評価:★★★★
1954年、アメリカ
百万人の視聴者がひとりの男“ニュースキャスター”に未来を託した―――
自由を再び手にするために・・・
「イエローめ!」=卑怯者
「レッドよりマシさ」=“赤”共産主義者
とまあこんな風に強烈な台詞が出てきて、これは第二次世界大戦のパールハーバーのことを指して当時のアメリカ人は日本人のことをこう呼んでいたんですね。
1950年代の時代背景がスタジオセットや出演者のスタイルコーディネイト等でリアルに映像として表現されていた。全編モノクロ映像で撮影したことは大正解だったと思う。すべてスタジオの中だけの撮影で全く無駄の無い演出となっている。冒頭で流れるジャズが非常に心地よい。
主演のデヴィッド・ストラザーンは本人よりも美男子のようである。結構キザっぽい仕草が目に付いた。特に目で物を語る演技はこれはジョージ・クルーニーお得意の分野だ。事実クルーニー本人も“目で殺す”的な演技をこれまでの映画(シリアナ以外)で自然に多用している(笑)
当時のキャスターは本番中でもタバコを燻らせており、他のスタッフも本番中でも殆んどの人間が咥えタバコをしている(笑)人気ニュースキャスターのエドワード・R・マロー(デヴィッド・ストラザーン)を筆頭に全員がヘビースモーカーだったようだ。タバコの吸いすぎでしょう(爆)
この映画は当時の本物のニュース映像をデジタル処理をし撮影されたカットと上手く繋げている。マッカーシー上院議員本人の映像とマロー演じる(デヴィッド・ストラザーン)のシーンなど、この辺りは観ていて全く違和感がなく自然でありアカデミー撮影賞にノミネートされただけのことはありました。
ストーリーのテンポがとても良く当時の再現も文句なし。ただ、この映画、余りにも明るくてコントラストもキツイために映像で字幕文字が見えない。全員白いカッターシャツ姿であったので字幕に白いシャツが被ってしまってはどうにもならない(爆)
見えずに読めなかった字幕文字が結構ありましたね(爆)
それからこの映画の冒頭で簡単なプロットが流れますが、数分間の説明でどこまで理解できるのか難しいと思います。ということで簡単な当時の状況だけでも把握しておけば十分映画のなかに入っていけます。
これはある意味、規模の小さい“ホロコースト”事件である。
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【マッカーシズムとは】
1950年2月にアメリカ合衆国上院で、ジョセフ・レイモンド・マッカーシー上院議員(共和党)が「205人の共産主義者が国務省職員として勤務している」と告発したことを契機に、ハリウッド映画界などをも巻き込んで大規模な「赤狩り」に発展した事件。後にはニューディーラーまで対象となった。
マッカーシーらに共産主義者、もしくはその同調者だと糾弾されたのはアメリカの政府関係者やアメリカ陸軍関係者だけでなく、ハリウッドの芸能関係者や映画監督、作家。さらにはカナダ人やイギリス人などの外国人にまで及んだ。しかし、共産主義者の追放という大義名分を傘に着たマッカーシー議員や、その右腕となった若手弁護士のロイ・コーンなどによる、偽の「共産主義者リスト」の提出に代表される様な、様々な偽証や事実の歪曲や、自白や協力者の告発、密告の強要までを取り入れた強引な手法がマスコミ・民主党から大きな反感を買うことになる。
【赤狩りとは】
国家権力が国内の共産党員およびそのシンパ(sympathyser―同調者)をその職などから追放すること。主に第二次世界大戦後の冷戦下の西側諸国で行われた。この場合の「赤」は共産党およびその支持者を指す。
フリー百科事典よりコピーしました。
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監督:ジョージ・クルーニー
脚本:ジョージ・クルーニー
撮影:ロバート・エルスウィット
プロダクションデザイン: ジム・ビゼル
出演:デヴィッド・ストラザーン/ジョージ・クルーニー/ロバート・ダウニー・Jr/パトリシア・クラークソン/レイ・ワイズ
『グッドナイト&グッドラック』オフィシャル・サイト
http://www.goodnight-movie.jp/
1954年、アメリカ
