JASAファームでの出来事

(社)日本動物支援協会(JASA)=Japan Animal support Association=

子ども達の感性 歓声

2013-10-07 | 日記
JASAファーム子ども・被災地支援プロジェクト「ポニーとともに」で、出掛ける予定の児童館で、下見・打ち合わせをしました。

児童館の先生方が、どのような考えで「ポニーを呼ぼう!」と思ったのか。
普段から、子ども達の様子を見ていて、どのように感じておられるのか。

そのような事をお聞きしながら、我々JASAファームが考えていることをお話しさせていただき、ポニーを使う理由、コンセプトそして、目標、目的をご理解いただき、当日の内容を決めて行きます。



打ち合わせをした2つの児童館の館長さん、お二方とも同じようなことをおっしゃっていました。

【動物とふれあう機会がない・・・】
家でペットを飼えない(飼える環境下にない)。
昔はどこの学校でも鶏やウサギを飼っていたが、今はそれもできない…

だから「ポニーを!」というのが大きな理由の一つのようでした。

しかし…

【“安易に”ペットを飼いたい!という子が多い】とも。

なかなかペットを飼えないけれども、子ども達にはペットを飼いたい!という気持ちがあるのであれば、先生方からすれば嬉しいことではないかと思いましたが…そうでもないようなのです。

“安易に”という不安があるそうです。
つまり、家や学校で動物を飼う事や触れる機会が少なくなったことで、子ども達の命への理解が乏しいと感じておられるようです。

ポニーとふれあうことで、その暖かさ・温もりを感じ、動物にも感情があることを知り、自分と同じ命であることを理解し、愛情を抱いて欲しい。
そういう体験をきちんとした上での「ペットを飼いたい!」であれば、不安もなくなるのかもしれません。

その経験・体験が少ない今、ポニーを呼び、ふれあう機会を作りたいと思われたのかもしれません。
いや、子どもの成長に責任がある大人として、その機会を与えなければ…と考えているのです。


児童館では「ポニーに乗った楽しい思い出づくり」だけではなく、失敗や悔しい思いもし、それでも挑戦し、その先にある達成感や満足感を味わって欲しい。それら全部をひっくるめて「楽しかった!」といえる、乗馬体験をさせたいと考えて下さっていました。

今日お伺いした児童館の館長さんは、JASAファームと同じように考えています。

ポニーを連れて行くのが、楽しみになりました。






そこで、館長さん達にお願いをしてきました。

子ども達と同じ体験を共有して欲しいので、ポニーに飛び乗ってもらいます!
できなくても構いません。
なぜならば、頑張っている大人の背中を見せて欲しいからです。

先に、先生方の口から「あったかいよ」「優しい目をしているよ」「怖くないよ」などは言わないでください。
なぜならば、子ども達が感じたことを「自分の言葉で」言わなくなってしまいます。

ポニーのおやつを持参させてください。その時に「にんじんを持ってきて」とは言わないでください。
なぜならば、「何を食べるのかな?」「何が喜ぶかな?」とポニーのことを思い、想像して欲しいからです。

本来、子ども達の持っている素晴らしい感性。
非言語的、無意識的、直感的なもの…
それらを引出すために。
それらを奪わないように。
ポニーの力を借りたいと思います。

感性を引出し…歓声をあげさせるポニーって…やっぱり素晴らしです!!




あたろう