評価:★★★【3点】
ケイト・ウィンスレットのひとり芝居でも成り立つとか?(笑)
夫と離婚し精神的に不安定なアデルを治癒する方法として
こういった状況に於ける荒治療がもっとも効果的であるということを
本作は証明してみせたのではないか。(ほんとか)
◇
アメリカ東部の小さな町。
レイバーデイを週末に控えた穏やかな9月初旬。
夫に去られたシングルマザーのアデルは
癒されぬ心の傷を抱えたまま、
一人息子のヘンリーとともに静かな日々を送っていた。
ある日、スーパーマーケットに買い出し行った2人は、
ケガをしていて見るからに怪しげな男に声を掛けられ、
自宅まで車で連れ帰るよう脅される。
彼の正体はフランクという名の逃亡犯だった。
恐怖から、言われるままに彼を匿うしかなかったアデル。
しかしフランクは決して危害は加えないと約束し、
男手がなく苦労していたアデルの家事を手伝い、
一方でヘンリーにも優しく接して父親のような存在になっていく。
根は優しいフランクに、次第に心惹かれていくアデルだったが…。
<allcinema>
◇
13歳の少年が体験した“忘れ得ぬ5日間”
少年目線で描かれたひと夏の経験ならぬ体験を主人公の
ナレーション方式でドラマは進行していく。
日本の『北の国から』のような演出方法は、やはりいいね(笑)
もしも、彼が脱獄犯でなかったら
このフランクは、とても理想的な父親像であるなと思った。
見た目の粗暴な感じと裏腹にアデルとヘンリーらに優しく接する。
次第にこの母子は彼に心許すのであるが
さて、そうなってくるとひとつの問題が生じてくるのだが
そこがこの映画のキーであり、見どころとなっている。
穏やかな片田舎の小さな町であるが故、脱獄犯を匿う
彼女らの勇気は並大抵のことではなかった。
フランクに身も心も許した母を拒絶することなく
逆に母を救ってくれる唯一の人物としてヘンリーは嬉しかった。
うつ状態のアデルを演じたケイトが実に巧い!
そして、そんな母を優しく見守る息子ヘンリーも年頃の男の子。
2階の寝室にいるフランクと母の会話が途切れ、
次第にリズミカルな音が聴こえてくることへの葛藤も
リアルに描かれている。
この辺りは『JUNO/ジュノ』や『ヤング≒アダルト』を撮った
ジェイソン・ライトマン監督ならではの繊細な演出法であると思う。
【今週のツッコミ】
・脱獄犯であるフランクは、なぜ脱獄したのか。
そうしなければならなかった理由付けがもうひとつ伝わってこない。
これがしっかり描かれてないから、彼を応援する感情が弱くなる。
・できれば、ご近所さんが訪問する頻度をもう1~2回増やせば
この映画はサスペンスドラマとして確立できたであろう。
・障害の息子を持つ近所の奥さんの図々しさにお口アングリ(笑)
・その障害の子を他人の家で折檻するあの奥さんにドン引きだった^^;
彼女が受け取ったであろう1万ドル、これをどう使うのか気になる。
・本作も前情報一切なしだったのでラストで出てきた人物にびっくり!
・ちなみに、ヘンリー役は中学生、高校生、成人と
劇中に3人出てくるんだが、高校生までは似た子を選び順当だったが
ラストで彼が出てきたとき、それはないだろう!だった^^;
・ライアン・レイノルズはスケジュール合わなかったのだろうか。
と勝手に決め付けてしまったが、ワタシなら彼にオファーしたであろう。
・同じ警察官でもマーベル作品と比べると、その重みがすごく違う^^
・中学生のヘンリーと知り合う同世代の女の子役の子のメイクに「お~!」
あちらのティーンエイジは恐ろしくセクシーだな^^
ジャッカスのクソジジイの孫に開口一番「シナモンちゃん」と言われそう。
・高校生のヘンリーはCGじゃないよね(爆)
・母を想う一心で作ったお手製クーポン券にババを一枚入れてほしかった(こら)
・店のレジ打ち従業員に無言で何か訴えようとするケイトの演技。
『ムービー43』の時もそうだったけど、これは彼女の十八番だな(笑)
・このドラマにジャッカスのようなクソジジイが脱獄訪問して来たら
ヘンリーの将来はあらぬ方向に進んでいたことだろう(アーメン!)
