JASAファームでの出来事

(社)日本動物支援協会(JASA)=Japan Animal support Association=

ぽん先生のコラム~file2~

2012-12-15 | スタッフのつぶやき

天気予報通りの雨でございます。
こういう時に限って当たるんですよね。不思議と^^

dogfieldもやわらか状態で、
ポニーたちが走ったら、芝生がハゲちゃいそうです。

雨脚も強かったので、放牧もできず。


馬房の中から「こんにちは。」


心なしか、『しょんぼり』なパトランと、


ちょっと『不機嫌』なノーマンでした。


それでは、雨ですしねぇ。
ぽん先生のコラムでもいってみましょうか^^

余談ですが、雨の日などの避難場所となっています。
その名を「多目的ホール」。
まだ制作途中なので、雨はしのげますが寒いです。
ここで、事務仕事や執筆をしております。

「多目的ホール」って
いったい何をするつもりでしょうか。
‥‥‥いろいろと心配です。
では、ぽん先生、よろしくお願いします。


はい、獣医師のぽんです。
今回も寄生虫の話の続きをしましょう。(前回の寄生虫の話はこちらから)

さて、ポニーたちにとって迷惑なこの寄生虫たちは、いったいどこからやってくるのでしょうか。
一番多いのは、放牧地の草にくっついている寄生虫の卵や幼虫を一緒に食べてしまうパターンです。
これらがお腹の中で育って、最終的には腸に寄生します。
円虫という寄生虫は成長の途中で血管の中に寄生することがあり、これが原因で血管が詰まってしまうこともあります。

それから蚊が運んでくるということもあります。
前回ちょっと触れた、脳や目に入り込んで悪さをする指状糸状虫という寄生虫は、普通は牛に寄生しています。
蚊が寄生虫に感染した牛を刺した時に、幼虫入りの血を吸い取ることがあります。
その蚊が今度はポニーの血を吸いに来た時に、幼虫が馬に入り込んでしまうというわけです。

じゃあ、これらの寄生虫はどうやって防げばいいのでしょうか。
今の話からすればポニーに一切草を食べさせないとか、草むらの中から寄生虫の卵や幼虫を全部取り除くとか、ポニーが蚊に刺されないようにするとか…
ちょっと現実的ではありませんね。
というわけで虫下しの登場となるわけです。
定期的に投薬することによって、ポニーの体の中に入り込んでしまった寄生虫たちを殺してしまいます。
ただし、気をつけなければいけないことが。
腸の中にものすごい数の寄生虫がいた場合(つまり長いこと虫下しを飲ませていなかった場合)、虫下しを飲ませることによって一気に大量の寄生虫が死んでしまい、その死骸が腸に詰まってしまうことがあります。
そういう意味でも定期的な虫下しの投与が大切なんですね。

ちなみにノミとかダニなんかも寄生虫の一種なんですよ。
こいつらは体の表面、というか毛の間に住み着くので、見たらわかります。
ブラッシングやシャンプーでも退治することが出来るので、ポニーの手入れはきちんとやりましょう!

では、また今度!
次回はワクチンの話でもするかなー。

ピカピカの赤!登場

2012-12-13 | 日記

日中には溶けてしまうのに、いつの間にか降っている雪。
これからは、ずっとこんな感じなのでしょうね。


どんなお天気でも、朝の日課は欠かしません。
ゴローン。


「ブフォー

あー、すっきり。

その後、ノーマンはdogcafeを放浪。


食べられそうな物が見つからないので、雪を食べます^^
冬はやるせない季節です。


そんなノーマンたちに、ポニースクール参加者のじゅりちゃんといずきくんから、一足早いクリスマスプレゼントが届きました。


じゃーん。

にんじんでーす。

お手紙つき


子供たちみんなで協力して、廃校になった校庭を耕して作ったそうです。
農薬をまったく使っていないので、栄養バツグン!!
愛情のこもったプレゼントをありがとうございました。

喜びを表してみました。

↑ジョークです

最近どのポニーも、こんな風に座って休む姿が増えました。
それだけ、環境に慣れたということで、喜ばしいことです。
‥‥が、何もそんなにおがくずにまみれなくてもいいのに^^

