評価:★★★★★[5/5]
これはベンジャミンと生涯を共にした
デイジーの一大叙情詩であった。
冒頭、病院の床に横たわる老婆がいる。
すでに、身体は衰退し起き上がることもできない。
看病している娘に、あるひとりの男性の
自らの生涯を書き留めた日記を読んでほしいと言う。
そんな母に対して娘はページの初めから読み始める。
◇
第一次世界大戦末期の
1918年のニューオーリンズ。
街では戦争勝利の歓喜に湧くなか
生まれたばかりのわが子の容姿に恐れおののき
ノーランハウスという老人ホームの階段に
赤ん坊を毛布にくるみ現金18ドルとともに
そっと置き去りにする男が居た。
◇
生まれてすぐに捨てられたベンジャミンに、
無償の愛をくれた育ての母クイニー。
外の世界へ飛び出し、
誘われるまま乗った船で仕事をくれた船長は
「自分の信じる道を進め」と教えてくれた。
異国で出会った女性との初めての恋、初めてのくちづけ。
第二次世界大戦で共に戦い、夢半ばで散った男たちと結んだ絆、
名乗り出た、実の父の死……
ベンジャミンは
自分に与えられたさまざまな機会をすべて受け入れ、
そこで出会った人々と深くかかわっていくことに
生きる意味を見出していく。
そんな数え切れない出会いと別れの中で、
ベンジャミンの人生を大きく変えたのは、
生涯思い続けた女性、デイジーだ。
互いに求め合いながらも、
別々の時の流れを生きなければならないふたり。
人生のちょうど真ん中で、やっとほぼ同じ年齢になったふたりは
互いを慈しむように強く優しく愛し合う。
しかし、彼らは気づいていた。
やがてまた、時に引き裂かれることを——
そのとき、ふたりが選んだ人生とは?
この世に、時を超えて残る愛は、あるのだろうか——?
ベンジャミンは知っていた。
出会った人々と、いつか必ず別れることを。
だからこそ、この一瞬一瞬を大切に生きたい——
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』は、
特別な運命を生き抜いたベンジャミンの曇りなき瞳を通して、
人生の素晴らしさを見せてくれる感動作である。
<オフィシャルサイトより>
◇
この素晴らしいファンタジー映画は
ベンジャミンの純粋無垢な性格ゆえに
見ている観客のすべてが彼を温かく見守りたくなる。
毛布にくるまれ捨てられていたベンジャミンを偶然拾ったのが
老人養護施設を経営しているクイニーだったのが
ベンジャミンにとって幸運だったのではないだろうか。
そのクイニーの愛を一身に受け、育ったベンジャミンは
自分の容姿に対してコンプレックスを母に問うこともなく
“それ”を自然に受け入れているところが凄いな~。
そんなころ、
養護施設に遊びに来ていた運命の少女デイジーと巡り合う。
一見、どう見ても普通じゃないベンジャミンに対し
異質な物を見るようなこともなく至って自然に受け入れる。
なかなか良く出来た少女だなと感心した。
いや、こう書くとワザと普通を装っているみたいだが
そうではなく、自然に振る舞う仕草や会話など
おそらくこの少女も純粋無垢な子だと感じたのである。
通常のミステリー映画であれば
ここで、悪ガキたちが興味本位にからかったり
悪ふざけなどをして主人公に自分の容姿に対し
コンプレックスを植え付けさせることになるのだが
いや、もっと酷いことをして死に至らしめるだろう。
だが、本作に登場する人物の誰ひとり
そうことをする者がいない。
言い方を変えれば、みんな良いひとたちばかり。
◇
ベンジャミンが育った世界は
老人ホームであるが故、そこのメンバーと一緒に
長く過ごすことができない。
生涯の終わりに近づいている入居者らは、
死というものを普通に受け入れていた。
決してそれに対して恐怖にうろたえる様な素振りもせず
その日が来た時も、静かに、そっと・・・。
そんな世界のなかであったためベンジャミンも
別れとは死を意味することと普通に認識していた。
なので、彼自身も死に対して恐れることもなく
平静に受け入れていたのだ。
◇
80歳で生まれ、年をとるごとに若返っていくベンジャミン。
と、いうことは40歳になったときに
ちょうど、人生の折り返し時点となる。
6歳年下のデイジーが34歳ということになり
その、年齢と身体のバランスの取れた時期の
数年間は本人たちが最も幸せに過ごせた瞬間だった。
そして彼らに子供が授かるのである。
しかし、時は残酷であった。
何時しか身体のバランスが逆転し始め
こころでは分かっていても微妙に
お互いの気持のズレが生じ始める。
つまり、ベンジャミンがやがて来る自分の将来を
悲観してデイジーに負担をかけたくないと言うのである。
なんという切ない物語なんだろう。
見た目で65歳くらい(実年齢15歳)で老人ホームを出て
船乗りの仕事に就き、10年ぶりに帰って来たベンジャミン。
デイジーと久しぶりの再会をするシーンに涙が出た。
ケイト・ブランシェットの驚きの演技に
来るぞ来るぞ!と構えていてもである^^
あ~なんという素敵な演技なんだ!