--------------------------------------------------------
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ジェイソン・ライトマン
音楽:ロルフ・ケント
出演:ケイト・ウィンスレット/ジョシュ・ブローリン/ガトリン・グリフィス/
トビー・マグワイア/ブリード・フレミング/
『とらわれて夏』
ケイト・ウィンスレットのひとり芝居でも成り立つとか?(笑)
夫と離婚し精神的に不安定なアデルを治癒する方法として
こういった状況に於ける荒治療がもっとも効果的であるということを
本作は証明してみせたのではないか。(ほんとか)
◇
アメリカ東部の小さな町。
レイバーデイを週末に控えた穏やかな9月初旬。
夫に去られたシングルマザーのアデルは
癒されぬ心の傷を抱えたまま、
一人息子のヘンリーとともに静かな日々を送っていた。
ある日、スーパーマーケットに買い出し行った2人は、
ケガをしていて見るからに怪しげな男に声を掛けられ、
自宅まで車で連れ帰るよう脅される。
彼の正体はフランクという名の逃亡犯だった。
恐怖から、言われるままに彼を匿うしかなかったアデル。
しかしフランクは決して危害は加えないと約束し、
男手がなく苦労していたアデルの家事を手伝い、
一方でヘンリーにも優しく接して父親のような存在になっていく。
根は優しいフランクに、次第に心惹かれていくアデルだったが…。
<allcinema>
◇
13歳の少年が体験した“忘れ得ぬ5日間”
少年目線で描かれたひと夏の経験ならぬ体験を主人公の
ナレーション方式でドラマは進行していく。
日本の『北の国から』のような演出方法は、やはりいいね(笑)
もしも、彼が脱獄犯でなかったら
このフランクは、とても理想的な父親像であるなと思った。
見た目の粗暴な感じと裏腹にアデルとヘンリーらに優しく接する。
次第にこの母子は彼に心許すのであるが
さて、そうなってくるとひとつの問題が生じてくるのだが
そこがこの映画のキーであり、見どころとなっている。
穏やかな片田舎の小さな町であるが故、脱獄犯を匿う
彼女らの勇気は並大抵のことではなかった。
フランクに身も心も許した母を拒絶することなく
逆に母を救ってくれる唯一の人物としてヘンリーは嬉しかった。
うつ状態のアデルを演じたケイトが実に巧い!
そして、そんな母を優しく見守る息子ヘンリーも年頃の男の子。
2階の寝室にいるフランクと母の会話が途切れ、
次第にリズミカルな音が聴こえてくることへの葛藤も
リアルに描かれている。
この辺りは『JUNO/ジュノ』や『ヤング≒アダルト』を撮った
ジェイソン・ライトマン監督ならではの繊細な演出法であると思う。
【今週のツッコミ】
・脱獄犯であるフランクは、なぜ脱獄したのか。
そうしなければならなかった理由付けがもうひとつ伝わってこない。
これがしっかり描かれてないから、彼を応援する感情が弱くなる。
・できれば、ご近所さんが訪問する頻度をもう1~2回増やせば
この映画はサスペンスドラマとして確立できたであろう。
・障害の息子を持つ近所の奥さんの図々しさにお口アングリ(笑)
・その障害の子を他人の家で折檻するあの奥さんにドン引きだった^^;
彼女が受け取ったであろう1万ドル、これをどう使うのか気になる。
・本作も前情報一切なしだったのでラストで出てきた人物にびっくり!
・ちなみに、ヘンリー役は中学生、高校生、成人と
劇中に3人出てくるんだが、高校生までは似た子を選び順当だったが
ラストで彼が出てきたとき、それはないだろう!だった^^;
・ライアン・レイノルズはスケジュール合わなかったのだろうか。
と勝手に決め付けてしまったが、ワタシなら彼にオファーしたであろう。
・同じ警察官でもマーベル作品と比べると、その重みがすごく違う^^
・中学生のヘンリーと知り合う同世代の女の子役の子のメイクに「お~!」
あちらのティーンエイジは恐ろしくセクシーだな^^
ジャッカスのクソジジイの孫に開口一番「シナモンちゃん」と言われそう。
・高校生のヘンリーはCGじゃないよね(爆)
・母を想う一心で作ったお手製クーポン券にババを一枚入れてほしかった(こら)
・店のレジ打ち従業員に無言で何か訴えようとするケイトの演技。
『ムービー43』の時もそうだったけど、これは彼女の十八番だな(笑)
・このドラマにジャッカスのようなクソジジイが脱獄訪問して来たら
ヘンリーの将来はあらぬ方向に進んでいたことだろう(アーメン!)
