№1(英) 糞・味噌・ゴチャ混ぜUKジャズ《コートニー・パイン(ts)》

「ジャカスカ、ジャ～・・」DJのターンテーブル音。

鳥の声、小川の音、アフリカ民族風ボーカル。

糞も味噌もゴチャ混ぜ。これが、英国ジャズ？！。

①《Modern Day Jazz Stories/Courtney Pine》(95)
コートニ・パイン(ts,fl,ss)、ジェリ・アレン(p)、チャーネット・モフェット(b)、
ロニー・バレッジ(ds)、DJポゴ(tt)，エディー・ヘンダーソン(tp)。

「ジャ、ジャ～、ジャカスカ、ジャ～」。
これは、DJがターンテーブルを手で回す音。
ジャズにこんな楽器(？)を持ち込んだグループを初めて聴いた。
テーマは８ビートで始り、アドリブで４＆８ビートの変則リズムに変わる。
時折、アフリカ某民族の原始的リズムを轟かす。
「これもジャズ何だろう」と、分ってながら買ってみた。
イザ、我家でオーディオに対峙して聴くと非常に違和感を覚える。

８ビートが嫌いでは無い、ロックのワンパターン・ドラムが嫌いなだけ。
このグループはワンパターンでは無い、リズム陣のインタープレイはGood。
しっかりとホンモノジャズを狙っている。

鳥のサエズリ、小川のセセラギ音。

そして、アフリカ土着民族風ボーカル、DJの「ジャカスカ音」。
狂ったように吠え始めるソプラノのグチャグチャ・メロディー。
糞も味噌もごちゃ混ぜ。こんなんが、UKジャズ界でまかり通っている。
70年～の英では黒人ジャズマンはレゲー、ファンクへ、白人はフリーへ移行。
その中で、パインは両者を融合させた独自のジャズを培ってきた。