そこの間の取り方なんて・・・もう、ウルウルでしたね。
久しぶりにドラマを見て泣いてしまった。
そして、映像のそれぞれのカットが実に綺麗なんです。
撮影に関して照明の当て方にひと工夫したとなってますが
確かに、その辺りを意識しながら観ていましたが
あり得ない光の角度とか影の使い方が良かったです!
そして、なんと言っても
誰もが気になっているベンジャミンの容姿のこと。
老けメイクのブラピなんだが、
体の大きさが殆んど4頭身の子供レベルなところは
いったいどうやって再現したのだろうか?
すべてCGでやってしまったのか?
体は小柄なひとのもので、顔は後からCG処理したとしか思えないのだ。
鏡の前で若返っていく体にニンマリするシーンなど
今のCG技術の素晴らしさを見せてもらった感じだ。
◇
【ここからネタバレ注意】
まだの方は薄目にして飛ばしてね。
ベンジャミンが最も若くて美しかったのは
デイジーが車に轢かれて入院の見舞いに行った時でしょう。
観ているワタシでさえ「完璧!」と思ったほどです。
例の20代前半の若い体になったときは
さすがに無理してる感は否めなかったかな^^;
まず、眉毛が変で、ちょっと吹き出しましたね。
これは、CG得意の単に、皺を消すのではなく
顔の皮膚も若干持ち上げなければいけなかったのでは?
と素人ながらいつも思う疑問なんです。
ベンジャミンが言っていた言葉にも疑問。
「自分もいずれ子供になっていく」
「君に子供ふたりは負担が大きすぎる」
「だから俺は去って行く」
いやいや、それは考えすぎでしょう!
身体が子供になって行くだけで中身は
普通に老人なんですから。
現に見た目12歳くらいで認知性になったじゃないですか。
見た目12歳といえば、実年齢は68歳か。
そして見た目5歳のときに
完全に逝ってましたね。ヤバいです。
でも、もしかしたら
アレがほんとうのベンジャミンなのかも。
記憶が完全に消えてしまっていたが
2階建て住宅の屋根に登ってしまう元気さはなんなの?
身体能力も、やっぱり若返って行ったんですね。
映画はさらに進み最後のベンジャミンを・・・
最後のベンジャミンは消えてなくなるのでは?
というチョット怖い展開も有りなのかなと思っていたが
さすがにそれには至らず、ホッとした反面
案外、アッサリ感があって上手くまとめた印象です。
【ネタバレここまで】
脚本も映像もさることながら
各シーンに挿入されている音楽も詩的でとても良かった。
おまけ)
・船乗りになってから第二次世界大戦が勃発しますが
船長いわく「ジャップが真珠湾を攻撃しやがった!」
お~!“ニイタカヤマノボレ”が発動されたんですね。
船長「明日から俺たちも海軍の一員となって
敵と戦うことになるが、帰りたい奴は名乗り出ろ!」
この船長さん無骨であらくれ者だと踏んでいたが
実はとても良い奴でしたね。
そして漁をする木造船に銃座付きの機関銃と
射撃用の兵士をひとり乗せて沖に出て行きます。
ベンジャミンにとって初めての戦争体験でした。
しばらくしたある日の深夜
200メートル先の海上に突如現れるナチの潜水艦。
互いに睨み合い、遂にガチンコ機銃帰射となるが
その角度からの弾道の見せ方に感動しましたね!
