うどんやラーメンなどの食べ歩きと旅のブログ2

国内・海外問わず旅が好きです。以前のブログが、無料容量限界に達したのでその続きです。

フェリー「オーシャン東京フェリー」北九州市門司区新門司港⇒東京都江東区有明ふ頭

2025年01月04日 | 旅行

 こないだ熱海で、数年ぶりの集会(12月26日からの記事参照)があったのだが、福岡から東京経由で熱海に行くのに、どういう手段をとろうかと思案したのであります。

【交通手段の検討】

①福岡空港⇒羽田空港:早割を使うと、そこそこ安そうだが面白みはない。

②車で自走する:ハイブリッド車で燃費がいいので、お得感はあるがその分疲労感がある。一般道を使って車中泊をしながら移動すれば、かなり費用は抑えられる。

③深夜の高速バス:西鉄バスが、博多⇒新宿間の深夜直行バス「はかた号」を運行している。座席のグレードにより価格差がある。水曜どうでしょうでもお馴染みの深夜バスです。最低グレードだと安いがきつい。

④フェリーを利用する:時間がかかるが寝ていける。

 ・新門司⇒横須賀の東京九州フェリー

 ・新門司⇒有明ふ頭のオーシャン東京フェリー

 どうするN村?

・熱海に昼頃に入るには、午前中の早い時間に東京等に着いている必要があるので、飛行機なら早朝便利用になる。早朝に空港に行くのは辛いがな。

・深夜バスは、午前中に新宿着なので都合が良さそう。

・マイカーでの自走は、疲れるからいやじゃ

 ということで、深夜バスとフェリーが残りました。今回の旅は時間に余裕があるので、座席のバスより横になって寝ていけるフェリーが良さげです。

【フェリーの比較】

①東京九州フェリーとオーシャン東京フェリーは、どちらも夜間に出航する。

②東京九州フェリーは、翌日の夜に横須賀に到着する。

③オーシャン東京フェリーは徳島に寄港するので、翌々日の早朝に有明ふ頭に到着する。

④仮に東京九州フェリーを使うと、その日は東京周辺に宿泊する必要がある。

 ⇒R天トラベルで調べてみたら、東京周辺のビジネスホテル(BH)はばか高い価格設定になっていた。インバウンドの需要が復活しているようで、ただのビジネスホテルが高級ホテルかというほどの価格設定である。1万円以下で泊まれていたホテルが倍くらいになってる。土曜日だと、従来の3倍くらいに価格設定しているBHもある。

【結論】

 東京周辺に宿泊するのは金額的に不可能と考え、オーシャン東京フェリーで有明ふ頭早朝到着が良さげである。ネットで予約を行いました。

 新門司発着のフェリーは、無料の送迎バスを出す会社が多いのですが、オーシャン東京フェリーは門司駅から指定の有料タクシー利用となります。通常2千円以上かかるタクシー料金ですが、一人440円一律料金で乗車できます。(差額はフェリー会社負担のようです)

 予約不要で、指定の時間に門司駅(門司港ではない)の改札口を出たところで待っていると、係の人が来るのでフェリーに乗る旨を伝えて、現金で運賃を払います。

 フェリーターミナルに到着したら2Fに行き、予約番号で乗船券の発券手続きを行います。ネット予約の際にクレジット決済を行っている場合は支払いはありませんが、この機械での手続きは必要です。

 機械で発券した、乗船券です。

 利用するのは、フェリー「どうご」です。「オーシャン東京フェリー」は、シンプルフェリーというコンセプトなので、フルサービスが売りの「東京九州フェリー」に比べると、船内設備はかなり質素な感じです。

①船室は1層のみである。(東京九州フェリーは、複数階層ある)

②レストランは無く、代わりに自販機が沢山設置されている。(不満はない)

③他社同グレード程度の個室は比較的狭く、夜行寝台特急のような2段ベットである。(収容は可能)

④他社同グレード程度の部屋を比較すると、若干料金は安い。

➄公共で利用できるスペースは少ない。

⑥全自動洗濯機が2台設置されている。(これは、他のフェリーには無いメリット)

