短歌二百首を合わせて、千の作品を生み出したことになり、自分でも感慨深いものがあります。(^-^)
この半年間、思わぬ病を得て、快復は出来たものの、生命に限りがあることを身をもって実感いたしました。(°▽°)
この体験は、私の人生哲学を大いに転換せしめたものであり、俳句や歌の作風にも少なからず影響を与えて来るものと思います。(^_^)
皆様には、これまでのご支援に深く感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。m(__)m
「清明や街行くシャツも下ろしたて」 祖谷馬関
(注)「清明」(せいめい)は、季節の指標である「二十四節気」の5番目の節気。「すべてのものが清らかで生き生きしている」という意味で、2023年は4月5日(水)〜4月19日(水)。あまり馴染みのない「清明」ですが、中国や沖縄では大切な行事の日。「清明節」「清明祭」と呼ばれ、お墓を掃除して先祖供養をする、お盆のような行事です。空は澄み、草花が活気づく清々しいこの時期は、春の息吹を感じながらの散策がおすすめ。
句集「いのちの鼓動」20230404
-100-
・春爛漫ゆるり歩くもまたよろし
・仏前に来し方を告ぐれんげ草
・花鳥に背を押されゆく新年度
・鷽替えて枝垂れ桜に敬礼す
・鷹化して鳩と為るかな四月馬鹿
・我が道は此処より出づと雲雀鳴く
・春場所や町に浴衣の巨体揺る
・万感を水面に集め花筏
・卒業や恋の八講荒れじまい
・木蓮の白仰ぎ見て感涙す
-90-
・造華会や如来に告げよ生新た
・好きなれば好きと鳴くべし花見鳥
・離れ来て故郷想ふ蜆汁
・街角の花を待つよな春ショール
・海越えし侍ジャパン風光る
・目を凝らす君の横顔ヒヤシンス
・引出しに埋もれし文や猫の恋
・日韓に春の便りや沈丁花
・春惜しむ背中に私心なかりしか
・気まぐれか存亡危機か蛍烏賊
-80-
・春暁や見上ぐる空に未来あり
・人生に落第あるが今じゃない
・草餅に極楽想ふ練供養
・爽やかなプラハの春やドーム去る
・鞦韆の揺れて揺られて日本丸
・勝ち名乗りドームの芝も麗らかや
・恋の果て脈も朧の月夜かな
・蒼き薔薇異夢も乙かな二人旅
・ほろ酔いや篝火と見ゆシクラメン
・投打ごと沸く歓声や雲雀笛
-70-
・空に舟さういやさうか春北斗
・春寒の頃逝きし母夕陽落つ
・来た道や春の啄木鳥笑うまじ
・春は花葉喰む母の歯八つのハ
・春風や緩急の粋六十路かな
・彼の人も暦還りし弥生かな
・音魂に言霊乗せて春の詩
・東風に乗せ青と黄の旗高く舞え
・先知れぬ道も春風駘蕩や
・花未だ来湯気や醍醐の仁王会
-60-
・山雀の地鳴き微かに雨水かな
・片栗や日々糧なれど識らぬ花
・紅梅や句も石の上早や三歳(みとせ)
・諚とて一夜官女の切なさよ
・菜の花の咲く狭間から嗤い声
・祥月や面影揺れて桜草
・雪中の花水祝や君がため
・青き春志す道サクラサク
・老いらくや春挽糸の哀しさよ
・マフラーを解く気配なき余寒かな
-50-
・春泥の如く言の葉汚れたり
・おれづみや海の果てより神来る
・大柚子の落つ庭先や春の色
・眠るまじ六花の誘い山の夜
・獺の祭観た夜の神秘かな
・初花の後にあなたの彼岸かな
・還暦を序と置くノート春隣る
・蝋梅の香りに浮かぶ若き母
・雪まつり北の学徒の夢や咲く
・一夜明け五條天神春や立つ
-40-
・鬼走り追儺の果てに我が身在り
・氷塵の彼方去り行く記憶かな
・精進の氷蒟蒻僧の膳
・凍豆腐出汁湯気笑みや母の味
・春恋し気張る寒さや寒土用
・ぼろ市やバザー・メルカリ今昔
・闇バイト打払ひしや鬼は外
・第五類されどマスクに絆されて
・節分や急ぐも愉し四方参り
・大寒波雪遊びの子大歓声
-30-
・探梅やいつか来た道戻り道
・悲運やと片付け難き義仲忌
・其方もか睨む達磨と雪兎
・憂う夜も乗り越え行かん春近し
・あの恋も知らず知らずや夕霧忌
・心まで襟立てる身に寒波降る
・夕餉どき未だ明々と日脚伸ぶ
・震災忌幼き形見ちゃんちゃんこ
・マックもか春待つ民に物価高
・松の内明けてやあずのおかいさん
-20-
・舶来と聞けど苦手の名はセロリ
・紙漉きや吐く息の白溶ける朝
・野次馬を押し退け参る火事見舞