さて、ニュースです。
本日、自動販売機が設置されました


いつも夜遅くまで、被災したわんちゃんとにゃんこたちをお世話しているボランティアさんたち。
コレがあれば、いつでも温かい飲み物でほっとひと息つけます。


もちろん!ワタクシたちも大喜び。
これで、『下のコンビニまで温かい飲み物を買いに行く人』ジャンケンをしなくて済みます^^

記念すべき購入者の第1号は、

JASAファームのチラシやポニーカードを作ってくれている、
デザイナーのグンジさんでした。

ポニースクールに参加してくれる方たちにも、温まってもらえそうです。
まぁ、今度の土曜日は、また雨か雪みたいなんですけどね。
トホホ‥‥‥。

そんなの関係ねぇ

2012-12-12 | 日記

あらら~。
昨日、きれいさっぱりなくなったと思ったら。


でも、この程度の雪ならば、


この日差しがあれば溶けてしまうでしょう。


ただでさえ、冬になって短いままの芝生。
雪に隠れてしまうたび、のノーマン。


今日は、12年12月12日。
12が3つ並ぶ、100年に1度の記念すべき日です。
世界各国で、挙式や入籍をするカップルが続出しているとか。

まあ、ポニーたちには、そんなことちっとも関係ないわけでして^^
馬房では‥‥

ひと休みのティアラ。


うつら、うつらのクロゴマ。


眠り過ぎでしょ?!ノーマン。


起きた。‥‥スフィンクスみたい。


「ちょうだいよー。」のパトラン。


ってな感じの、いつもどおりの日常です。
でもそれが、いちばんいいことですね。

きれいさっぱり

2012-12-11 | 日記

週末にかけて、厳しかった寒さですが、
今日は、凝った肩もほぐれるような、暖かい1日となりました。

doogwoodが定休日の火曜日、ポニーたちは、doogfieldでのんびりと過ごします。

早朝は、カチンコチンのdoogfield
蹄鉄(ていてつ)をつけているノーマンは、スケートを履いているみたいなものです。
滑りやすいので、とってもゆっくり歩きます。


少しづつ、芝生が顔を出してきました。


ぽんさんが拾っているのは?!


雪のかたまりです^^
ノーマンは歩くだけで、脚で雪玉が作れます。


あのー、‥‥クロゴマちゃん。
また左右の色が違いますけど。


お昼ごろには、あらかた雪はなくなりました。


ぼーっ。

よく見たら、遠くでティアラも同じ姿をしています^^

こーんなにあった雪も、


きょう1日で、すっかり溶けてなくなりました。
太陽の力ってすごいですね。


わん・にゃんボランティアカタオカさんよりいただきました。

ありがとうございます。

「早く、ちょうだいよー。」

の、ノーマン&クロゴマでした。

コラムはじめました

2012-12-10 | スタッフのつぶやき

青空だと、雪景色が映えますねぇ。


雪の下に隠れてしまった芝を食べることをあきらめたノーマンは、dogfieidではなくdogcafeで、放心中


dogcafeスタッフのムラカミさんから、柿をもらった2頭は、
ずっとまとわりついて離れません^^


久々に太陽が出て、ポカポカ陽気。


ポニーたちは、陽だまりでウトウト


ゆうかちゃんが、ポニーに会いに来てくれました。
今日は学校が振り替え休日だそうです。

肉離れがよくなって、昨日、久々に部活に出たら、
今日はひどい筋肉痛だそうです^^
歩き方が、肉離れの時と同じでした。

ゆうかちゃんが作ってくれた雪だるまです。

なかなか味のある顔をしております。
この陽気なので、すぐに小さくなっちゃうかな?

昨日の記事でも書きましたが、せっかくなのでぽんさんに、
いろんな話しをしてもらいましょう!
というわけで、コラムっぽくコーナーを作ってみました。
コーナー名は‥‥‥後日に考えます^^
では、ぽんさん、よろしくお願いします。

さて、ご紹介に預かりました、獣医師ぽんです。
知らなかった人も多い(全員?)かとは思いますが、こう見えても動物のお医者さんです。
いや、ホントだってば。
でも前の方の記事にも書いてあったように
馬ばっかり診てきたので、他の動物に関してはさっぱりです。
病気のイヌとか連れてこられても…なでてあげることしかできませんよ。

で。
たまに獣医師らしいことをしないとそのことを忘れられそうなので、不定期ですがちょこっとだけ専門的なことを紹介するコラムをはじめることにしました。
前回のブログの記事に出てきた虫下し(むしくだし)に関して、少しお話をしましょう。

まず、虫って何?ってところから。
正確には「寄生虫」といいます。
寄生虫は誰か(この場合はポニー)の体の表面や体の中に住み着いて、栄養を奪い取って生活します。
寄生虫が住んでいる生き物のことを「宿主」といいます。
寄生虫にとってはただ待っているだけで食べ物がもらえるので良いことだらけですが、宿主は栄養を奪われてしまうので悪いことしかありません。
それどころか寄生虫が悪さをして、病気になってしまうこともあります。
よってその寄生虫を倒してしまおうという薬が「虫下し(正式には駆虫薬)」なのです。
ちなみにみんなが学校でやっている「ぎょう虫検査」は寄生虫がいるかどうかを調べているんですよ。

寄生虫には実にたくさんの種類がいるのですが、ポニーに住み着いて悪さをするのは円虫回虫条虫などが知られています。
ボクも何度か生の寄生虫を見たことがありますが…結構キモチワルイです。
これらの寄生虫は腸管に住み着いて栄養を奪い取ったり、おなかを痛くしたりします。
また脳に入り込んでダメージを与えた結果、馬が立てなくなったり、最悪の場合は死んでしまうこともあります。
変わった例では眼球の中に入り込んで、目の中を泳いでいるところを見つかることもあります。
怖いですね。

はい、今回はこんなところで。
続きはまた今度!

<ぽん>