 という、シンプルフェリーなのであります。(風呂などの必要な設備は、揃っています)

 長旅になるので、個室を予約しました。

 2段ベットが収納されているので、使うときは自分で引き出します。

 冷蔵庫があるのは嬉しいです。事前に買っておいた弁当や飲み物を入れておけます。

 部屋のテレビは、BS放送のみ見ることができます。

 自由に使えるフォワードデッキですが、夜間はカーテンを下ろしておかなければなりません。すぐ上がブリッジとなっているので、光が漏れると運行に支障が出るためです。

 この自販機軍団(フェリー飯)は、「帰れマンデー」でも紹介されたとのことです。

 冷凍食品を買うと、その商品専用のレンジと押す番号が指定されているので、簡単に解凍・加熱することができます。再加熱や持ち込み弁当の過熱は、指定のレンジを使う事と注意書きがあります。水やお茶は無料であるので、大変便利です。

 乗船直後の晩飯は、門司のスーパーで買ってきた「タンドリーチキンのジャンバラヤ」をいただきます。電子レンジで、温めさせていただきました。うめー

 それと、マカロニサラダも美味いっす。

 上部デッキに出られますが、風が強くなったりすると出られなくなります。

 新門司港を定刻に出航です。さいなら新門司

 船内の自販機で見つけた自販機専用の復刻版三ツ矢ヲレンジです。

 めっちゃ気になって買っちまったです。飲んだ感想は、なんてことはない昔のうすい炭酸入りオレンジジュースのような。

 翌日は、自販機の「冷凍かき揚げそば」を購入です。

 指定番号のレンジを使って温めます。

 おー、天ぷらそばが出来た。まあ、そこそこ美味いっす。

 全自動洗濯機が2台設置されてますが、どちらも稼働率が高く、いつも動作していました。(但し、N村乗船時)

 翌日は徳山港に寄港して、荷物の積み下ろしと人の乗り降りがあります。N村は有明まで乗船するので、そのまま船内に留まります。

 晩飯は、「昔ながらのナポリタン」をチョイス。

 これもうめー

 定刻どおり、早朝に有明ふ頭に到着しました。眠いなぁ‥

 フェリーの時間に合わせて路線バス(専用バスではない)が来ます。料金は有明ふ頭⇒東京駅で400円です。(交通系カード利用可能)途中でりんかい線国際展示場駅やビッグサイトなどを経由して、東京駅八重洲南口まで行くことができます。

 シンプルフェリーですが、なかなか良い船旅を満喫しました。


2024年3月_東京都八丈島への旅(東海汽船フリープラン)その5

2025年01月03日 | 旅行

 横須賀発のフェリーは予約済みなので、どうしても乗らないといけません。都営浅草線大門駅では、首尾よく三浦海岸行の特急列車に乗れました。比較的空いているので座れましたが、品川駅から乗車する客が多く、混雑し始めました。(大門から乗って正解だったわ)

 横須賀中央には1時間ちっょとで到着なので、時間的に余裕があります。駅前にロー〇ンがあったので、食料を買い込んでターミナルに向かいます。

 海岸方向に向かって歩いて行くと、ターミナルには15分ほどで到着します。

 出航2時間前には、ターミナルに到着しました。やったぜ

 あれれ、出航は23:45なのに、かなり遅延しているようです。数日前の大嵐が、フェリーのダイヤを乱しているようで、その遅れが尾を引いている感じです。東京九州フェリーは、夜出航の夜着というピストン運行なので、一度遅れが出ると回復が難しいのでしょう。しかーし、新門司到着が2時間以上遅れると、終電に間に合わず自宅に帰れません。N村、だいピーンチ。一難去って、また一難とはこのことじゃぁぁ

 心配しながら船を待ちますが、出航時間になっても影も形もありません。

 待っている間に、ローソ〇で買ってきたカツカレーをいただきます。ばんめしうめー。これに野菜と牛乳があれば、横須賀海軍カレー風だな。横須賀で食べただけに…(ほんとか?)

