に付くのが通常のパターン。
でも、今回はそれらの逆パターンというのが新鮮でした。
・最後の手段はなかなか面白かった!それいちばん手っ取り早い!
ただ、あそこはせめて、覆面くらいしなさいよ!と言いたくなった(爆)
・終盤、まさかの空中ダイブ!!!
狙った人物めがけ、生身でピンポイント命中か!それで生きてたら
思いっきり突っ込もうと思ってたのに、そういうことだったのね(笑)
・実は生きてた父・フランク(?)従者役のひとって。。。
厨房からニックを逃がすためホテルマンのユニフォーム渡してた彼
まさかゴードン・ラムゼイじゃないよね(爆)
ちなみに「マスターシェフ」シーズン3を早く放送してください。
-------------------------------------------------------------
監督:アスガー・レス
脚本:パブロ・F・フェニベス
撮影:ポール・キャメロン
音楽:ヘンリー・ジャックマン
出演:サム・ワーシントン/エリザベス・バンクス/ジェイミー・ベル/
アンソニー・マッキー/エド・バーンズ/エド・ハリス/
『崖っぷちの男』
主人公はコソ泥から知らぬ間にヒーローとなっていくダスティン・ホフマン?
まずは、なかなか斬新である冒頭の展開だけで興味を持ってしまう。
過去の傑作映画、『靴をなくした天使』を彷彿させる舞台設定に
不思議と期待感を持ってしまうのでした。
主演のサム・ワーシントンはハスキーな声だけでなく
どこか正直で真面目な役どころがお似合いですね。
ということから、東側の広い部屋よりも若干狭くても“眺めのいい部屋”を選び
そこの、“裏窓”から隣のビルの“引き裂かれたカーテン”ごしに偶然見た
“パラダイン夫人の恋”を発見し“知りすぎていた男”として追われ
“見知らぬ乗客”として“鳥”に乗って“めまい”を起こす映画ではありません。
あそこのシーンで2回も「眺めのいい部屋」って言うから
思わず覗き目的かと勘違いしてしまった(うそつけ!)
◇
【あらすじ】
マンハッタンの高級ホテル。
ひとりの男が21階の窓枠を乗り越え、幅わずか30cmの縁に立ち、
いまにも飛び降りようとしていた。
街中が騒然とする中、男は交渉の相手として
女性刑事リディアを指名する。
やがて男の素性が、NY市警の元警察官ニック・キャシディと判明する。
ニックは30億円のダイヤ横領の罪で服役中で、
父親の葬儀で仮出所中に脱走したのだった。
ニックはヤジ馬が見守る中、リディアに対し
自らの潔白を証明しようとする。
しかしその背後では、ニックの指示を受けた弟ジョーイと
その恋人によってある計画も秘かに進行していくのだったが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレ有ります】
まず、いきなりの状況設定が良い!
ホテルで朝食後に自分が触れた食器をきれいに洗うところなんて
いったい、どれだけの潔癖症なんだ!と思わせる。
これは、ディカプリオ主演映画のなかの
『アビエイター』のハワード・ヒューズと同等かそれ以上(笑)
そして、そこからいきなりホテルの窓から外に出て
世間の注目を浴びる行為に観る者は俄然、興味が湧いてしまう。
この男になにがあったのか!
そんな中、交渉専門の女性刑事を指名し
さらにメディアが騒ぐことも想定し男は何やら意図的行動を
する辺りから、ぐいぐい作品世界に惹き込まれます。
徐々に明らかになっていく謎。
ズバリいえば、男のしたいことが早々に分かってしまい
また、それに絡む過去の事件に係わる人物たちの
証拠隠滅など、観てる側にはすべて露出する作りなので
謎解き推理というミステリーではありません。
それでも、すべてを見せておいて、後は観客に
サスペンスを味わってもらおうとする監督の演出はよかったです。
こういう作りなら、出来ればもうちょっと人物設定を
丁寧に作り込み、それを数分で良いから事前に見せておけば
もっと感情移入していたかもしれない、そんな映画でした。
【今週のツッコミ】
・脱走前の刑務所でのケンカは伏線でもなんでもなかったのはなぜ?