もの凄い迫力なんですよ!
まるで観客が戦争を体感しているような感覚なんです。
いや~!このシーンが見られただけでも
お金を払って観たかいがあるってトコロかと(笑)
・冒頭の時計屋のエピソードから
1918年のシーンを観て、
その息苦しくなるような暗く粗い映像の雰囲気は
『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』(2002)に
通じる部分がワタシ的にはあったような気がした。
また、病院の床から過去を回想する映画としては
これまた、レイフ・ファインズの
『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)を思い描く。
・運命の少女デイジーを演じたエル・ファニングは
あの、ダコタ・ファニングの妹だそうです。
・ベンジャミンを拾ったココロ優しき女性。
育ての母となるクイニー演じたタラジ・P・ヘンソンは
『スモーキンエース/暗殺者がいっぱい』で
バレットM82A1を自在に操っていたことが信じられない^^
なかなか眼力が鋭くてチャーミングだが
体型はポッチャリしてるので老け役はし易かったかと。
・もういちど観てみたいと思うが・・・
なんせ、167分という長尺であるため
とても、平日には観に行けません^^
おまけのおまけ)
鏡の前で若返って来ていることを実感しているベンジャミン。
この老人が誰かに似ていると思ったら・・・
ある掲示板に、まさにビンゴ!なる画像が投稿された。
カトちゃんッペ!である。
これをテキスタイル・デザイナーのポロンさんが
描いたことに意義があるようだ(爆)
せっかくだから使わせてもらいました。
【サイドの髪はともかく、口元の加工が自然でグッドです!】
----------------------------------------------
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:エリック・ロス
撮影:クラウディオ・ミランダ
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/ティルダ・スウィントン
ジェイソン・フレミング/タラジ・P・ヘンソン/エル・ファニング
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
これはベンジャミンと生涯を共にした
デイジーの一大叙情詩であった。
冒頭、病院の床に横たわる老婆がいる。
すでに、身体は衰退し起き上がることもできない。
看病している娘に、あるひとりの男性の
自らの生涯を書き留めた日記を読んでほしいと言う。
そんな母に対して娘はページの初めから読み始める。
◇
第一次世界大戦末期の
1918年のニューオーリンズ。
街では戦争勝利の歓喜に湧くなか
生まれたばかりのわが子の容姿に恐れおののき
ノーランハウスという老人ホームの階段に
赤ん坊を毛布にくるみ現金18ドルとともに
そっと置き去りにする男が居た。
◇
生まれてすぐに捨てられたベンジャミンに、
無償の愛をくれた育ての母クイニー。
外の世界へ飛び出し、
誘われるまま乗った船で仕事をくれた船長は
「自分の信じる道を進め」と教えてくれた。
異国で出会った女性との初めての恋、初めてのくちづけ。
第二次世界大戦で共に戦い、夢半ばで散った男たちと結んだ絆、
名乗り出た、実の父の死……
ベンジャミンは
自分に与えられたさまざまな機会をすべて受け入れ、
そこで出会った人々と深くかかわっていくことに
生きる意味を見出していく。
そんな数え切れない出会いと別れの中で、
ベンジャミンの人生を大きく変えたのは、
生涯思い続けた女性、デイジーだ。
互いに求め合いながらも、
別々の時の流れを生きなければならないふたり。
人生のちょうど真ん中で、やっとほぼ同じ年齢になったふたりは
互いを慈しむように強く優しく愛し合う。
しかし、彼らは気づいていた。
やがてまた、時に引き裂かれることを——
そのとき、ふたりが選んだ人生とは?
この世に、時を超えて残る愛は、あるのだろうか——?
