
評価:★★★★【4点】
第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でパルム・ドール受賞作品。
◇
バツイチで2人のかわいい娘を持つクリスティアンは
有名美術館のキュレーター。
彼は次の展覧会に向けて人々の思いやりをテーマに掲げ、
それを形にしたインスタレーション“ザ・スクエア”を発表する。
そんなある日、道端で思わぬトラブルに巻き込まれ、
携帯と財布を盗まれてしまう。
すると“ザ・スクエア”の精神とは裏腹に、盗まれた物を取り戻すために
後先考えずに行動しまうクリスティアンだったが…。
<allcinema>
◇
文化の違う国でも人の奥底に存在する残酷性はほぼ同じ。
主人公が企画した次期展覧会のテーマが普通すぎて時代遅れと
共同参加する広告代理店にダメ出しを食らう冒頭から
路上でひょんな事件に巻き込まれ携帯と財布をスラれてしまうカットまで
日常的に起こりうる等身大のシークエンスがなかなかいい。
作品に登場するすべて人物の愚行が辛辣に描かれ
俗に言う“風刺”映画としてとても見ごたえがあった。
普段、一般的映画で描かれるような起承転結を先読みすると
この映画に限り、いい意味で裏切られてしまう。
序盤で盗まれた携帯と財布をなんとしても取り戻すために
主人公はあの手この手と奔走するのかと思いきや
部分的にいろいろな問題が次々主人公を襲うことになる。
この問題自体もまったく予想と違う展開となりとても不思議な感覚だ。
鑑賞中、絶え間なく胸騒ぎを覚え、どうにも居心地の悪い(いい意味で)
それでいて美しい映像に酔いしれてしまったワタシだった(笑)
【今週のツッコミ】
・物議をかもした動画配信に一言、爆発でなく上から潰される方が驚くよ。
しかも手足が少し見えてる演出だったら完璧だ(←おい)
・インタビュアーのオネーチャンといい仲になってしまう主人公。
そのオネーちゃんの使用後のゴムへのこだわりはホラーである。
・しかも後日、ひたすら主人公の真意を責め立てるシーンに
こういう女性こそハニートラップなんだと思った。
でも、エリザベス・モスは綺麗だったな(笑)
・携帯GPSを頼りに行うあの行動は普通でしょうに。
でもこういう問題が浮かび上がるとなると考え直さないと^^;
ということで、映画でシミュレーションできてよかったわ。
・無数の物乞いが登場するが皆さん同じ紙コップでした。
・この美術館の芸術アートは照明による光と影、音響にスクリーンと
いちど行ってみたい美術館。
・ときどき流れてくる不快音がなんとも言い難い^^;
・例のセレブのパーティで演目として登場するモンキー男の猿演技が圧巻!!!
これぜったい『猿の惑星』シリーズに登場してるはず!と思ったら
案の定、登場してました(笑)
演じるのは米国俳優のテリー・ノタリーだそう。
もしかしてマーク・ウォールバーグの親族だったりして(似てるし)
・『猿の惑星』俳優、猿としてレッドカーペットを歩く。
第70回カンヌ国際映画祭で四つん這いになって猿として登場。
ギャラリーにかなりウケたそうです。
・原西ゴリラに是非この映画を鑑賞してもらいたい(笑)
・にしても、あのパーティのモンキー男のなりきり振りも凄いが
客に対し本気で襲うところはパフォーマーを通り越しマジ怖かったぞ。
・みんな最初は感心していたが最後は誰一人モンキー男と目を合わせない。
チョットしたことで自身に災難が降りかかってくるからね。
・砂利山アートが点在する館内フロアを乗車型スイーパーで
専門係員が掃除する危なっかしいシーンの顛末は。。。
・例のメモで両親から疑われた少年の決死の訴えに
外国の少年ってあんな感じなのか?だった(←映画ですから)
・主人公の乗るテスラ・モデルSは電気自動車ながらゼロ発進100キロまで
最速2.7秒で一回の充電で800キロオーバーも走行できるとか。
--------------------------------------------------------------------
監督:リューベン・オストルンド
脚本:リューベン・オストルンド
音楽:
出演:クレス・バング/エリザベス・モス/ドミニク・ウェスト
『ザ・スクエア 思いやりの聖域』
第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でパルム・ドール受賞作品。
◇
バツイチで2人のかわいい娘を持つクリスティアンは
有名美術館のキュレーター。