 深夜零時を過ぎてから、フェリー「すずらん」が到着しました。これから下船⇒清掃が入るので、まだまだ乗船まで時間がかかります。

 結局、横須賀を1時間45分遅れで出航しました。どれだけ時間を詰められるかが、運命の分かれ目ではあります。

 この航路に乗るのは初めてです。多少奮発して、和の個室を予約しました。布団は自分で敷きます。

 なんと部屋にトイレ付きです。このクラスの部屋で、トイレ付きは珍しい。

 洗面所もあるので、便利です。

 深夜1時過ぎの出航なので、風呂は翌日にすることにします。写真はありませんが、露天風呂もあります。(フェリーの露天風呂は初めてです)

 せっかくなので、後部デッキに出て出航の様子を見学します。あまりに遅い時間なので、ほとんど人はいません。

 すずらん、頑張って走ってくれー

 カップラーメンの自動販売機あります。

 カップ麺の持ち込み用に、熱湯もあるのは有難いですね。

 航路は四国の南部を通過します。

 翌日は、ゆっくりと風呂に行きます。途中で、姉妹船の「はまゆう」とすれ違うとアナウンスがあったので、デッキに見に行きました。「ぶおーっ」と汽笛を鳴らしながら、すれ違います。

 部屋にはテレビがあり、地上デジタル波が見られますが、受信状態が悪化すると自動でワンセグに切り替わり、画質が悪くなります。

 さらに移動に伴って放送局が変わると、自動でサーチを始めます。まあ、見られるだけいいということでしょう。公共スペースの大テレビでは、BS放送がきれいな画質で見られます。ちょうど、ドジャースの試合をやっていました。

 昼はレストランでとることにします。レストランの営業時間は、アナウンスがあります。

 席は自由で、テーブルのタブレット端末で注文します。水・お茶はセルフです。

 昼は「北海道味噌バターラーメンセット」をチョイス 1,000円(税込み)ラーメン単品だと800円

 N村好みの太い縮れ麺ではありませんでしたが、普通に美味しいです。(西山製麺風が好み)

 支払いは、テーブルのバーコードを持って、自動支払機に行きます。

 バーコードをかざすと金額が出るので、現金またはクレジットカードで支払います。サインでの支払いはできないので、必ず暗証番号が使えるクレジットカードでなければ使えません。

 昼飯後、再度風呂に行きます。数人程度入っていました。ロッカーは100円リターン式なので、コインを持参しましょう。なんとサウナもあるし、露天風呂景色もいいし気持ちいいです。

 フェリー飯ですが、びっくりするぼど高くはありませんが、それでもそこそこお高いので、軽食コーナーでお得なカレーや、持ち込みの食材を食べいる人も多いです。夜は「自家製ハンバーグセット」にします。

 ばんめし、うめー 自家製ハンバーグセット:1,500円

 すずらん、頑張ってくれーと思いながら乗っていたのですが、結局新門司に到着したのは、1時間半遅れでした。(15分は縮めた)大ピーンチ。ターミナルから小倉駅へは、無料の送迎バスを使います。道は空いていますが、信号にはひっかかります。うわー、さらにピーンチ。当初の予定では、小倉⇒博多間は快速・特急でも十分にローカル線の最終電車に乗り継げる予定だったのですが、もたダメだー。新幹線しか選択肢がありません。

 小倉駅で、新幹線の切符を買うのですが、自販機が2つしかありませんし、有人の窓口は閉まっています。自販機に並んで買うのですが、買い方が分かりません。(最近、新幹線の切符は自販機で買ったことないからな)どのボタンを選択していいか分からなかったのですが、ふと横を見たら「博多駅行の新幹線自由席切符の買い方」というのが貼っていました。(そういう人が多いのだろう)

 まず、画面の「新神戸~博多」を選択⇒「博多」を選択するという方法でした。(一度分かれば、大したことはないぞ)カードで支払いと思ったら、現金だけとなっています。なんじゃこりゃああ。現金持ってて良かったわい。

