ミケマル的 本の虫な日々

熊田千佳慕展 「私は虫である」

 前回から続く
 興奮冷めやらぬ次の日の朝、小松空港から福岡空港へ
 
 ところが、小松空港で飛行機の整備が遅れて1時間以上待ちました。その前の札幌行きは結局飛べなくて、東京経由に変更になって待合室は大混乱でした

 遅れても飛んでくれてよかったけど、結局予定より1時間半くらい遅れて福岡到着。前の日に用事があって車で福岡に来ている旦那と待ち合わせして、県立美術館へ

 昨年NHKの番組「私は虫である」(NHKアーカイブス)を見て感動した、熊田千佳慕さんの展覧会をしていたので、ぜひ見たかったのです 

    

 熊田さんは絵本作家をされていた方で。子どもの時から昆虫が好きで、60歳ころから『ファーブル昆虫記』をライフワークにされて、すばらしく細密で昆虫への共感と愛にあふれた絵を描きました。昨年98歳で亡くなるまで、昆虫の絵(ファーブル昆虫記)を描き続けていたそうです。

 戸外の草むらや庭で時には腹ばいになって、何時間も小さな虫を観察し、ずっと住み続けた小さなアトリエで集中して細密な絵を描き続ける千佳慕さんは、すごい人であると同時に、幸せな人だなあと思いました。「私は虫である、虫は私である」という境地にまでなったのですから
 
 世間的な評価は晩年に高まったけれども、金銭や世間の評価とは関係なく、本当に自分のやりたいことを、自分のやりたい方法で、飽くことなく続けられる幸せが満ち溢れていて、人間の幸せってなんだろうと考えさせられました

 虫が嫌いな人にはお薦めできませんが(とってもリアルなので)本当に細かいところまで一筆一筆描いた絵はすばらしいのです。それだけでなく、構図からも虫への愛情が感じられる。もちろんその他の自然を描いたものも。

 熊田千佳慕さんの97歳の時のインタビューがありました。
  「97歳現役、植物画の巨匠:熊田千佳慕」です

 興味のある方は、以下のアドレスをコピペしてみてください。まだ、貼り付け方がわからないの。だれか教えてくださーーーい。
 
http://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_2198/pid_1.html

念願の絵が見られて、図録も買って、盛りだくさんだったこの旅も終わり。高速で山口に帰りましたとさ
一緒に買った『私は虫である 熊田千佳慕の言葉』も良かったです。

  図録(以下虫が大丈夫な方はクリックしてみてください
 
     

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コメント一覧

みけまる
そうそう
 去年亡くなったそうです。最後まで絵を書いていたそうなので、大往生といっていいんでしょうね。
 自分の少年時代、青年時代を書いた本があるらしいんだけど、絶版になってしまったらしいです。読めたらいいんだけど。
ナッキー
亡くなったんですよね(._.)。息子がまだ小さかった頃、横浜でやってた展覧会に行きました。懐かしい!息子も喜んでたけど、私の方が夢中になってたかも…。絵はもちろん、お洒落で、楽しげで、子供達の事“小さな人達”って呼んで、大事に、きちんと向き合ってるお人柄も印象的でした。
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