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ファッションが教えてくれること

2009年11月15日 11時02分06秒 | 映画 は行
評価:★★★★[4/5]


『プラダを着た悪魔』のモデルとされるアメリカ版ヴォーグ編集長。

ファッションのバイブル、ヴォーグの編集長
アナ・ウィンター。
どんな有名デザイナーも彼女の意見を参考にし、
ファッション・ショーも彼女が到着するまで始まらない。
これが凄い!『プラダを着た悪魔』のメリル以上じゃないの?



映画スターやランウェイより注目の的。
ファッション業界に多大な影響力を持ち
今や彼女は、いち雑誌の編集長という枠を超え、
3,000億ドルのファッション産業で最も重要な人物とされる。
そしていま、アメリカで最も力を持つ女性といわれる。
<公式サイト>



ヴォーグはアナの雑誌。そう言えますね、確かに!
彼女が何もかも決める。もうね、有無を言わさない迫力ですよ。

「これは要らない!華やかさがない」
「ここは“ヴォーグ”なのよ 以上よ」

とまぁ、こんな具合に彼女の持つ感性で容赦なく切り捨る迫力。
編集部員(クリエイティブ・ディレクター)らにとっては
まさに悪魔のような存在ではないだろうか。

ボブヘアーにサングラス。
その下に隠されたフェイスが意外と綺麗!
10メートルほど離れた場所から彼女を見たら、まさにモデルのよう。


年に1度の大イベント!9月の特大号

アメリカ女性の約10人に1人、約1300万人が読むと言われている。
その9月号は電話帳ほどの厚さがあるらしい。

クリエイティブ・ディレクターのひとりグレイス・コディントンは言う。
「9月号は特別なのよ」

本作は、この編集部員のひとり赤毛ソバージュおばさんの
グレイス・コディントンに密着し、彼女の用意した
掲載用の写真がほとんどボツにされ、インタビューの中で
アナとの感性のズレを淡々と語りだすところは面白い。
それでもヴォーグをここまでにしたアナへの敬愛は存在し
仕事に対する厳しさはあるが、快感もここで生まれるという。

彼女のそれまでのキャリアを持ってしても
容赦なく切り捨てていくアナの怖さを改めて認識する部分であった。

どんな有名デザイナーもアナの意見を参考にするところは
要するに、売れる商品を生み出すための神のお告げ的な感じか。
ま、ヴォーグで宣伝されるのが最も効率がいいからでしょうね。
デザイナーたちもアナのご機嫌を伺う態度には驚いた!

もはやニューヨークの彩は彼女によって動かされている。
いや、そこから発信されるファッションはアメリカ全土、
世界に影響を与えているのではないだろうか。

そんな彼女も自分の娘が弱点だという。
このひとも家庭に戻れば優しいひとりの母なんだなとホッとさせる。

そういえば、ヴォーグの別のある号の表紙を飾る写真を
娘に見せて「どう思う?」と意見を求めていたアナ。
娘は「頬に髪が掛っている!」。要は髪が邪魔ってことですよね。
おまえにそんなこと言われたくないとシャーリーズ・セロン!
あ、写真家の技術の方の問題か(爆)


ドキュメンタリー映画にしては、華やかでテンポが良くて
挿入音楽がお洒落でなかなか見応えがありました。

また、編集部員(クリエイティブ・ディレクター)の
グレイス・コディントンのインタビューの受け応えが楽しい!
このおばちゃんのユーモアのセンスはなかなか良い!



おまけ)
・9月号の表紙を飾るのが
 『G、I、ジョー』で女性戦士を演じたシエナ・ミラー。
 ヴォーグのオフィスに、はしゃぎながら登場した彼女は
 さしずめ映画スターには見えずただの街行くお姉さんな雰囲気。

 しかし綺麗にメイクし用意されたドレスを着用した途端
 セレブなイメージに豹変した。さすが映画スター。

 とはいえ、アナからすれば彼女の髪は痛んでいるから
 ウィッグを使えとか 歯の治療痕が見えるから写真の撮り直しなど
 概ね本人が聞いたら気分良くないですよね。

 また、出来上がった写真を見て「これシエナに誰も気づかない」
 「シエナ・ミラー」ってロゴを入れて!
 そんなことを、いとも簡単に言ってのけるところが
 アナはやはり『プラダを着た悪魔』だったんだと思わせる。

・“伏見ミリオン座では11/14(土)公開初日にご鑑賞いただいた方、
 先着50名様にオリジナル・スイーツをプレゼント!”

