だらずだらじゃず・本音ジャズ

№1 「名曲は名演に非ず」《You'd Be So Nice To Come Home To》

超有名曲!「あなたは私の全て、早く帰って来て、して欲しい」
①ヘレン・メリルが唄う。 ②P.チェンバースのベースで。
「名は名演を生む」か?or「名は名曲に非ず」か?
 ①『ヘレン・メリル・ウイズ・クリフォード・ブラウン』(54)
《Helen Merill With Cliford Brown(tp)》 

「あなたは私の全て、早く帰って来て、して欲しい」
この曲を最も有名にし、ヘレンの代表曲になった。
「ニューヨークのめ息」と、称されるヘレン。
とにかく、ハスキーボイスが、とにかく・たまらない。

ため息ボイスの谷間(間奏)を埋めるクリフォード・ブラウン(tp)。
ウメクような声に続き、明るく・き放つトランペットの音。
曲調を活かしたいのあるフレーズ。「ヤッパ、凄い」。

音のラインは緊張感&ワビ・サビの曲調が活きている。

「ジャズを聴いてて良かった。」と、思える瞬間。
「名は名演を生む」と、つくづく感じてしまう。

 ②『ベース・オン・トップ/ポール・チェンバース(b)』(57)
《Base On Top/Paul Chambers(b)》 
ケニー・バレル(g)、ハンク・ジョーンズ(p)、ポール・チェンバース(b)、
アート・テーラー(ds)。
 
超有名曲テーマをースソロで始め、ベースのアドリブへ。
テーマは原曲をかなり崩し、淡々と聴けばこの曲と気付かない。
この曲、ベースに合わない。
低い音で「ン、ボン、ボソ、ボソ」では、You'd Be So Nice~のイメージ崩れ。
あまりにもメリルのハスキー・ヴォイスのイメージが強いからか?

嬉しいのはベースのり。
手首・指に渾身の力を込めた音、この唸り音で名曲が聴ける。
これが、このアルバムのウリか?
ベースの王道を行く、このベースサウンド。もう!!たまらない。
ただ、「名は名演に非ず」かな。
 

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