№1 退役し、一揆に暴発《ハンプトン・ホース(p)》

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横浜に駐屯、退役・帰米後の第一発目。

駆けずり回る、凄まじい鍵盤の連打が。

服役中のうっ憤、一揆に暴発した代表作。

 

一句

　“退役し　銃からピアノ　打ちまくり”

①『ザ・トリオ』(55)
《Hampton Hawes Vol.1：The Trio》
ハンプトン・ホース(p)、レッド・ミッチェル(b)、

チャック・トンプソン(ds)。

 

《Red Mitchell(b) Blog紹介》

①『Red Mitchell Q.』(59)№2　「猫ジャケ」レコード集合《レッド・ミッチェル(b)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

④『Red Mitchell』(55)№1　Who？このアルト？解れば立派《ジョー・メイニ(as)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

まぁ～、1曲目から走るは・走るわ。
駆けずり回るは、走り回るわ。

凄まじい鍵盤の連打・連打である。
 

それも弱々しく「ぽんぽん・とんとん」ではない。
強く粘るタッチで、ぐいぐい押し出してくる。

ドライヴしまくり、連打の裏づけは。

やはり、超絶テクが秘めている。
オスカー・ピーターソンを凌ぐのでは。

そして、次から次へと湧き上がるフレーズ。
フレーズの嵐が、縦横無尽に巻き起こっていく。
西海岸のピアニストではあるんだが。

黒い息吹をぶち込むブルース臭が「ぶんぶん」。

50年代、既に西海岸の一端の有名人だった。
当①は横浜に駐屯し、退役・帰米後の一発目。
コンテンポラリーと契約した、第一作目となる。

服役中のうっ憤が、一揆に暴発したんだろう。
ホースの代表作、誰もが認める作品である。
ただ、その割にはジャケットがチープ、と昔から思うのだが。
 

　一句

　“退役し　銃からピアノ　打ちまくり”

レッド・ミッチェル(b)が、燻銀に光る。
走り回るピアノをズ太いベースがサポートする。
たまのベースソロでは、粘る迫力に凄味を感じます。

 

♪～ 駆けずり回るは走り回るわ、凄まじい鍵盤の連打を楽しんで下さい。