先週土曜日に『ねじまき鳥クロニクル』読み終わったのですが、最後の方はどんどん先が読みたくなってしまいました。
内容をメモしながらゆっくり読もうとやっていたのに、第3部の途中からメモしないで読んでしまったです。
そして、読み終わったら少しの間放心状態になってしまうのが、村上さんの本のありがちな現象?
2〜3日離れていましたが、今日はそろそろと第1部をメモを見ながら、所々読み返して見ました。
ネタバレ含んだ感想を書きますので、ご注意ください。
ねじまき鳥は1部から3部まであるのですが、それぞれ全体のトーンが違っているように思えます。
特に3部は少し間を置いて出版された事もあり、1部、2部とはガラッと変わった感じがありましたが、1部と2部も少し違う感じがします。
第1部の泥棒かささぎ編は主人公である僕(岡田享)が失業しているところから始まります。泥棒かささぎっていうのはロッシーニの歌劇らしいです。
村上さんの小説にはクラシックからジャズまで色々な曲が出てくるのですが、とうとう題名になってしまった?
僕は仕事をやめて家で主夫のように暮らしているのだけど、めちゃくちゃ家事能力が高い!
自分だけのお昼ご飯にスパゲティをちゃんと作ったり、サンドイッチをきちんと作ったり、すごい❗️
掃除も完璧のようだし、夕飯は「暮しの手帖」見て作ったりしてるのよ!
さらにシャツにアイロンかけると心が落ち着くらしい。。。
こんなところから感心してたら話が進みませんが、こういうところが村上さんの本に出てくる主人公の特徴だな〜なんて思うのだった。
妻のクミコさんの実家は色々と問題がある家だったけれど、二人の中では解決済みとなっているように思えていた。
しかし、二人が結婚してすぐに拾った猫がいなくなった頃からクミコの様子が違ってくる。
そこにはクミコの兄である綿谷ノボルが関係しているよう。
綿谷ノボルは頭は良いが深刻な精神的トラブルを隠していて、ねじくれた何かが潜んでいる人物として描かれています。
僕と妻のクミコ、その兄の綿谷ノボルの関係がこの本のお話の中心です。
ねじまき鳥というの僕の家の外でギイイイとネジを巻くように鳴く鳥に名付けた名前。
姿は見た事ないけれど、まるで時計のネジを巻くように一日に一回鳴いて、世界のネジを巻いているように感じているのでした。
それは、不吉なような、何かを知らせているような。
そして、近所に住む笠原メイ、占い師?の本田さん、その知り合いの間宮徳太郎(中尉)、突然現れる加納マルタとクレタの姉妹、家を貸してくれている僕の叔父さんなどが登場してきます。
この本に出てくる人たちは、ほとんどがフルネーム。
なんで、急にこの本はフルネームなんだろう?
猫の名前もワタヤノボル。
綿谷ノボルになんとなく似てるからつけたらしいけど、自分の好きでない人の名前をつけるってどうなんだ?って思ったのだった。
色々と気になるところが多くてまとまらないな〜。
続きはまた明日書こうと思います。