と、問い掛けの形で始まる、イルカさんの名曲「海岸通」、、、
この最初のフレーズで、最早、別れの曲であることを物語っていますよね。(^。^)
「あなたと別れた」と言わずに、「別れのテープは切れる」と表現し、そのシチュエーションとして「船」を設定しています。(^-^)
文章の好みの問題かもしれませんが、馬関は、この手の技巧に惹かれます。
隠喩や暗示、伏線、、、現代風に言うと「匂わせ」でしょうか?!(◎_◎;)
「海岸通」の作者は、伊勢正三さんですが、氏の作品は、物語のディテールまで作り込んだものが多い、、、稀代のストーリーテラーですよね。(^_^)
またこの曲「海岸通」の素晴らしい点は、全てを言い切らないところ。( ; _ ; )/~~~
冒頭の場面設定、作り込んだ歌詞が済むと、すぐにサビです。
♬ 港に沈む夕陽がとてもきれいですね、あなたをのせた船が小さくなってゆく ♬
このサビのフレーズだけで、好きな人と別れたあとの少女の感傷、哀しみが、否が応でも伝わって来ます。
全部解説しない、、、その方が、作品に深みと味わいが出ますよね。m(__)m
最近の歌謡曲は、日記風というか、日常会話的というか、出来事をただただ喋りまくっておしまい、というような自己満足タイプが多いですよね。
それがヒットするんだから、誠に嘆かわしいことです。( ; _ ; )/~~~
「落日の涙乾かず春出船」 祖谷馬関
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イルカ「海岸通」