あれは単に喧嘩っ早いワイルドさを見せたかったのか。
・主人公、1年前までは、ニューヨーク市警のはずなのに
現役市警の誰もテレビのニュース映像で彼に気が付かないって。
元相棒のマイクだけってのは、普通そんなもんなのか。
・女性刑事が引きずる職務のトラウマが映画に効果的要素を与えていた。
ちなみに交渉中、ひとりごとをいうニックに向かって
「誰と話してんの?」これは刑事として勘が悪すぎでしょう。
・さすがに『ミッション・インポッシブル』のような
鍛え抜かれたエージェントと違い、どこかヌルいカップルだった。
まあでも、これがあったから結構ハラハラさせられたしね(笑)
・あの彼女の以前の仕事が何だったのか気になるところ。
まさか、高校時代に空き巣に入った経験しかないってほんとかな?(笑)
・それよりも、まず、どこであのような知識を持って
さらにはどこで練習してたのか、そこから知りたくなった。
っていうか、発案から1年であそこまで出来るんだろうか。
・赤いライトで赤い配線を探す行為はエドの『アビス』へのリスペクトか。
あっちは黄色いライトで白と黄色のケーブルで迷ってたしね(笑)
っていうか、こっちは、なんでわざわざ赤いライトにしたんだろう
普通に白いLEDでいいような気もするが^^;センサーに関連あったのか。
・本作のようなチームで行う仕事といえば
通常は主人公側が、ある場所に忍び込み、他のメンバーが
それを補足する側に付くのが通常のパターン。
でも、今回はそれらの逆パターンというのが新鮮でした。
・最後の手段はなかなか面白かった!それいちばん手っ取り早い!
ただ、あそこはせめて、覆面くらいしなさいよ!と言いたくなった(爆)
・終盤、まさかの空中ダイブ!!!
狙った人物めがけ、生身でピンポイント命中か!それで生きてたら
思いっきり突っ込もうと思ってたのに、そういうことだったのね(笑)
・実は生きてた父・フランク(?)従者役のひとって。。。
厨房からニックを逃がすためホテルマンのユニフォーム渡してた彼
まさかゴードン・ラムゼイじゃないよね(爆)
ちなみに「マスターシェフ」シーズン3を早く放送してください。
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監督:アスガー・レス
脚本:パブロ・F・フェニベス
撮影:ポール・キャメロン
音楽:ヘンリー・ジャックマン
出演:サム・ワーシントン/エリザベス・バンクス/ジェイミー・ベル/
アンソニー・マッキー/エド・バーンズ/エド・ハリス/
『崖っぷちの男』
と一瞬おもいました(爆
映画の流れから行って、もうあそこは体当たり決行としか思えなかったです(笑)
あと壁登りのところでスパイダーマンだったらな~とか考えちゃいましたよ(爆)
シリアスな映画かと思ってました。
嬉しい裏切りです(笑)
夏の大作前に、なかなか面白い作品をぶつけて来ましたね~分かりやすく適度なハラハラで楽しめました♪
あそこまでオーディエンス巻き込んで期待(?)させたら、ダイブするしかないのでしょう(爆)
お父さんのオチが気に入りました^^
本日、自分のブログみて「あれれ?」でした。
フォントが全部変わってるし、コメント欄もいつもと違うんですが
これって、ワタシだけそう見えているんでしょうか(苦笑)
本作、予告編から意味深な雰囲気に食指湧きっぱなしでしたよ。
>あそこまでオーディエンス巻き込んで期待(?)させたら
自分から仕掛けたんだから群衆の空気も読まないとね(笑)
とりあえずは期待に応えたんだから見上げてた人たちも納得ですね(笑)
>お父さんのオチが気に入りました^^
あれは絶対に料理界の星野仙一・三ツ星シェフのゴードン・ラムゼイと思うんだけどな~(爆)
窓の外の細い庇から、逃げ場ないじゃん! と思ってたら、意外と他の部屋に「出入り自由」だったりして笑えましたね。
エド・ハリスの悪党役に何とも「重み」がなくて残念でした・・『スターリングラード』の頃は、抱かれてもイイとさえ思ったしとでしたが・・(おいおい)
書式フォントも違うような…。
交渉人マーサー、どこかで見たことあると思って公式HPを参照したら、スパイダーマンの前シリーズに出てたらしい。
弟の彼女、もう少し脱いでくれると良かったのに・・・。
あのひとのあの行動がなかったら、本作のオチまで行かなかったですもんね。
ひょっとして、オッちゃんも仲間か?と疑ってしまいましたよ(笑)
>エド・ハリスの悪党役に何とも「重み」がなくて残念でした・・
>『スターリングラード』の頃は、抱かれてもイイとさえ思ったしとでしたが・・(おいおい)
おいおい!(笑)
クールな悪人オーラがもひとつでした(苦笑)
『スターリングラード』未見です^^
エド・ハリスといえば便器に手を突っ込んで指輪を探すアノ映画がいちばんよかったです。
今日、ブログ見て「おや?」でした。
なんだ、元に戻ってるじゃん!(笑)
昨日は、他のgooブログの皆さんのところに出かけてチェックしたんですが
みなさんも同じように変わってたんですよ。
そう見えてるのが自分だけなのか、気になったもので・・・
オリーブリーさん、御返事してくれてありがとうございます。
これからも、また教えてね^^
お!高評価ですね^^
あの女刑事、そうだったんですか!
ワタシは昔のテレビバラエティ「ルーシーショー」のルーシーの姪かと思いました(それはないわ)^^;
っていうか、古すぎて誰も知らないかも。
弟の彼女、いい曲線美でしたね(笑)
カットが変わった時、「こいつ、なんで脱いでるんだ?」と勘違いしてました^^;