ベンジャミンは知っていた。
出会った人々と、いつか必ず別れることを。
だからこそ、この一瞬一瞬を大切に生きたい——
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』は、
特別な運命を生き抜いたベンジャミンの曇りなき瞳を通して、
人生の素晴らしさを見せてくれる感動作である。
<オフィシャルサイトより>
◇
この素晴らしいファンタジー映画は
ベンジャミンの純粋無垢な性格ゆえに
見ている観客のすべてが彼を温かく見守りたくなる。
毛布にくるまれ捨てられていたベンジャミンを偶然拾ったのが
老人養護施設を経営しているクイニーだったのが
ベンジャミンにとって幸運だったのではないだろうか。
そのクイニーの愛を一身に受け、育ったベンジャミンは
自分の容姿に対してコンプレックスを母に問うこともなく
“それ”を自然に受け入れているところが凄いな~。
そんなころ、
養護施設に遊びに来ていた運命の少女デイジーと巡り合う。
一見、どう見ても普通じゃないベンジャミンに対し
異質な物を見るようなこともなく至って自然に受け入れる。
なかなか良く出来た少女だなと感心した。
いや、こう書くとワザと普通を装っているみたいだが
そうではなく、自然に振る舞う仕草や会話など
おそらくこの少女も純粋無垢な子だと感じたのである。
通常のミステリー映画であれば
ここで、悪ガキたちが興味本位にからかったり
悪ふざけなどをして主人公に自分の容姿に対し
コンプレックスを植え付けさせることになるのだが
いや、もっと酷いことをして死に至らしめるだろう。
だが、本作に登場する人物の誰ひとり
そうことをする者がいない。
言い方を変えれば、みんな良いひとたちばかり。
◇
ベンジャミンが育った世界は
老人ホームであるが故、そこのメンバーと一緒に
長く過ごすことができない。
生涯の終わりに近づいている入居者らは、
死というものを普通に受け入れていた。
決してそれに対して恐怖にうろたえる様な素振りもせず
その日が来た時も、静かに、そっと・・・。
そんな世界のなかであったためベンジャミンも
別れとは死を意味することと普通に認識していた。
なので、彼自身も死に対して恐れることもなく
平静に受け入れていたのだ。
◇
80歳で生まれ、年をとるごとに若返っていくベンジャミン。
と、いうことは40歳になったときに
ちょうど、人生の折り返し時点となる。
6歳年下のデイジーが34歳ということになり
その、年齢と身体のバランスの取れた時期の
数年間は本人たちが最も幸せに過ごせた瞬間だった。
そして彼らに子供が授かるのである。
しかし、時は残酷であった。
何時しか身体のバランスが逆転し始め
こころでは分かっていても微妙に
お互いの気持のズレが生じ始める。
つまり、ベンジャミンがやがて来る自分の将来を
悲観してデイジーに負担をかけたくないと言うのである。
なんという切ない物語なんだろう。
見た目で65歳くらい(実年齢15歳)で老人ホームを出て
船乗りの仕事に就き、10年ぶりに帰って来たベンジャミン。
デイジーと久しぶりの再会をするシーンに涙が出た。
ケイト・ブランシェットの驚きの演技に
来るぞ来るぞ!と構えていてもである^^
あ~なんという素敵な演技なんだ!
そこの間の取り方なんて・・・もう、ウルウルでしたね。
久しぶりにドラマを見て泣いてしまった。
そして、映像のそれぞれのカットが実に綺麗なんです。
撮影に関して照明の当て方にひと工夫したとなってますが
確かに、その辺りを意識しながら観ていましたが
あり得ない光の角度とか影の使い方が良かったです!
そして、なんと言っても
誰もが気になっているベンジャミンの容姿のこと。
老けメイクのブラピなんだが、
体の大きさが殆んど4頭身の子供レベルなところは
いったいどうやって再現したのだろうか?
すべてCGでやってしまったのか?
