
評価:★★★★【4点】
悲劇に見舞われた修道女たちの救世主となった
若きフランス人女医の衝撃の実話。
◇
1945年12月のポーランド。
赤十字の活動に従事するフランス人医師マチルドは、
一人の修道女から助けを請われ、遠く離れた修道院を訪ねる。
そこで彼女が目にしたのは、
戦争末期にソ連兵に暴行されて身ごもり、
臨月を迎えた7人の修道女の姿だった。
命の危険を伴う深刻な事態にもかかわらず、
修道院の閉鎖を恐れる修道院長は、
事実が外部に漏れるようなことは頑なに拒絶する。
そこでマチルドは、彼女たちを自分一人で守る決意をする。
そのため、本来の医療活動をこなしながら、その合間を縫って
秘かに修道院に通う過酷な日々を送るようになるマチルドだったが…。
<allcinema>
◇
戦争末期にソ連兵からレイプされ身籠ってしまったシスターらを
極秘に救済したフランス女医の勇気ある行動に涙腺決壊だ。
いや、実は涙腺決壊とまではいかなかったわ(←え?)
これは多分に男女差による母性本能の有無によるものだろうか。
この話の凄いところは同時期に一斉に犯され
7人全員が臨月になるまで院内で放置されていたことだ。
事の重大さに怖くなりすべてを先送りにしていた修道院は
シスターとして生き恥をさらしそれが原因で閉鎖を余儀なくされる。
修道院長にとってこんな不名誉なことはないという。
そんな中、一人の若いシスターが藁にもすがる思いで赤十字に駆け込む。
初めは異国のシスターという理由で断るフランス女医だったが
彼女のただならぬ様子を見て、ついに修道院に向かうことに。
そして、そこには常識ではありえない目を疑う光景が広がっていたのだ。
中にはすでに自然出産したシスターもいて
生まれた赤ん坊は生みの親の親族に届けたと修道院長は言うが
実は院長はウソをつき赤ん坊を遠くに連れ出し殺めていたのだった。
これには可なりの衝撃を受ける修道院内、院長もまた自ら犯した行動に対し
徐々に体調を崩していく。
そうした中、この状況を打破するためにフランス人女医と
修道副院長の出した答えは、この先に希望の灯をともすことのできる
あるトリックを使うのだった。
【今週のツッコミ】
・なかにはご年配のシスターも数名いたが、さすがに彼女たちには
ソ連兵も手を出さなかったのか、それともすでに“上がって”いて
身籠らなかったのか(って、その言い方よしなさい)
・この時代のシスターは両親がいなかったり貧しい家計を助ける意味で
シスターにならざるを得ない状況だったらしい。
・主人公のフランス女医がアリシア・ヴィキャンデル似でグッド!
・フランス赤十字も撤退命令が下されスタッフ全員が故郷に帰ることに。
しかし、その赤十字に寝泊まりしていた孤児らの行き場がなくなる
その問題とシスターのベイビー問題を一挙に解決させる辺りは
女医と修道副院長のすばらしいアイデアにただ舌を巻くばかりだった。
・いい映画なんだけど邦題が地味なので興行収入的にもうひとつ。
ならばいっそのこともっとインパクトある邦題にすればいいと思い
『ベイビー・シスター』とか『世界に一つの修道院』なんてどう?
--------------------------------------------------------------------
監督:アンヌ・フォンテーヌ
脚本:サブリナ・B・カリーヌ/アリス・ヴィヤル/アンヌ・フォンテーヌ/パスカル・ボニゼール
音楽:グレゴワール・エッツェル
出演:ルー・ドゥ・ラージュ/アガタ・ブゼク/アガタ・クレシャ
『夜明けの祈り』
悲劇に見舞われた修道女たちの救世主となった
若きフランス人女医の衝撃の実話。
◇
1945年12月のポーランド。
赤十字の活動に従事するフランス人医師マチルドは、
一人の修道女から助けを請われ、遠く離れた修道院を訪ねる。
そこで彼女が目にしたのは、
戦争末期にソ連兵に暴行されて身ごもり、
臨月を迎えた7人の修道女の姿だった。
命の危険を伴う深刻な事態にもかかわらず、
修道院の閉鎖を恐れる修道院長は、
事実が外部に漏れるようなことは頑なに拒絶する。
そこでマチルドは、彼女たちを自分一人で守る決意をする。
そのため、本来の医療活動をこなしながら、その合間を縫って
秘かに修道院に通う過酷な日々を送るようになるマチルドだったが…。
<allcinema>
◇
戦争末期にソ連兵からレイプされ身籠ってしまったシスターらを
極秘に救済したフランス女医の勇気ある行動に涙腺決壊だ。
いや、実は涙腺決壊とまではいかなかったわ(←え?)