百万人の視聴者がひとりの男“ニュースキャスター”に未来を託した―――
自由を再び手にするために・・・
「イエローめ!」=卑怯者
「レッドよりマシさ」=“赤”共産主義者
とまあこんな風に強烈な台詞が出てきて、これは第二次世界大戦のパールハーバーのことを指して当時のアメリカ人は日本人のことをこう呼んでいたんですね。
1950年代の時代背景がスタジオセットや出演者のスタイルコーディネイト等でリアルに映像として表現されていた。全編モノクロ映像で撮影したことは大正解だったと思う。すべてスタジオの中だけの撮影で全く無駄の無い演出となっている。冒頭で流れるジャズが非常に心地よい。
主演のデヴィッド・ストラザーンは本人よりも美男子のようである。結構キザっぽい仕草が目に付いた。特に目で物を語る演技はこれはジョージ・クルーニーお得意の分野だ。事実クルーニー本人も“目で殺す”的な演技をこれまでの映画(シリアナ以外)で自然に多用している(笑)
当時のキャスターは本番中でもタバコを燻らせており、他のスタッフも本番中でも殆んどの人間が咥えタバコをしている(笑)人気ニュースキャスターのエドワード・R・マロー(デヴィッド・ストラザーン)を筆頭に全員がヘビースモーカーだったようだ。タバコの吸いすぎでしょう(爆)
この映画は当時の本物のニュース映像をデジタル処理をし撮影されたカットと上手く繋げている。マッカーシー上院議員本人の映像とマロー演じる(デヴィッド・ストラザーン)のシーンなど、この辺りは観ていて全く違和感がなく自然でありアカデミー撮影賞にノミネートされただけのことはありました。
ストーリーのテンポがとても良く当時の再現も文句なし。ただ、この映画、余りにも明るくてコントラストもキツイために映像で字幕文字が見えない。全員白いカッターシャツ姿であったので字幕に白いシャツが被ってしまってはどうにもならない(爆)
見えずに読めなかった字幕文字が結構ありましたね(爆)
それからこの映画の冒頭で簡単なプロットが流れますが、数分間の説明でどこまで理解できるのか難しいと思います。ということで簡単な当時の状況だけでも把握しておけば十分映画のなかに入っていけます。
これはある意味、規模の小さい“ホロコースト”事件である。
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【マッカーシズムとは】
1950年2月にアメリカ合衆国上院で、ジョセフ・レイモンド・マッカーシー上院議員(共和党)が「205人の共産主義者が国務省職員として勤務している」と告発したことを契機に、ハリウッド映画界などをも巻き込んで大規模な「赤狩り」に発展した事件。後にはニューディーラーまで対象となった。
マッカーシーらに共産主義者、もしくはその同調者だと糾弾されたのはアメリカの政府関係者やアメリカ陸軍関係者だけでなく、ハリウッドの芸能関係者や映画監督、作家。さらにはカナダ人やイギリス人などの外国人にまで及んだ。しかし、共産主義者の追放という大義名分を傘に着たマッカーシー議員や、その右腕となった若手弁護士のロイ・コーンなどによる、偽の「共産主義者リスト」の提出に代表される様な、様々な偽証や事実の歪曲や、自白や協力者の告発、密告の強要までを取り入れた強引な手法がマスコミ・民主党から大きな反感を買うことになる。
【赤狩りとは】
国家権力が国内の共産党員およびそのシンパ(sympathyser―同調者)をその職などから追放すること。主に第二次世界大戦後の冷戦下の西側諸国で行われた。この場合の「赤」は共産党およびその支持者を指す。
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監督:ジョージ・クルーニー
脚本:ジョージ・クルーニー
撮影:ロバート・エルスウィット
プロダクションデザイン: ジム・ビゼル
出演:デヴィッド・ストラザーン/ジョージ・クルーニー/ロバート・ダウニー・Jr/パトリシア・クラークソン/レイ・ワイズ
『グッドナイト&グッドラック』オフィシャル・サイト
http://www.goodnight-movie.jp/
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