 新幹線の最終1本前に乗らないと、博多駅では乗り継げません。もう、こだまの発車時間まで数分しかありません。走ってホームまで行ったら、こだまが4分遅れというアナウンスがありました。ラッキー‥ではなく、アンラッキーなのであります。博多駅でも、ローカル線最終の乗り継ぎまで、数分しかないのです。

 新幹線ホームから走って、在来線ホームに向かいます。ぜーぜー言いながら、最終電車に間に合いました。ふー、走ったぜ。

 今回の旅は、数々のピンチがありましたが、なんとか危機を乗り越えて無事に帰宅しました。一番の理由は、旅の日程に余裕が無かったという事ではあるのですが、旅費を抑えるために極力宿をとらないという方針で組んだためであります。フェリーは車で利用する場合は、多少の遅延しても下船後移動できますが、徒歩の場合で夜間に到着の場合は、厳しいことになるというのが身を持って体験しました。

 それでも全日程予定通りにいったというのは、かなり運が良かったと思います。繰り返しになりますが、今年の運をすべて使い切った感があります。


2024年3月_東京都八丈島への旅(東海汽船フリープラン)その4

2025年01月02日 | 旅行

 八丈島最終滞在日です。今日島抜けしないと、今晩の横須賀⇒新門司のフェリーに乗れません。果たしてN村の運命やいかに?

 昨晩の竹芝桟橋発の「橘丸」は条件付きで出航したようです。しかーし、条件付きというのは八丈島の底土港の波が高すぎると、そのまま帰ることもあるということです。(実際に、そういうこともあるそうだ)

 心配しても仕方がないので、宿で最後の朝ごはんをいただきます。(最後になるといいな)美味しい食事と、温かいおもてなしを有難うございました。

 そういえば宿の近くに、巨大な廃墟らしき建物があります。これは、かつて八丈島最大のホテル、八丈オリエンタルリゾートの成れの果てということです。日本人が簡単に海外旅行に行けない時代の1963年にオープンしたこのホテルは、相当な賑わいがあったそうです。(宿のご主人が、その当時の賑わいを覚えておりました)しかし、レジャーの多様化により年々訪問客は減少し、2006年には閉館となりましたが撤去するにも巨額の費用がかかるということで、放置されています。敷地内は私有地(?)と思われるので、道路から外観のみ写真を撮ってきました。

 どきどきしながら、港で橘丸の到着を待ちます。天気はいいので、たぶん大丈夫でしょう。と思っていたら、船が入ってきました。この時期、2日に一回くらいしか就航していないので、往復予定どおり乗れたのは奇跡に近いと思います。(今年の運を使い切ったな)

 さいならー、八丈島

 あれ、船内に「アンクルトリス」さんがいます。

 橘丸のカラーリングは、柳原良平さんのデザインとのことです。なるほどー

 橘丸には「まぼろしのハート」があるそうなてので、デッキで見てみましたが、残念ながら確認することはできませんでした。あまり、体を乗り出すと危ないしな‥ということで、諦めました。

 復路は、八丈島⇒御蔵島⇒三宅島⇒竹芝桟橋なのですが、御蔵島は波が高くてスルーです。御蔵島は行くのも帰るのも、ハードルが高そうです。さいなら御蔵島

 三宅島は予定通り寄港しました。待合所には、すっげー人がいます。めっちゃ混むのかな?あれ、太鼓が出てきた。

 今日は3月最後の土曜日で、島に赴任していた公務員の方の離任日みたいです。その見送りを島民が、太鼓の演奏やテープで盛大に行っているようです。TVでは船の出向時にテープを投げる、というのは見たことがありますが、現在もやっているとは思いませんでした。島の見送り、すげーな。普段は、静かなような気がしますので、見られてラッキーではありました。乗客はそこそこいましたが、多くは見送りの人のようでした。N村が滞在していた「特A大部屋2段ベット」は、貸し切りでした。帰りは昼間の運行なので、一番安い大部屋利用でデッキなどにいても良かったかなとは思いました。(実際、そういう人も多かったようだ)

