天気予報通りの雨でございます。
こういう時に限って当たるんですよね。不思議と^^
dogfieldもやわらか状態で、
ポニーたちが走ったら、芝生がハゲちゃいそうです。
雨脚も強かったので、放牧もできず。
馬房の中から「こんにちは。」
心なしか、『しょんぼり』なパトランと、
ちょっと『不機嫌』なノーマンでした。
それでは、雨ですしねぇ。
ぽん先生のコラムでもいってみましょうか^^
余談ですが、雨の日などの避難場所となっています。
その名を「多目的ホール」。
まだ制作途中なので、雨はしのげますが寒いです。
ここで、事務仕事や執筆をしております。
「多目的ホール」って
いったい何をするつもりでしょうか。
‥‥‥いろいろと心配です。
では、ぽん先生、よろしくお願いします。
はい、獣医師のぽんです。
今回も寄生虫の話の続きをしましょう。(前回の寄生虫の話はこちらから)
さて、ポニーたちにとって迷惑なこの寄生虫たちは、いったいどこからやってくるのでしょうか。
一番多いのは、放牧地の草にくっついている寄生虫の卵や幼虫を一緒に食べてしまうパターンです。
これらがお腹の中で育って、最終的には腸に寄生します。
円虫という寄生虫は成長の途中で血管の中に寄生することがあり、これが原因で血管が詰まってしまうこともあります。
それから蚊が運んでくるということもあります。
前回ちょっと触れた、脳や目に入り込んで悪さをする指状糸状虫という寄生虫は、普通は牛に寄生しています。
蚊が寄生虫に感染した牛を刺した時に、幼虫入りの血を吸い取ることがあります。
その蚊が今度はポニーの血を吸いに来た時に、幼虫が馬に入り込んでしまうというわけです。
じゃあ、これらの寄生虫はどうやって防げばいいのでしょうか。
今の話からすればポニーに一切草を食べさせないとか、草むらの中から寄生虫の卵や幼虫を全部取り除くとか、ポニーが蚊に刺されないようにするとか…
ちょっと現実的ではありませんね。
というわけで虫下しの登場となるわけです。
定期的に投薬することによって、ポニーの体の中に入り込んでしまった寄生虫たちを殺してしまいます。
ただし、気をつけなければいけないことが。
腸の中にものすごい数の寄生虫がいた場合(つまり長いこと虫下しを飲ませていなかった場合)、虫下しを飲ませることによって一気に大量の寄生虫が死んでしまい、その死骸が腸に詰まってしまうことがあります。
そういう意味でも定期的な虫下しの投与が大切なんですね。
ちなみにノミとかダニなんかも寄生虫の一種なんですよ。
こいつらは体の表面、というか毛の間に住み着くので、見たらわかります。
ブラッシングやシャンプーでも退治することが出来るので、ポニーの手入れはきちんとやりましょう!
では、また今度!
次回はワクチンの話でもするかなー。