評価★★★☆【3.5点】
ジョージ・チャキリス版は未見だけど名シーンだけは記憶にある。
◆
1950年代後半のニューヨーク。
マンハッタンのウエスト・サイドに暮らしていた多くの移民たちは、
同胞たちで結束し、互いに助け合うことで
厳しい世の中を生き抜いていた。
そんな中、プエルトリコ系の若者たちで構成された“シャークス”と
“ジェッツ”というヨーロッパ系移民グループの対立が激しさを増していた。
ある日、シャークスのリーダー、ベルナルドを兄に持つマリアは、
ダンスパーティでトニーという青年と出会い、2人は互いに惹かれ合う。
しかしトニーはジェッツの元リーダーであり、
2人の恋は決して許されるものではなかったのだが…。
<allcinema>
◆
1961年版は名作映画として有名なダンスシーンは数回見たことはあるが
内容に関してはまったく知らなかった。
ミュージカル映画でもセリフが歌だとワタシはそこで拒絶反応を起こす。
なので本作も鑑賞するのかしないのか迷ったが
さすがにここまでの古典ミュージカルとなると観ないわけにいかなかった。
監督もスピルヴァーグだし。
で、結論から言うと、「う~ん」、確かに古典文学の要素は分かるけど
背景が移民系の少年ギャング団の縄張り争いとなると
もはや、あまりにも古臭くて内容に関して没入感はゼロに等しい。
そんな中、唯一の見どころとなったのは「ロミオとジュリエット」の
悲恋をそのまま真正面から描いている点だろうか。
ワタシ的にはトニーの死を目の当たりにしたマリアの直後の行動が
どうにも蛇足感があって、それまでの純愛を綺麗に収めようとするなら
あそこはチノから奪った銃で即自害した方が余韻は残せると感じた。
ま、すでに出来上がっている名作なので、それはそれで仕方がない。
◆
【今週のツッコミ】
・カメラワークのみで人物の内面を表現できる唯一の監督として
スピルヴァーグをいつも押しているけど本作品では
そういうモノが見当たらない。
・歌が上手くチャーミングでヒスパニック系のルックスとして
本ヒロインがオーディションをゲットしたのでしょう。
チャキリス版のヒロインのナタリー・ウッドもこんな顔だっけ?
・チノが最初に出てきたときマット・デイモンかと思った。
(年齢的にそれはないだろ)
・観る前はチャキリス版で言えばチャキリスが歌って踊ってケンカが強く
硬派のヒーロー映画だとばかり(内容知らないからこうも違う想像を)
・1950年代の町並みや数々の名車に目が釘付け。
第一世代のシボレー・ベルエアを1台ワタシに分けてください。
------------------------------------------------------------------------------------------
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トニー・クシュナー
音楽:レナード・バーンスタイン
出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デボーズ
『ウエスト・サイド・ストーリー』
ジョージ・チャキリス版は未見だけど名シーンだけは記憶にある。
◆
1950年代後半のニューヨーク。
マンハッタンのウエスト・サイドに暮らしていた多くの移民たちは、
同胞たちで結束し、互いに助け合うことで
厳しい世の中を生き抜いていた。
そんな中、プエルトリコ系の若者たちで構成された“シャークス”と
“ジェッツ”というヨーロッパ系移民グループの対立が激しさを増していた。
ある日、シャークスのリーダー、ベルナルドを兄に持つマリアは、
ダンスパーティでトニーという青年と出会い、2人は互いに惹かれ合う。
しかしトニーはジェッツの元リーダーであり、
2人の恋は決して許されるものではなかったのだが…。
<allcinema>
◆
1961年版は名作映画として有名なダンスシーンは数回見たことはあるが
内容に関してはまったく知らなかった。
ミュージカル映画でもセリフが歌だとワタシはそこで拒絶反応を起こす。
なので本作も鑑賞するのかしないのか迷ったが
