沖縄・台湾友の会

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二度あることは三度ある   今度は日本製トランシーバーが爆発、死傷450

2024-09-19 13:28:23 | 日記
二度あることは三度ある
  今度は日本製トランシーバーが爆発、死傷450
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 9月18日、レバノン各地で今度はヒズボラ戦闘員らが使用していたウォーキー・トーキー(トランシーバー)がベイルートの葬儀会場などで爆発した。死者20,重軽傷が450名で、ポケベルより爆発力が強かった。

これは「ICOM IC─V82」で、日本のメーカー「アイコム」が欧州子会社で製造したもの、ただし数年前に電池の不具合が見つかり、製造を打ち切っていた。このウォーキー・トーキーはイランの革命防衛隊とヒズボラが共有していたところからイランからの配給品ではないか。

アイコムは京都が拠点の通信機器メーカーで最新のウォーキー・トーキーや個人のハム無線などの機器大手である(2023年から京都と東京の本社二社体制)。

 9月17日のヒズボラ戦闘員の2800名の死傷の「武器」となったポケベルは、台湾のゴールドアッポロ社がハンガリーの提携先にOEMで製造させたもので、「AK924ペイジャー」と呼ばれる。台湾本社CEOの許清光は「ハンガリーのBAC社が製造、これまでに10万台が出荷されているが、レバノンへ輸出された記録はない」とした。

 さてイスラエルはなぜこの時期に大規模な、遠隔操作によるヒズボラ攻撃に打って出たのか。英米筋はタイミングの読み違えであり奇襲攻撃を受けた直後なら合法性を問われることもなかったから「イスラエルの失敗、フライングだ」と批判している。

 だがイスラエルから見れば、北部国境からすでに住民六万人を待避させており、ヒズボラの攻撃は近いと踏んでいた。奇襲直前の状況だとネタニヤフ政権は軍事的に判断しており、総合的作戦の承認を9月17日の閣議で決定していた。

 もう一つの疑問はなぜヒズボラだけにイスラエルは攻撃対象を絞り込んだかである。
 レバノンは嘗てのフェニキア、首都ベイルートは「中東のパリ」と呼ばれた。地政学的には中東の要衝であるため列強の侵略、植民地化、信託統治が続き、宗教も入り乱れている。

 大統領はキリスト教マロン派から、首相はスンニ派から、国会議長はシーア派から選ばれる政治構造となっており、ほかにギリシア正教、アルメニア教会、イスラム教ドルーズ派がある。後者はイスラエルとの連携があるとされる。

 ヒズボラの強敵はおなじくシーア派の武装組織は「アマル」だ。
しかしこの間の動静は伝わっていない。アマル(レバノン・レジスタンンス=「希望」の意味)はヒズボラより古く1974年に親シリア派世俗イスラム団体として発足しており、各派との内ゲバを繰り返しながら、いつしかヒズボラが急進、勢力を二分していた。

アマルは国会活動を重視して武装闘争をやめ、国会128議席のうち、13議席を占める。 ヒズボラ軍事部門の壊滅的な打撃を、アマルはいかに評価しているのだろうか?

 ともかく「二度あることは三度ある」。
次はいつ、どこで??