 頂いてきました。美味しいです。過去に味わったことのない
 セレブなスイーツという感じですね。
 しかも、手書きのメッセージカード付き^^
 パティシエ学科のみなさん、ありがとうございました。





-------------------------------------------------------------
監督:R・J・カトラー
脚本:―
撮影:ロバート・リッチマン
音楽:クレイグ・リッチー


出演:アナ・ウィンター/グレイス・コディントン/シエナ・ミラー


『ファッションが教えてくれること』



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6 コメント

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☆佳作ドキュメンタリー☆ (TiM3)
2009-11-15 23:57:06
らしいですね。

ワタシなどには、全く縁のない雑誌ですが(・ω・)
作品としては、案外ハマってしまいそうな気もしますね(=^_^=)

『プラ悪』と対に考えるとすれば・・
観てから観るか? 観てから観るか?
ってトコでしょうかね。 ↑違いがわかんねぇよ、そのコピーじゃ!
返信する
今年の秋冬はモノトーン (ituka)
2009-11-16 20:32:25
TiM3さん こんばんは。

と、赤毛ソバージュのおばちゃんがテーマとして挙げてたら
今年の秋冬はカラーよ!黒は色じゃない!ってアナが却下してましたけど
ココ・シャネルが聞いたらどう思ったでしょう(笑)

ワタシとしてはこういう世界は未知の領域ということで
観てみたい衝動に駆られたわけです^^

>『プラ悪』と対に考えるとすれば・・
>観てから観るか? 観てから観るか?

観てから観た方が良いかもしれませんね(ってどっちからだよう!)^^;
返信する
私は… (オリーブリー)
2009-11-23 17:20:37
グレイスのセンスの方が好きでした♪
シエナ・ミラーを表紙に持ってきた時点で、???でしたもん(汗)
彼女の作品は観てるけど、未だに覚えられないインパクトの弱い顔だと思うのですが~私だけでしょうか(苦笑)

ミリオン、そんな美味しいの貰ったんですかっ!!!
良いな~土日はあまり映画館行かないので…。って、この映画、音が小さくなかったですかぁ?

そうそう、来週、ジョニー作品のオールナイトシネマありますね。
「リバティーン」以外は興味ない作品なのでパスですが、「ネバーランド」や「ギルバート・グレイプ」でも上映してくれれば、絶対観に行くのになぁ~とトイレでブツブツ言っちゃいました(危険)
返信する
シエナって無個性かも (ituka)
2009-11-24 09:29:48
オリーブリーさん おはようございます。

あれは絶対「なんで、シエナなの?」ってグレイスは思っていたかもしれませんね。
シエナって素顔をそんなに知らないし化粧したらさっぱり判らなかったです。

あれは、でっかいネームを入れないとダメですね^^;
でか過ぎてアナがクレーム付けてましたっけ(爆)
でかいと言えば、ミリオンの音響は逆に小さかったです。おっしゃる通りです^^
それは、通常の映写機でなくプロジェクターによる上映だったからなのかな~。
画面も走査線が気にならなかったですか?

ジョニデのオールナイトでラストの『耳に残るは君の歌声』が辛いです。
wowowで観てて途中で止めましたから~^^;
返信する
こんにちは! (アイマック)
2010-10-13 12:51:56
アナはメリル以上でしたね。
いいわけ無用、いい悪いを瞬時に見極める決断力。
一流デザイナーたちがアナを前にしてうろたえる姿は驚くよね。
娘には弱そうだ^^
グレイスさんは素敵!
見応えある映画でした。
返信する
迫力のあるアナ! (ituka)
2010-10-13 23:45:26
アイマックさん こんばんは。

彼女自身がこれまた綺麗なんで、あの押しの強さに感服しまくりでした。
さすがにヴォーグともなると、すべてのファッション関係者が目を通すと思うので
下手な選択は出来ないプレッシャーとかあるのかもしれませんね^^;
おそらく、グレイスのお薦め通りにしていても大差ないと思います^^;

娘のあのひとことは、シャーリーズが聞いたら気分悪いですよね(笑)

グレイスのような出来る部下(?)と仕事ができるからこそ今のヴォーグがあるんだと思いました。
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