№18 鎮魂！奇人変人・妖怪集団《ブッカー・アーヴィン(ts)》

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　ジャズサックス「ブッカー・アーヴィン」のレコード紹介です。♪～♪ 

「クェッ・クウェ～」怪鳥の悲鳴が闇に！

まるで奇人変人・妖怪集団の如し！

ドルフィー36歳・アーヴィン39歳で他界！

我道を行く狂人達は短命に終る？！

 一句

　“　変人の　魂残し　音と化す　”

⑱『ザ・クェスト』(61.6)(右：オリジナル)
《The Quest/Eric Dolphy/Booker Ervin》
エリック・ドルフィー(as,cl)、ブッカー・アーヴィン(ts)、マル・ウォルドロン(p)、

ロン･カーター(cello)、ジョー・ベンジャミン(b)、チャーリー・パーシップ(ds)。

《Booker Ervin Blog紹介》

⑯『Lament for B. Ervin』(65.10)№16　空を舞う半狂乱「べらんめぇえ～」《ブッカー・アーヴィン(ts)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

⑰『Up And Down』(61.6)　№17　似た者同志｢粗削り｣《ブッカー・アーヴィン(ts)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

 

「クェッ・クエッ・クゥェ・クウェ～」奥深いジャングル。

暗闇を切り裂き「怪鳥」の悲鳴が。

このレコードはエリック・ドルフィーが塗り潰す。
当⑱のリーダは、ドルフィー＆アーヴィンwithマル。
オリジナル盤ではマル with ドルフィー＆アーヴィン。
EU盤では三者横並び、レコード会社は勝手なもんだ。
演奏内容は同じで、音の世界はドルフィー一色。

録音時期(61.6)はアーヴィンの③『That's It』、初期の頃。
「べらんめぇえ」は控え目、アドリヴが少なく消化不良。
ドルフィー、マル、ロンのチェロとバトンタッチでのアドリヴ。
目立たないアーヴィンが残念。

まるで奇人変人・妖怪集団の如し。
ドリフィーの怪鳥悲鳴、奇天烈マルのアドリヴ。

そしてアーヴィンの登場でアンバランスがバランスを保っている。
ドルフィーとの共演を多く聴きたいが、これ１枚だけ。

残念だがドルフィーは３年後の64年・若干36歳で他界(糖尿病)。
アーヴィンは９年後・39歳、２度目の心臓手術中に死亡。

奇人変人・狂人は短命で終るのが、悔しい限りだ。

一句

　　　“　変人の　魂残し　音と化す　”

 

♪～♪ 　短命で逝く奇人変人・妖怪集団のアドリヴをお聴き下さい

Mal Waldron STATUS SEEKING

from album THE QUEST 1961 Prestige New Jazz Mal Waldron – piano Eric Dolphy – alto sax Booker Ervin – tenor sax Ron Carter – cello Joe Benjamin – bass Charlie Persip – drums

Mal Waldron STATUS SEEKING

《Booker Ervin Blog紹介》

⑭『Booker 'n' Brass』(67.8)　№14　｢Go To アーヴィン！｣我道行く《ブッカー・アーヴィン(ts)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

⑮『The In Between』(68.1)　№15　これが｢最期｣の作品に・・《ブッカー・アーヴィン(ts)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