彼は次の展覧会に向けて人々の思いやりをテーマに掲げ、
それを形にしたインスタレーション“ザ・スクエア”を発表する。
そんなある日、道端で思わぬトラブルに巻き込まれ、
携帯と財布を盗まれてしまう。
すると“ザ・スクエア”の精神とは裏腹に、盗まれた物を取り戻すために
後先考えずに行動しまうクリスティアンだったが…。
<allcinema>
◇
文化の違う国でも人の奥底に存在する残酷性はほぼ同じ。
主人公が企画した次期展覧会のテーマが普通すぎて時代遅れと
共同参加する広告代理店にダメ出しを食らう冒頭から
路上でひょんな事件に巻き込まれ携帯と財布をスラれてしまうカットまで
日常的に起こりうる等身大のシークエンスがなかなかいい。
作品に登場するすべて人物の愚行が辛辣に描かれ
俗に言う“風刺”映画としてとても見ごたえがあった。
普段、一般的映画で描かれるような起承転結を先読みすると
この映画に限り、いい意味で裏切られてしまう。
序盤で盗まれた携帯と財布をなんとしても取り戻すために
主人公はあの手この手と奔走するのかと思いきや
部分的にいろいろな問題が次々主人公を襲うことになる。
この問題自体もまったく予想と違う展開となりとても不思議な感覚だ。
鑑賞中、絶え間なく胸騒ぎを覚え、どうにも居心地の悪い(いい意味で)
それでいて美しい映像に酔いしれてしまったワタシだった(笑)
【今週のツッコミ】
・物議をかもした動画配信に一言、爆発でなく上から潰される方が驚くよ。
しかも手足が少し見えてる演出だったら完璧だ(←おい)
・インタビュアーのオネーチャンといい仲になってしまう主人公。
そのオネーちゃんの使用後のゴムへのこだわりはホラーである。
・しかも後日、ひたすら主人公の真意を責め立てるシーンに
こういう女性こそハニートラップなんだと思った。
でも、エリザベス・モスは綺麗だったな(笑)
・携帯GPSを頼りに行うあの行動は普通でしょうに。
でもこういう問題が浮かび上がるとなると考え直さないと^^;
ということで、映画でシミュレーションできてよかったわ。
・無数の物乞いが登場するが皆さん同じ紙コップでした。
・この美術館の芸術アートは照明による光と影、音響にスクリーンと
いちど行ってみたい美術館。
・ときどき流れてくる不快音がなんとも言い難い^^;
・例のセレブのパーティで演目として登場するモンキー男の猿演技が圧巻!!!
これぜったい『猿の惑星』シリーズに登場してるはず!と思ったら
案の定、登場してました(笑)
演じるのは米国俳優のテリー・ノタリーだそう。
もしかしてマーク・ウォールバーグの親族だったりして(似てるし)
・『猿の惑星』俳優、猿としてレッドカーペットを歩く。
第70回カンヌ国際映画祭で四つん這いになって猿として登場。
ギャラリーにかなりウケたそうです。
・原西ゴリラに是非この映画を鑑賞してもらいたい(笑)
・にしても、あのパーティのモンキー男のなりきり振りも凄いが
客に対し本気で襲うところはパフォーマーを通り越しマジ怖かったぞ。
・みんな最初は感心していたが最後は誰一人モンキー男と目を合わせない。
チョットしたことで自身に災難が降りかかってくるからね。
・砂利山アートが点在する館内フロアを乗車型スイーパーで
専門係員が掃除する危なっかしいシーンの顛末は。。。
・例のメモで両親から疑われた少年の決死の訴えに
外国の少年ってあんな感じなのか?だった(←映画ですから)
・主人公の乗るテスラ・モデルSは電気自動車ながらゼロ発進100キロまで
最速2.7秒で一回の充電で800キロオーバーも走行できるとか。
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監督:リューベン・オストルンド
脚本:リューベン・オストルンド
音楽:
出演:クレス・バング/エリザベス・モス/ドミニク・ウェスト
『ザ・スクエア 思いやりの聖域』
同感ですね。
コンペティション部門でパルム・ドールも納得です。
これはヨーロッパ人にかなりウケたのではないかと感じました。
>使用後のゴムへのこだわり...
あれってアンがインテリのクリスティアンの種が欲しかった??なんて勘ぐってしまいました。
モンキー男はマジで怖かったです。
こういうの本当に好きなんですよ(笑)
あのインタビュアーのオネーさんは彼のゴムの中身が欲しかったんですね^^;
あれだけの才能を持つ彼のDNAをなんとしても自分のモノに~ですね(笑)
あのモンキー男は完全に野生のサルそのままでした。
あんな男と遭遇したくないです^^;