これは多分に男女差による母性本能の有無によるものだろうか。
この話の凄いところは同時期に一斉に犯され
7人全員が臨月になるまで院内で放置されていたことだ。
事の重大さに怖くなりすべてを先送りにしていた修道院は
シスターとして生き恥をさらしそれが原因で閉鎖を余儀なくされる。
修道院長にとってこんな不名誉なことはないという。
そんな中、一人の若いシスターが藁にもすがる思いで赤十字に駆け込む。
初めは異国のシスターという理由で断るフランス女医だったが
彼女のただならぬ様子を見て、ついに修道院に向かうことに。
そして、そこには常識ではありえない目を疑う光景が広がっていたのだ。
中にはすでに自然出産したシスターもいて
生まれた赤ん坊は生みの親の親族に届けたと修道院長は言うが
実は院長はウソをつき赤ん坊を遠くに連れ出し殺めていたのだった。
これには可なりの衝撃を受ける修道院内、院長もまた自ら犯した行動に対し
徐々に体調を崩していく。
そうした中、この状況を打破するためにフランス人女医と
修道副院長の出した答えは、この先に希望の灯をともすことのできる
あるトリックを使うのだった。
【今週のツッコミ】
・なかにはご年配のシスターも数名いたが、さすがに彼女たちには
ソ連兵も手を出さなかったのか、それともすでに“上がって”いて
身籠らなかったのか(って、その言い方よしなさい)
・この時代のシスターは両親がいなかったり貧しい家計を助ける意味で
シスターにならざるを得ない状況だったらしい。
・主人公のフランス女医がアリシア・ヴィキャンデル似でグッド!
・フランス赤十字も撤退命令が下されスタッフ全員が故郷に帰ることに。
しかし、その赤十字に寝泊まりしていた孤児らの行き場がなくなる
その問題とシスターのベイビー問題を一挙に解決させる辺りは
女医と修道副院長のすばらしいアイデアにただ舌を巻くばかりだった。
・いい映画なんだけど邦題が地味なので興行収入的にもうひとつ。
ならばいっそのこともっとインパクトある邦題にすればいいと思い
『ベイビー・シスター』とか『世界に一つの修道院』なんてどう?
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監督:アンヌ・フォンテーヌ
脚本:サブリナ・B・カリーヌ/アリス・ヴィヤル/アンヌ・フォンテーヌ/パスカル・ボニゼール
音楽:グレゴワール・エッツェル
出演:ルー・ドゥ・ラージュ/アガタ・ブゼク/アガタ・クレシャ
『夜明けの祈り』
僕のワンダフル・ライフ
を見ました。犬ものはいけませんね、涙腺決壊ものです。★4 。
それでも犬はご主人に忠実なだけに感情移入しやすいですね。
でもやはり動物モノはスルーですかね~^^;
まず一番の原因ですね。
まあでも終戦直後だからしかたないのかもしれませんが
半島の住民の行動はまさに鬼畜で怖いです。
フランス女医アリシア・ヴィキャンデルに似てましたっけ?
必死に祈る(お願いする)姿に早々に惹きこまれました。
ラストは機転の利いた巧みな作戦でしたね。
>フランス女医アリシア・ヴィキャンデルに似てましたっけ?
ワタシ、事あるごとに関連付けしたがるんですよ(笑)
あの女医さんも雰囲気などがヴィキャンデルのような
か弱そうでいながら芯の強いところが似てると思いました^^