
評価:★★★★【4点】
我が子のために、夢中で疾走する父を誰も止められない。
ポンぺ病という難病に侵されたふたりの子を持つ父が
二度も会社を辞職することになるとは・・・。
【ネタバレに注意】
◇
治療法もない難病に冒されてしまった我が子のため、
頑固な天才研究者とともに自ら新薬開発のベンチャー企業を興した
実在のエリート・ビジネスマンの奮闘の記録を綴る。
愛妻と子供たちに囲まれ幸せそうに暮らすやり手ビジネスマンの
ジョン・クラウリーは、切実な悩みを抱えていた。
8歳の娘メーガンと6歳の息子パトリックが、長くても9年しか
生きられないとされる難病“ポンペ病”に冒されていたのだ。
患者の数が少なくビジネスにならないと治療薬の開発も進まない中、
いまやメーガンに残された時間はあと1年に迫っていた。
そこでジョンは、ポンペ病研究の第一人者、
ロバート・ストーンヒル博士のもとを訪ね、研究を進めるには
資金が足りないという彼に援助を申し出る。
そして、勤めていた会社を辞め、ビジネスマンとしての才覚を総動員して
資金集めに奔走、ストーンヒルの研究環境の整備に邁進するジョンだったが…。
<aiicinema>
◇
【ポンぺ病】
ポンペ病は酸マルターゼという酵素が欠損したために、
筋肉内にグリコーゲンがたまり、筋肉の力が弱くなる病気です。
Genzymeという会社から酵素補充療法剤であるマイオザイム(Myozyme)が
治療薬として開発され、2007年の6月から日本でも保険適応になりました。
この薬は筋肉の症状を改善するのに、効果があるとされています。
<専門サイト>
ここにあるGenzymeという会社こそ、本作のなかに出てきた会社でしょうか。
ポンぺ病というものを本作で初めて知りました。
よくある流れとして、難病というハンディを持ち合わせた我が子と、
それを正面から受け止め、我が子の余命期間を最大限の家族愛で過ごし
そこにチョットしたサプライズ的な幸福を盛り込み最期を看取るパターン。
ところが、この映画はそういうものとはチョット違うんですね~。
もちろん、我が子が日に日に衰えていく姿をみて
父親として(当然母も)の愛情はこれでもかというくらい与えています。
一流企業のやり手のビジネスマンと言われる父は
悩んだ挙句に取った行動は、薬がないのならポンぺ病を研究している博士に
直接アポを取り、新薬を作ってしまおうと考えるんです。
この話を進展させたのは、むしろ相手のストーンヒル博士の方でした。
ただ、実験に掛る費用が最小で50万ドル必要という。
富豪でもない限り、とてもベンチャー企業を立ち上げようとは思いつかない。
しかし、ジョンはビジネスマンだったころのスキルを最大源に生かし
投資会社へのアピール、駆け引きで“プレゼン”は過去最高と絶賛されます。
ところが、現実はそんなに甘くはなかった。
彼らは、そんなものよりストーンヒル博士の実験具体案を知りたがっていた。
実験に必要ないろんなもの、ここでは専門用語がポンポン飛び交い
聞いているだけで、土俵を間違えたんでは?と思うシロウトのジョンと私^^;
二転三転する新薬発売までの過程が、観るものをかなり惹きつけます。
頑固なストーンヒル博士とぶつかり合いながらも、互いの存在を
必要とする展開は、実話であるからこそ説得力を感じたのかもしれません。
いや~!なかなかの拾いものの映画ではなかったでしょうか。
いまや、超大作から、とんと遠ざかってしまった感のあるハリソンさんですが
ココ最近の彼は、こういった社会派ドラマで地道に俳優業を全うさせていく
そんな俳優転向論も、いずれ著書としてまとめると興味深いんですが^^;
追記)
・アメリカ全土でベンチャー企業を立ち上げると9割は破綻して消えるらしい。
ベンチャー旗揚げのひとつの教材として、本作を観るのも面白いかも。
・やり手ビジネスマンによる計画書作成のノウハウに興味津々。
そこんところを、もうすこし見せてほしかった。
CADとかは使ってなさそうでしたね(それジャンル違うし)^^;
・新薬による“死亡許容率”を振ってきた相手の幹部にマジ切れの博士。
でも、ビジネスの世界ってそういうもんでしょ。
当事者、親族の前では、とても言えませんけどね。
・臨床試験(治験)には厳しい規制があり、それがもとで会社を解雇された。
しかしながら、解雇→臨床試験OKという図式があり、上司と固い握手!
・ポンぺ病のふたりの子たちが新薬を投与された数時間後に
突然、ケタケタと笑いだした。一瞬、異様な光景だが
博士によると「薬の効果」が現れたということらしい(勉強になるな~)^^
・難病の子供をネタに一攫千金 これぞ、アメリカン・ドリームなのか^^;
いや!これは失敬!本心ではありません。
・ゴールドを出た直後の西日の眩しさと、道路の照り返しによる熱で
ワタシの意識は一瞬、モウロウとしてしまった。午後3時で39度。
バンピーな歩道によろけながらも、無事、オオタケPに!