・風邪引きて思ひ出深し寒卵
・独房の敗残兵や冬の月
・あの頃の夜はクネクネ冬の街
・呆けても母は母なり冬牡丹
・天気図に鍋物恋し寒の入
・成人の肩に寿ぐ雪の花
・故郷の友を偲ぶや寒見舞
-10-
・風花や思案するよな休み明け
・母の背や巻繊汁の白き湯気
・知らぬ間に擦り切れぬよう鎌鼬(いたち)
・再びの生命を乞うて帰り花
・君恋し大晦に独り言ち
・サウナにて熱波師の風冬の霧
・空き事務所旗下ろし日や散る紅葉
・寒造戻り富士見のくだらなさ
・冬銀河星々滲む涙かな
・病得てちょいと寄り道山眠る
-100-
・春爛漫ゆるり歩くもまたよろし
・仏前に来し方を告ぐれんげ草
・花鳥に背を押されゆく新年度
・鷽替えて枝垂れ桜に敬礼す
・鷹化して鳩と為るかな四月馬鹿
・我が道は此処より出づと雲雀鳴く
・春場所や町に浴衣の巨体揺る
・万感を水面に集め花筏
・卒業や恋の八講荒れじまい
・木蓮の白仰ぎ見て感涙す
-90-
・造華会や如来に告げよ生新た
・好きなれば好きと鳴くべし花見鳥
・離れ来て故郷想ふ蜆汁
・街角の花を待つよな春ショール
・海越えし侍ジャパン風光る
・目を凝らす君の横顔ヒヤシンス
・引出しに埋もれし文や猫の恋
・日韓に春の便りや沈丁花
・春惜しむ背中に私心なかりしか
・気まぐれか存亡危機か蛍烏賊
-80-
・春暁や見上ぐる空に未来あり
・人生に落第あるが今じゃない
・草餅に極楽想ふ練供養
・爽やかなプラハの春やドーム去る
・鞦韆の揺れて揺られて日本丸
・勝ち名乗りドームの芝も麗らかや
・恋の果て脈も朧の月夜かな
・蒼き薔薇異夢も乙かな二人旅
・ほろ酔いや篝火と見ゆシクラメン
・投打ごと沸く歓声や雲雀笛
-70-
・空に舟さういやさうか春北斗
・春寒の頃逝きし母夕陽落つ
・来た道や春の啄木鳥笑うまじ
・春は花葉喰む母の歯八つのハ
・春風や緩急の粋六十路かな
・彼の人も暦還りし弥生かな
・音魂に言霊乗せて春の詩
・東風に乗せ青と黄の旗高く舞え
・先知れぬ道も春風駘蕩や
・花未だ来湯気や醍醐の仁王会
-60-
・山雀の地鳴き微かに雨水かな
・片栗や日々糧なれど識らぬ花
・紅梅や句も石の上早や三歳(みとせ)
・諚とて一夜官女の切なさよ
・菜の花の咲く狭間から嗤い声
・祥月や面影揺れて桜草
・雪中の花水祝や君がため
・青き春志す道サクラサク
・老いらくや春挽糸の哀しさよ
・マフラーを解く気配なき余寒かな
-50-
・春泥の如く言の葉汚れたり
・おれづみや海の果てより神来る
・大柚子の落つ庭先や春の色
・眠るまじ六花の誘い山の夜
・獺の祭観た夜の神秘かな
・初花の後にあなたの彼岸かな
・還暦を序と置くノート春隣る
・蝋梅の香りに浮かぶ若き母
・雪まつり北の学徒の夢や咲く
・一夜明け五條天神春や立つ
-40-
・鬼走り追儺の果てに我が身在り
・氷塵の彼方去り行く記憶かな
・精進の氷蒟蒻僧の膳
・凍豆腐出汁湯気笑みや母の味
・春恋し気張る寒さや寒土用
・ぼろ市やバザー・メルカリ今昔
・闇バイト打払ひしや鬼は外
・第五類されどマスクに絆されて
・節分や急ぐも愉し四方参り
・大寒波雪遊びの子大歓声
-30-
・探梅やいつか来た道戻り道
・悲運やと片付け難き義仲忌
・其方もか睨む達磨と雪兎
・憂う夜も乗り越え行かん春近し
・あの恋も知らず知らずや夕霧忌
・心まで襟立てる身に寒波降る
・夕餉どき未だ明々と日脚伸ぶ
・震災忌幼き形見ちゃんちゃんこ
・マックもか春待つ民に物価高
・松の内明けてやあずのおかいさん
-20-
・舶来と聞けど苦手の名はセロリ
・紙漉きや吐く息の白溶ける朝
・野次馬を押し退け参る火事見舞
・風邪引きて思ひ出深し寒卵
・独房の敗残兵や冬の月
・あの頃の夜はクネクネ冬の街
・呆けても母は母なり冬牡丹
・天気図に鍋物恋し寒の入
・成人の肩に寿ぐ雪の花
・故郷の友を偲ぶや寒見舞
-10-
・風花や思案するよな休み明け
・母の背や巻繊汁の白き湯気
・知らぬ間に擦り切れぬよう鎌鼬(いたち)
・再びの生命を乞うて帰り花
・君恋し大晦に独り言ち
・サウナにて熱波師の風冬の霧
・空き事務所旗下ろし日や散る紅葉
・寒造戻り富士見のくだらなさ
・冬銀河星々滲む涙かな
・病得てちょいと寄り道山眠る