体は小柄なひとのもので、顔は後からCG処理したとしか思えないのだ。
鏡の前で若返っていく体にニンマリするシーンなど
今のCG技術の素晴らしさを見せてもらった感じだ。
◇
【ここからネタバレ注意】
まだの方は薄目にして飛ばしてね。
ベンジャミンが最も若くて美しかったのは
デイジーが車に轢かれて入院の見舞いに行った時でしょう。
観ているワタシでさえ「完璧!」と思ったほどです。
例の20代前半の若い体になったときは
さすがに無理してる感は否めなかったかな^^;
まず、眉毛が変で、ちょっと吹き出しましたね。
これは、CG得意の単に、皺を消すのではなく
顔の皮膚も若干持ち上げなければいけなかったのでは?
と素人ながらいつも思う疑問なんです。
ベンジャミンが言っていた言葉にも疑問。
「自分もいずれ子供になっていく」
「君に子供ふたりは負担が大きすぎる」
「だから俺は去って行く」
いやいや、それは考えすぎでしょう!
身体が子供になって行くだけで中身は
普通に老人なんですから。
現に見た目12歳くらいで認知性になったじゃないですか。
見た目12歳といえば、実年齢は68歳か。
そして見た目5歳のときに
完全に逝ってましたね。ヤバいです。
でも、もしかしたら
アレがほんとうのベンジャミンなのかも。
記憶が完全に消えてしまっていたが
2階建て住宅の屋根に登ってしまう元気さはなんなの?
身体能力も、やっぱり若返って行ったんですね。
映画はさらに進み最後のベンジャミンを・・・
最後のベンジャミンは消えてなくなるのでは?
というチョット怖い展開も有りなのかなと思っていたが
さすがにそれには至らず、ホッとした反面
案外、アッサリ感があって上手くまとめた印象です。
【ネタバレここまで】
脚本も映像もさることながら
各シーンに挿入されている音楽も詩的でとても良かった。
おまけ)
・船乗りになってから第二次世界大戦が勃発しますが
船長いわく「ジャップが真珠湾を攻撃しやがった!」
お~!“ニイタカヤマノボレ”が発動されたんですね。
船長「明日から俺たちも海軍の一員となって
敵と戦うことになるが、帰りたい奴は名乗り出ろ!」
この船長さん無骨であらくれ者だと踏んでいたが
実はとても良い奴でしたね。
そして漁をする木造船に銃座付きの機関銃と
射撃用の兵士をひとり乗せて沖に出て行きます。
ベンジャミンにとって初めての戦争体験でした。
しばらくしたある日の深夜
200メートル先の海上に突如現れるナチの潜水艦。
互いに睨み合い、遂にガチンコ機銃帰射となるが
その角度からの弾道の見せ方に感動しましたね!
もの凄い迫力なんですよ!
まるで観客が戦争を体感しているような感覚なんです。
いや~!このシーンが見られただけでも
お金を払って観たかいがあるってトコロかと(笑)
・冒頭の時計屋のエピソードから
1918年のシーンを観て、
その息苦しくなるような暗く粗い映像の雰囲気は
『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』(2002)に
通じる部分がワタシ的にはあったような気がした。
また、病院の床から過去を回想する映画としては
これまた、レイフ・ファインズの
『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)を思い描く。
・運命の少女デイジーを演じたエル・ファニングは
あの、ダコタ・ファニングの妹だそうです。
・ベンジャミンを拾ったココロ優しき女性。
育ての母となるクイニー演じたタラジ・P・ヘンソンは
『スモーキンエース/暗殺者がいっぱい』で
バレットM82A1を自在に操っていたことが信じられない^^
なかなか眼力が鋭くてチャーミングだが
体型はポッチャリしてるので老け役はし易かったかと。
・もういちど観てみたいと思うが・・・
なんせ、167分という長尺であるため
とても、平日には観に行けません^^
おまけのおまけ)
鏡の前で若返って来ていることを実感しているベンジャミン。
この老人が誰かに似ていると思ったら・・・
ある掲示板に、まさにビンゴ!なる画像が投稿された。
カトちゃんッペ!である。
これをテキスタイル・デザイナーのポロンさんが
描いたことに意義があるようだ(爆)