 ずんどこずんどこ、太鼓の音に見送られて三宅島を出航です。さいなら三宅島

 橘丸は、定刻より少し早く(19:40頃)竹芝桟橋に到着しました。ここから横須賀に向かいます。地下鉄大門駅(浜松町に隣接)から都営鉄浅草線に乗ると、直通で京急に乗り入れている列車がきます。横須賀発の東京九州フェリーは、23:45発ですが、eチケットには出航1時間半前までに来るようにと注意書きがあります。はたして間に合うのか?


2024年3月_東京都八丈島への旅(東海汽船フリープラン)その3

2024年12月31日 | 旅行

 八丈島滞在2日目です。雨だす、おお雨だす。明日の朝は、レンタカー返却で港に向かうので、観光は今日限りとなります。そんなことより、明日の朝、船が出ないと島抜けができないのであります。明日の朝、船が出るためには、今晩竹芝桟橋から船が出航しないといけないということであります。(折り返しになるため)

 心配してもしかたないので、朝ごはんにします。普通に美味しい朝食です。(満足です)

 雨が激しいので、なるべく室内の施設を考えたところ、朝いちばんは「八丈島歴史民族資料館」に決定です。元々の資料館は改修中で、現在(2024年3月現在は、八丈支庁の一画を間借りしています)

 企画展示コーナー(パネル展示のみ)は無料ですが、本展示は有料です。といっても100円というお得価格です。間借りの展示場なので、全体のほんの一部しか展示されていないとのことです。

 ひょっこりひょうたん島ですね。すいすいとは動きませんけど。(知っている人は分かる)左が三原山で、右が八丈富士です。火山が2つ連なった地形というのが良く分かります。古い火山の方の三原山は水が豊富なので、人は暮らしやすいでしょう。三原山のポットホール散策路を歩いてみると、綺麗な水が流れているのを見ることができます。

 島では昔から焼酎作りが盛んです。N村も、酒店で「情け嶋」を土産に買いました。(もちろん瓶です)

 八丈島といえば「鳥も通わぬ八丈島」といわれるほど本土から離れており、江戸時代は流刑の地となっていました。初めは流刑者は伊豆七島全体に送られていましたが、伊豆大島は本土に近く小さな離れ島は島人・流人ともに大変だったので、寛政8年(1796年)に、新島・三宅島・八丈島のみになったとのことです。江戸自体の小型の木製帆船では、八丈島に行くことは大変だったのだろうと思われます。

 服部屋敷の太鼓太鼓が、午前中10時のみ開演があるということを聞いてはいたのですが、歴史民俗資料館で丁寧な説明を聞いてしまったので、時間はすでに10時を回ってしまいました。島の歴史等についていろいろいと聞けたので、それはそれで有意義だったなとは思います。

 せっかくなので、服部屋敷に向かいます。観覧料は350円とのことですが、すでに樫立踊り八丈太鼓の演技は終わっていました。

「見学したいのですが」

「もう終わったので、自由にどうぞ」(無料で見学させていただきました)

「新婚さんいらっしゃい」の撮影があったようです。

 このステージで収録が行われました。

 八丈太鼓は明日もやってますよといわれたのですが、残念ながら明日は島を離れなければなりません。かなりの雨の中、裏未見ヶ滝に向かいます。

 雨は降ってますが、うっそうと茂っているので雨が直接当たらないのは有難いです。風があるし、傘をさすのは難しそうなので、帽子をかぶって上っていきます。

 15分ほどあるくと、一番奥まっているところに到着しましたが、滝らしきものは見られません。ここなのか? ここが裏見ヶ滝で正解のようですが、残念ながら滝にはなっていませんでした。

 裏見ヶ滝のすぐ近くにはハート岩があるので、見逃さないようにしましょう。ハートに見えますでしょうか。

 多少濡れましたが、大したことはありませんでした。無料の足湯があるので、向かいます。島の南部には、いくつかの日帰り温泉施設があります。300円から500円という、お得価格で利用が可能です。