さすがにここまでの古典ミュージカルとなると観ないわけにいかなかった。
監督もスピルヴァーグだし。
で、結論から言うと、「う~ん」、確かに古典文学の要素は分かるけど
背景が移民系の少年ギャング団の縄張り争いとなると
もはや、あまりにも古臭くて内容に関して没入感はゼロに等しい。
そんな中、唯一の見どころとなったのは「ロミオとジュリエット」の
悲恋をそのまま真正面から描いている点だろうか。
ワタシ的にはトニーの死を目の当たりにしたマリアの直後の行動が
どうにも蛇足感があって、それまでの純愛を綺麗に収めようとするなら
あそこはチノから奪った銃で即自害した方が余韻は残せると感じた。
ま、すでに出来上がっている名作なので、それはそれで仕方がない。
◆
【今週のツッコミ】
・カメラワークのみで人物の内面を表現できる唯一の監督として
スピルヴァーグをいつも押しているけど本作品では
そういうモノが見当たらない。
・歌が上手くチャーミングでヒスパニック系のルックスとして
本ヒロインがオーディションをゲットしたのでしょう。
チャキリス版のヒロインのナタリー・ウッドもこんな顔だっけ?
・チノが最初に出てきたときマット・デイモンかと思った。
(年齢的にそれはないだろ)
・観る前はチャキリス版で言えばチャキリスが歌って踊ってケンカが強く
硬派のヒーロー映画だとばかり(内容知らないからこうも違う想像を)
・1950年代の町並みや数々の名車に目が釘付け。
第一世代のシボレー・ベルエアを1台ワタシに分けてください。
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監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トニー・クシュナー
音楽:レナード・バーンスタイン
出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デボーズ
『ウエスト・サイド・ストーリー』
移民系の少年ギャング団の縄張り争い、それは形を変えて今も残っていると思いますよ。
移民、人種の争いは不変ですね。
ロミオとジュリエットのストーリーに忠実なら、最後にマリアはやっぱり死ななくちゃね?
それは私も感じました。
これは今後、どのような将来に向かっていくのか分かりませんが、政府の思惑にだけは惑わされたくないと強く思います。
人は異物を排除したがる根っからの本能のせいでしょうか。
ロミオとジュリエットを基にしていると謳っているなら、あそこのマリアの行動はちょっと違う気がしました。
さてスピルバーグ版、私的には良かったと思います。
ダンスはもちろんのこと、フレッシュなマリア&トニーがniceでした。
そうそう「ロミオとジュリエット」を基にしているならラストは自害ですよね。でもアメリカ(ハリウッド)映画としてそれは許せなかったのかな?
フランス映画ならきっと自害だと思う。
チャキリス映画の方はおっしゃるようにミュージカルの金字塔ですね。
映画の内容知らなくてもチャキリスが躍っているシーンは何度か見ています。
なので、彼がてっきりトニーだという勘違いが生まれたんでしょう。
>フランス映画ならきっと自害だと思う。
やっぱりそうですよね!ハリウッドはとにかくバッドエンドを敬遠したがる傾向にありますから
そういうところはフランスの勝利ですよね(←勝利ってなんだよ)
私もある種の使命感みたいなものに駆られて鑑賞しに行きました。
普通に面白いミュージカル映画だったといのが感想です。
ただ、アンセル・エルゴートはちょっと背が高過ぎる。色々な場面で彼の背の高さが邪魔でした。
この映画がまさにソレなんですよね。
61年版はものの見事に見逃してて、今さら観ようと思ってなかったので、本作品はいい機会を与えてくれました。
>ただ、アンセル・エルゴートはちょっと背が高過ぎる。
調べたら193センチもあったんですね。
しかもマリア役の子は157センチと、アチラでいうと割と小柄な女性なので
身長差は相当なものがありましたね。
メインは歌なのでオーデションで歌唱力優先したんですかね~。