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監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ジェイソン・ライトマン
音楽:ロルフ・ケント
出演:ケイト・ウィンスレット/ジョシュ・ブローリン/ガトリン・グリフィス/
トビー・マグワイア/ブリード・フレミング/
『とらわれて夏』
これは後日談までを描いてくるんだと思い、ソレで終わらなさ気だったので観に行きました~。
なので、過去系で語るナレーションが、あのひとだと直ぐに気が付いたんですよ。
そう、大人の彼は正面から撮らなくて正解
【今週のツッコミ】
未見のジャッカスネタ以外は全く同意
特にフランクの、隙があるだけでお腹切ったばかりで入院できるのに、もひとつ理解しがたいところでした。
そうそう、海外ドラマ「クローザー」のロス市警の本部長が隣人でピーチをもってきてましたが(笑)
もっといろいろ持ってつきまとうのかと期待しちゃったわ
まあ、
男のたしなみを13で教えられ、いちいち役に立っていくラストは好き~
>私はキャストの欄にあのひとの名前があったので
お~!なるほど!
最近、大物のカメオが多いんですが、今回はクレジットされてましたね。
それにしても、あの流れでくる人相であるなら元スパじゃ、違和感あり過ぎでした(爆)
でも、そんなに突っ込むネタではないですね。
ジャッカス未見でしたか~!
ふざけた映画なんですが、たった4人の俳優であれだけ面白く撮れるもんだと感心した映画でしたよ(笑)
>海外ドラマ「クローザー」のロス市警の本部長が隣人
さすが!詳しい^^
本部長も遂行できるほどの女優さんなんですね。
どうりで演技が巧かったわけだ^^
>男のたしなみを13で教えられ、いちいち役に立っていくラストは好き~
あんな風なラストになるとは嬉しい誤算でした(笑)
てっきり、『明日に向かって撃て』『ひまわり』のような哀しい結末になると思ってたんで
最後でファンタジーになってよかった!
友人が以前にチラシを送ってくれたこともあり、本作には想いを寄せておりました。ケイト、ブルージャスミンも興味深いもう一人のケイト共々、実力派の女優さんですよね~。
本作の監督さん、マイレージマイライフが思い出されますが、私はジュノもヤング…も未見です。どちらがよりお薦めですか?
というより、何度か引合いに出されているジャッカスのクソジジイとやらを是非観てみたいです^_^!!
ケイトとくれば真っ先に思い浮かぶのがベッキンセールです(笑)
次がブランシェット>ウィンスレットの順でしょうか^^
本作の彼女もやはり演技は巧いです。
さすがオスカー俳優のことだけありますよ^^
いずれテレビ放映されると思いますが、ちょいとエロス入ってますので微妙かもしれません(笑)
そうそう!『ブルージャスミン』これ観たかったのですが、地元で公開されず悔しい思いをしています。
>私はジュノもヤング…も未見です。どちらがよりお薦めですか?
この2本、どちらも見ごたえありますよ。
とりあえず1本に絞るなら『ヤング≒アダルト』を是非ご覧くださいませ^^
『ジャッカスのクソジジイ』、これはもう超お薦めです(爆)
でもまああれだけなら、声だけでも良かったような気がしないでもない(苦笑)
恋人か嫁か、一緒にベットにいた女性はあのギャルメイクの子なのかしら、、、とか思ってみたり(笑)
実はもう少しサスペンスフルなこともあるのかと思っていたんですが、優しいドラマに心が暖まりました。
キャスティングは間違なかったですね。
オープニングロールにありましたっけ(笑)
たぶん、ほとんど文字向こうの背景しか見てなかったかも^^;
成人したヘンリー(トビー)の横にいたのがギャルメイクの子だったら
ヘンリーはどれだけ奥手なんだよ!と思いますよね^^;
中学であのメイクなら成人したらもっとぶっ飛んでいそう(笑)
>実はもう少しサスペンスフルなこともあるのかと
まったく同感です!(笑)
それを期待していたんですが、意外な方向に話が進んで行っちゃって
でも、あのラストなら清々しい気分で映画館を出られたから結果オーライって感じです(爆)