沖縄・台湾友の会

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AC 論説No.802 バイデンとDeep Stateの関係

2020-08-24 09:38:06 | 日記
AC通信 No.802 (2020/08/23)
AC 論説No.802 バイデンとDeep Stateの関係

民主党の党大会で正式に大統領候補の指名を受けたジョー・バイデンは受諾演説で「私は光の味方であ
る、暗闇ではない(I will be an ally of the light, not the darkness)」と述べた。これで彼の選挙のス
ローガンは「光の味方」であることになった。トランプの政治は国を暗くしたが私が当選すればこの国
を明るくすると言ったのである。

光の味方という表現はかなり曖昧である。要するに今年の選挙の目標は「反トランプ」であり、彼とト
ランプの違いを「光と闇」に例えたのだろう。しかし後で述べるように私には別の意味があると思う。
この他にバイデンはいくつかの選挙公約を述べたが、公約は選挙のつきもの、約束に過ぎない。

バイデンは公約の第一にウイルス対策を挙げた。トランプはウイルス対策で何もできなかったが、当選す
れば第一にウイルス制御を実施すると言った。ウイルス対策の方法として全国民にマスク着用を強制する
と述べた。世界各国がウイルスの疫病対策に奔走しているがバイデンがトランプより有効な方法がある
わけではない。続いてバイデンは地球温暖化と人種差別の改善を挙げたが、二つとも特に国民の共感を
得るものでもなかった。

バイデンは演説で中国の名前を一度だけ挙げた。バイデン父子のと中国の癒着が既に司法部が調査に
入っている。彼が中国問題に触れなかった事は演説直後に何人かが指摘した。その次に指摘されたのは
バイデンが民主党系の州と都市で起きているアンチファシストの暴動や、犯罪の増加に言及しなかった
事である。全国の民主党系都市、シアトル、ポートランドヤシカゴ、ニューヨークなどで起きている放
火事件、銃砲による暴行殺人について言及しなかった。これがどうして「光の味方」と言えるのか。

さてそこで「光の味方(Ally of Light)」である。このスローガンには別の意味があるのではないか?

バイデンは人間である。人間が「光」の味方と言ったらすぐに連想されるのはIlluinati(イルミナティ、
光明会)つまり秘密結社である。彼はある秘密結社の味方だと「示唆」したのだ。

光明会は1776年にドイツでできた秘密結社だが今は既に存在しない。しかし光が秘密結社の意味を籠め
たならDeep State以外にない。私は光(LightとはつまりIlluminati、つまり秘密結社、つまりDeep
State)の味方(Ally)であると述べた。つまりバイデンはDeep Stateに「味方の私を助けてくれ」とい
う意味をこのスローガンに籠めたと思われる。

光(イルミナティ)は既に存在しない結社だがDeep Stateも存在しないShadow Gevernmentである。
アメリカでDeep Stateとはトランプや評論家が反トランプの実態を調査している時に呼んだもので、秘
密結社ではないがFBI/DOJのコーメイ、マッケイブ、ストロークなどの「実在した反トランプグループ」
である。Deep State は私が「闇の帝国」または別人が「深層政府」と日本語に訳した、或いはもっと
広い意味で馬渕睦夫元大使の説明したユダヤ系国際金融資本グループでもある。

Deep Stateをウィキペディアやグーグルで検索しても何も出てこない。だがこれは実際にトランプのロ
シアゲート、さらに最近暴露されたオバマゲートの秘密組織である。Deep Stateがトランプ大統領にど
れだけ敵対してきいるかというと、マラー検察官のロシアゲート調査に続いて民主党優勢の国会がトラン
プ罷免をでっち上げ、メディアが挙って反トランプを行っているのである。中国の言論統制が酷いと言っ
ても、Deep Stateの反トランプも中国と同じように酷い。これが民主主義国家アメリカの実態である。
詳しいことはケント・ギルバート氏がWill「正論」増刊号#253「トランプを支持すると殺される」で述
べている。

非常に興味深いことはジョー・バイデンのスローガンで彼は「光の仲間(Ally)」であると述べたことだ。
つまり彼はDeep Stateのメンバー(Menber)でなく仲間(Ally)でしかないと述べてDeep Stateの援助
を求めている。バイデンはDeep Stateの一味ではない。ロシアゲートとトランプ罷免ではバイデンの関
与はなかった。だがバイデンは2017年1月5日にオバマがホワイトハウスに召集した仲間に入っている。
つまり彼はオバマゲートの仲間である。

ジョー・バイデンは8年もオバマの副大統領だったのにオバマはバイデンをDeep Stateのメンバーに入
れなかった。つまりオバマはバイデンを評価していない。バイデンもこれを知っている。だからバイデン
が選挙のスローガンに「光の仲間」を籠めた意味が理解できる。

以上が私がバイデンの選挙演説の感想である。勝手な幻想として笑っても構わない。このスローガンに
籠めた意味は民主党の元老たちとDeep Stateがこれから投票までどう行動するかで実感できる。読者の
皆さんが自分で判断すればよい。

中国の社債残高は4・1兆ドル。年内の償還は5290億ドル   泰禾集団(最大の不動産デベロッパー)、八月に2・2億ドルのデフォルト

2020-08-24 09:35:23 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和2年(2020)8月24日(月曜日)
       通巻第6628号
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 中国の社債残高は4・1兆ドル。年内の償還は5290億ドル
  泰禾集団(最大の不動産デベロッパー)、八月に2・2億ドルのデフォルト
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 危機が目の前に来た。
 中国の社債市場はすでに4・1兆ドル(邦貨換算430兆円。以下括弧内は同じ)規模だが、年内に償還期限がくる社債は5290億ドル(55兆5000万円)になる。
債務不履行(デフォルト)が目立つようになったのは2019年からで、コロナ災禍で加速された。不動産は表向きの堅調報道とはことなり、買い手が「蒸発」している。
まったく売れず、ダンピングが続いている。

 中国有数の不動産開発企業として知られる「泰禾集団」(TAHOE集団)は、福建省が拠点で厦門開発から出発し、上海、北京など中国全土で不動産開発ばかりか、娯楽、金融サービス、はては米国ナスダック上場企業を買収と、まるで孫正義のように買収につぐ買収で企業を膨張させてきた。
 すべてが借金で賄われるから、負債は天文学的に増える。

2018年あたりから息切れが目立つようになっていた。
直近でも、償還期限のきた22億ドル(2300億円強)の返済が出来ず、ついにデフォルトとなった。この社債は金利が7・5%だった。

向こう一年間に償還するべき同集団の社債の残高は、8億4000万ドル(882億円)である。格付け機関のフィッチとムーディズは「投資不的確」に格下げをしている。

さすがに強気だった中国の不動産関連、ならびに金融業はデフォルトが連続するような事態の到来に、すっかり投資マインドも萎縮、先行きに怯えている。