路面温度は50度近くになってたんじゃないでしょうか(F1解説かよ!)
------------------------------------------------------------------
監督:トム・ヴォーン
脚本:ロバート・ネルソン・ジェイコブス
撮影:アンドリュー・ダン
音楽:アンドレア・グエラ
出演:ブレンダン・フレイザー/ハリソン・フォード/ケリー・ラッセル/
メレディス・ドローガー/ディエゴ・ベラスケス/
『小さな命が呼ぶとき』
我が子のために、夢中で疾走する父を誰も止められない。
ポンぺ病という難病に侵されたふたりの子を持つ父が
二度も会社を辞職することになるとは・・・。
【ネタバレに注意】
◇
治療法もない難病に冒されてしまった我が子のため、
頑固な天才研究者とともに自ら新薬開発のベンチャー企業を興した
実在のエリート・ビジネスマンの奮闘の記録を綴る。
愛妻と子供たちに囲まれ幸せそうに暮らすやり手ビジネスマンの
ジョン・クラウリーは、切実な悩みを抱えていた。
8歳の娘メーガンと6歳の息子パトリックが、長くても9年しか
生きられないとされる難病“ポンペ病”に冒されていたのだ。
患者の数が少なくビジネスにならないと治療薬の開発も進まない中、
いまやメーガンに残された時間はあと1年に迫っていた。
そこでジョンは、ポンペ病研究の第一人者、
ロバート・ストーンヒル博士のもとを訪ね、研究を進めるには
資金が足りないという彼に援助を申し出る。
そして、勤めていた会社を辞め、ビジネスマンとしての才覚を総動員して
資金集めに奔走、ストーンヒルの研究環境の整備に邁進するジョンだったが…。
<aiicinema>
◇
【ポンぺ病】
ポンペ病は酸マルターゼという酵素が欠損したために、
筋肉内にグリコーゲンがたまり、筋肉の力が弱くなる病気です。
Genzymeという会社から酵素補充療法剤であるマイオザイム(Myozyme)が
治療薬として開発され、2007年の6月から日本でも保険適応になりました。
この薬は筋肉の症状を改善するのに、効果があるとされています。
<専門サイト>
ここにあるGenzymeという会社こそ、本作のなかに出てきた会社でしょうか。
ポンぺ病というものを本作で初めて知りました。
よくある流れとして、難病というハンディを持ち合わせた我が子と、
それを正面から受け止め、我が子の余命期間を最大限の家族愛で過ごし
そこにチョットしたサプライズ的な幸福を盛り込み最期を看取るパターン。
ところが、この映画はそういうものとはチョット違うんですね~。
もちろん、我が子が日に日に衰えていく姿をみて
父親として(当然母も)の愛情はこれでもかというくらい与えています。
一流企業のやり手のビジネスマンと言われる父は
悩んだ挙句に取った行動は、薬がないのならポンぺ病を研究している博士に
直接アポを取り、新薬を作ってしまおうと考えるんです。
この話を進展させたのは、むしろ相手のストーンヒル博士の方でした。
ただ、実験に掛る費用が最小で50万ドル必要という。
富豪でもない限り、とてもベンチャー企業を立ち上げようとは思いつかない。
しかし、ジョンはビジネスマンだったころのスキルを最大源に生かし
投資会社へのアピール、駆け引きで“プレゼン”は過去最高と絶賛されます。
ところが、現実はそんなに甘くはなかった。
彼らは、そんなものよりストーンヒル博士の実験具体案を知りたがっていた。
実験に必要ないろんなもの、ここでは専門用語がポンポン飛び交い
聞いているだけで、土俵を間違えたんでは?と思うシロウトのジョンと私^^;
二転三転する新薬発売までの過程が、観るものをかなり惹きつけます。
頑固なストーンヒル博士とぶつかり合いながらも、互いの存在を
必要とする展開は、実話であるからこそ説得力を感じたのかもしれません。
いや~!なかなかの拾いものの映画ではなかったでしょうか。
いまや、超大作から、とんと遠ざかってしまった感のあるハリソンさんですが
ココ最近の彼は、こういった社会派ドラマで地道に俳優業を全うさせていく
そんな俳優転向論も、いずれ著書としてまとめると興味深いんですが^^;
追記)
・アメリカ全土でベンチャー企業を立ち上げると9割は破綻して消えるらしい。
ベンチャー旗揚げのひとつの教材として、本作を観るのも面白いかも。
・やり手ビジネスマンによる計画書作成のノウハウに興味津々。
そこんところを、もうすこし見せてほしかった。
CADとかは使ってなさそうでしたね(それジャンル違うし)^^;
・新薬による“死亡許容率”を振ってきた相手の幹部にマジ切れの博士。
でも、ビジネスの世界ってそういうもんでしょ。
当事者、親族の前では、とても言えませんけどね。
・臨床試験(治験)には厳しい規制があり、それがもとで会社を解雇された。
しかしながら、解雇→臨床試験OKという図式があり、上司と固い握手!
