№1 押し殺す強さ、愛求め《ジェニー・ペイス(女性Vo)》

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　 女性ジャズヴォーカル「ジェニー・ペイス」のレコード紹介です。～♪
 

「ぐっ」と強さを殺し、どっかり腰を落着かせ。

失われた愛の唄、「Lover Man」を唄う。

感情を押し殺し、低く・低く響かせます。
 

一句

　“押し殺す　低き響きの　愛の歌”

①『ラヴ・イン・ア・ミッドナイト・ムード』(57)
《Love In A Midnight Mood/Genie Pace》
ジェニー・ペイス(vo)、フランク・メティス(arr.,cond.)。
 

《女性ヴォーカル ブログ紹介》

②『Maxine Sullivan』(55)№2 優雅に、自然体の姿を《マキシン・サリヴァン(女性Vo)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

①『Mary Ann Mccall』(57)№1 おぼろ月のしゃがれ声《メリー・アン・マッコール(女性Vo)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

「ぐっ」と強さを殺して、説得力ある声質で。
ちょっと男性的な凄味を、思わせる強さがある。

浮ついた色気の香り、艶とか滑らかさが漂う。
そんな声質は、一切魅せないジェニー。
どっかりと腰を落着かせた、安定感がある。
年齢不詳だが、20歳代のピチピチとは程遠い。

ウィスィー片手にBGMにのせ・・・。

スモーキーな香りを楽しむ。
そんなムードは、創らせてくれない。
 

じっくり・どっしりと、聴いてくれ。
と、言わんばかりの本格派シンガーである。
ケイ・スターに憧れたという、彼女のムードが漂う唄いっぷりである。

ビリー・ホリデイで有名な「Lover Man」。
失われた愛への切ない思いの歌。
♪  私が逃がしてきたもの、

　恋人よあなたは何処にいるの。

そんな感情を込めてジェニーが唄う。
「ぐっ」と力強さを込めながらも、押し殺し。
恋人を求める想い、感情をも押し殺し。
豊かな声質で低く・低く、響かせます。

 

　一句

　“押し殺す　低き響きの　愛の歌”

 

♪～「Lover Man」失われた愛への切ない思いをぐっと、押し殺して・・。