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ミケマル的 本の虫な日々

『香子 紫式部物語』二


毎月1巻発売される『香子』紫式部物語 帚木蓬生著
その二



 紫式部が父と一緒に任地に行っていたのが、京都に帰って宣孝と結婚した後からの物語。
このお話は紫式部が源氏物語をどのような状況で書いているかというのと、書いている源氏物語の内容も非常に詳しく書かれていて、それが交互に出てきます。
なので、源氏物語を読んだことない人は源氏物語の内容もしっかりわかるようにできている感じ。
そして、源氏物語を知る人には、この項を書いている時は紫式部はこんな境遇だったのかというのが興味深いと思います。

 結婚、出産、夫との死別などを経て、中宮章子に出仕するようになってくるところまでが第二巻。
この時点で源氏物語は結構進んでいます。
私は源氏物語を思い出しながら読んでいますが、物語の中の短歌の説明が詳しいので、こんなにちゃんと短歌を読んだのは初めてかも。
いつもさらっと流して読んでしまうので。

 また、当時は印刷技術がないので、どのようにして物語が広まったかも興味深いなと思いました。
とにかく筆で写す。
また写す。
写したものを写すというようにしていたので、その時にちょっとずつ変わってもおかしくないなと思いました。
それにしても、和紙と墨ってすごいな〜。
源氏物語や枕草子だけでなく、この当時の貴族の日記がたくさん残ってるってことが普通じゃないと思うのでした。

 三巻が出たらまた続きを読みたいと思います。



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