・ポンぺ病のふたりの子たちが新薬を投与された数時間後に
突然、ケタケタと笑いだした。一瞬、異様な光景だが
博士によると「薬の効果」が現れたということらしい(勉強になるな~)^^
・難病の子供をネタに一攫千金 これぞ、アメリカン・ドリームなのか^^;
いや!これは失敬!本心ではありません。
・ゴールドを出た直後の西日の眩しさと、道路の照り返しによる熱で
ワタシの意識は一瞬、モウロウとしてしまった。午後3時で39度。
バンピーな歩道によろけながらも、無事、オオタケPに!
路面温度は50度近くになってたんじゃないでしょうか(F1解説かよ!)
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監督:トム・ヴォーン
脚本:ロバート・ネルソン・ジェイコブス
撮影:アンドリュー・ダン
音楽:アンドレア・グエラ
出演:ブレンダン・フレイザー/ハリソン・フォード/ケリー・ラッセル/
メレディス・ドローガー/ディエゴ・ベラスケス/
『小さな命が呼ぶとき』
ネタバレっぽいので、本文は「いつか」改めて拝読しますぅ。
とにかく、ハリソン氏が真犯人ってことですよね?(←それ、作品が違いますし)
エリートサラリーマンということで
年収はおそらく二千万ってところと予想しましたが、どうなんだろう。
それにしては、マイカーが大衆車っぽかったな~^^
アドベンチャー映画のライバル初共演という見方も面白いかもしれませんよ。
序盤で、ハリソンにシカトされるブレンダン氏がお気の毒に見えました^^;
実際には新薬の開発のプレゼンはどんな感じなのかは知らないけど
設計図(特に詳細図)でアピールするわけでもないだろうから、CADは必要ないかも?
ハリソンさんは社会派路線への転換を目指しているみたいだけど、表情が乏しかったな~。
私的にはこの博士役はロバート・レットフォードで観たかったです。
そりゃあ、そうですよね^^
フォトショップなら尚更使えないし^^;
因みに、ワタクシ「CS4」を持ってます。
ハリソンさんはどちらかといえば体育会系(?)っぽいので
博士というキャラは微妙に違和感ありました。
レッドフォード!いいじゃないですか!
彼の方が知的な感じがして博士役にはピッタリな気がします^^
ロビン・ウィリアムスだと、コメディ路線になっちゃうのかな~。
>アドベンチャー映画
ハリソン氏主演のアドベンチャー・・?
ってことはアレですね! アレ!
『モスキートコースト』・・だから、違うってば!(=^_^=)
大雨が上がった午後に出かけたので、ちょっと肌寒いくらいでした。
もう何年もお邪魔しているのに、オオタケPからゴールドまで遠回りをしていたのに最近気づきましたです(大爆)
Pを出てすぐ横の右通りに出れば太閤通りなのに
法専の交差点まで戻ってました…(はははぁ~)。
ビジネス作品として捉えた方が宜しいのかなぁ~と感じました。
タイトルの印象とはちょっと違いました。
さて、今日はミリオンのハシゴでしょうか?(笑)
私は友人と来週の予定です♪
これからmozoでアンジー見てきますわ!
>ハリソン⇒ハンソリ⇒ハンソロ・・(おおっ!)
おお!これは気付かなかったですね~^^
懐かしいハンソロ時代を思い出します。
ワタシ的に彼のイメージは『ベン・ハー』のおっちゃんと被ったりします(笑)
夏はいいから、早く秋になっておくれ~です。
>法専の交差点まで戻ってました…(はははぁ~)。
それはまだ良い方です!
法専の交差点を直進してコンビニの前を歩いたこともあるワタシです(爆)
タイトルのイメージとは完全に違ってましたね。
こういう映画なら割と好きです。
先ほどミリオンの上映スケジュールをチェックしました。
危なかったです。知らずにスルーするところでした^^;
ヴィゴおじさんは来週に行って来ます。
アンジーは明日、映画の日にGOです^^
私もこの映画でポンぺ病を知りました。
新薬開発のお話でもあって、その辺がひきつけられました。
ジメジメしない、あくまでシビアなところはアメリカって感じですね。
私もゴールドですよ!
もしかして同じ時間帯かも。外出たらフライパンみたいでした。^^;
いろんな難病が世の中にはあるんだな~と思いました。
そして、それに対処するいろんな方法もあることを^^
こういう映画でシミュレーションすることもできますしね。
今までの難病をもつ家族の描かれ方と一線を画してましたので、ある意味では異色作かも。
>もしかして同じ時間帯かも。外出たらフライパンみたいでした。^^;
あの時間帯に居たのですね!めちゃくちゃ暑かったですよね(笑)
帰りは、ゴールドのあの交差点歩道の右か左かで車か電車か分りますね^^