せっかくだから使わせてもらいました。
【サイドの髪はともかく、口元の加工が自然でグッドです!】
----------------------------------------------
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:エリック・ロス
撮影:クラウディオ・ミランダ
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/ティルダ・スウィントン
ジェイソン・フレミング/タラジ・P・ヘンソン/エル・ファニング
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
そんなに良かったの?退屈って人も居たけど…(笑)
【ここからネタバレ注意】からは読んでませんよ~ん
今度見たら改めてコメントしますv(。・ω・。)ィェィ♪
>そんなに良かったの?退屈って人も居たけど…(笑)
生きて行く上で、ひととの係り合いのなかで
誘われるまま色々なことを体験して行くベンジャミンを
温かく見守れるか、そうでないかで変わってくることでしょう。
>今度見たら改めてコメントしますv(。・ω・。)ィェィ♪
3時間弱という長い映画です。
風邪などひかず体調を整えてから鑑賞してください(笑)
何だか、半日がすっ飛びました(=^_^=)
>何だか、半日がすっ飛びました(=^_^=)
ですよね!ワタシは朝一の回で観たんですが
劇場を出たら昼過ぎてました(笑)
トラックバックありがとうございました。(*^-^*
後半、ベンジャミンが20代前半の若い顔になった時の特殊メイクはヘンでしたね。。。
ベンジャミンの育ての母を演じたタラジ・P・ヘンソンのおおらかな演技は良かったですね。
>後半、ベンジャミンが20代前半の若い顔になった時の特殊メイクはヘンでしたね。。。
いや~!同じ感想を持ってた方がいたので安心しました^^
あの特殊メイクを見て“カトちゃん”をイメージしたところも同じ。
>ベンジャミンの育ての母を演じたタラジ・P・ヘンソンのおおらかな演技は良かったですね。
結構、チャーミングでしたし、見るからに
優しいクイニー役は高感度アップでしたね^^
出来るなら助演女優賞を獲ってもらいたいです。
「カトちゃん、ぺっ」受けました。
ブラビとカトちゃんって似てたんですね。
そうなんですよ~カトちゃんに似てましたね^^
ほっぺにピンクの渦潮マークなんか入れたら
まんまな気がします。
それから、youtubeのメイキング動画はとても参考になりました。
カトちゃんの子供のような無邪気さをベンジャミンにみましたよ^^ちょっと抱きしめたい様な‥(笑)
「その角度からの弾道の見せ方に感動しましたね!」
(^-^*)(・・*)(^-^*)(・・*)ウンウンあれには思わず当たりそうで陰に隠れたい心境になりましたね^^
照明のあて方で顔のしわの深さや質感を操っていた様に思えます
少しずつ加齢して行く様も自然でせつない程でした
ポロンはテーブルのしたで遊んでいて
「恥を知りなさい!」と叱られたブラピがなんとも心痛くて… ジンと来るところ ちょっと違いますね^^;
>3時間たっぷりと丁寧な描写を楽しんできました
お!
と、いうことは楽しめたのですね^^
昨夜、カトちゃんが水戸光圀役で某番組に出てましたね。
思わずベンジャミンを思い出しました(笑)
カトちゃん画像ですが、ワタシ的には「耳無し芳一」もアリかなと思ってますよ^^
>あれには思わず当たりそうで陰に隠れたい心境になりましたね^^
そういえば、海自の知人から
ソマリア沖の海賊船対策として合同練習をやるらしいんですが
結構、ワクワクしていると言ってましたよ^^
『キルビル』みたいに「やっちまいな~!」って感じなんでしょうね(笑)
>「恥を知りなさい!」と叱られたブラピがなんとも心痛くて…
ひと言も言い返さなかったですよね。
ベンジャミンは叱られたことよりデイジーと二人っきりになれたことの方が
余韻として残っていたのでしょう。
あのシーンはデイジーの祖母に叱責されても
案外、耳に入ってなかったのでは?と思っています^^
可也の長尺ですが、気にならなかったでしょう^^