 足湯に向かう途中にも温泉施設がありましたが、これは閉鎖していました。

 足湯は無料で利用できます。午前11時から午後9時までです。

 気持ちええですー、足ふき用のタオルは持参した方がいいです。

 しかーし、雨風はますます強くなってきています。

 昼飯にしましょう。スーパーを訪問です。

 島寿司がないかな?と思って探したのですが、ありませんでした。(伊豆大島のスーパーで買って食べたら美味かった)代わりに炒飯を選択(特に八丈島でなくても良さそうだが)

 せっかくなので、八丈島の特産らしき「八丈島ジャージーフルーツ」と「八丈島ジャージープリン」を同時に購入です。

 このプリン、激うまですわ。くりびつてんぎょう(びっくりぎょうてん)の美味さです。熱海の街では、プリンに大行列ができていて、買うのも大変そうだったので食べていませんが、ここのプリンは絶品なのに行列なしで買えるのです。

 観光地は、総なめしようというポリシーなので、南原千畳岩海岸に向かいます。

 溶岩流が固まってできた溶岩台地のことで、天気がいいと良い風景を堪能できるのでしょうが、大波がざぱーんと押し寄せるので、近づくと危険であります。

 BBQ場もあるので、島民の憩いの場所となっているようです。

 八丈富士の中腹までは車で上ることができます。観光牧場があるので、行ってみましょう。

 車で上るので、多少の雨風はあっても問題はないのですが、果たしてやっているのか? 電気は消えてそうな雰囲気です。こんな風雨の中、来る人も少ないとは思うのですが‥

「すいません、やってますか?」

「どうぞ、お客さんが来ないので電気を消してました」

「今日は、牛はいないのでしょうね」

「雨風が強いので、隠れているかもです」

 姿が見えなかったうっしー君達ですが、人の気配を感じたのか姿を現してくれました。(接客がいい牛ですね)

 八丈富士には展望台があるので、行ってみましたが強烈な風が吹いていて、車から出るのが危険なため写真だけです。もちろん、なにも見えません。

 最後にとっておいた八丈植物園に向かいますが、相変わらず風雨は強いです。夕方から天候は回復するという予報でしたが、まだダメなようです。

 展示館・温室・室外の植物園があるのですが、駐車場を含めてすべて無料です。

 八丈島の蝶です。(見れば分かるだろう)

 八丈島の鳥です。(これも、見れば分かるだろう) あれ、「アカコッコ」って、確か空港の飲食店の名前だったような。そうか、鳥の名前やったんや。

 温室の中ではバナナがなっています。ちなみに、バナナの木というものはなく、草の一種に分類されます。

 八丈島では、必ず見たい動物がいます。そうです「八丈島のキョン」です。がきデカで一躍有名になった小型の動物で、シカの一種です。原産地は中国や台湾ですが、房総半島では野生化したキョンが繁殖して、問題になっています。繁殖力が強い動物で、一度野に放たれると駆除はなかなか難しいようです。

 八丈島の南部は、温泉施設がいくつかあるので、行ってみましょう。この「ふれあいの湯」は、入浴料300円にもかかわらず、シャンプー・リンスが完備されており、露天風呂まであります。

 温泉で、あったまったわー。宿の食事は「島寿司」です。おー、これが食べたかったのです。唐辛子醤油に漬けたネタにからしが付いている寿司で、伊豆七島や小笠原で食べられています。(ワサビは使わない)これが、美味いのなんのって。

 明日は島抜けしないといけません。欠航になると、その先の日程にも影響が出て、非常に困ったことになります。ネットで調べてみたら、「条件付き出航」となっています。今晩の竹芝桟橋⇒八丈島便が出航しないと、明日の折り返し便が到着とないという事態に陥ります。はたしてN村の運命やいかに。


2024年3月_東京都八丈島への旅(東海汽船フリープラン)その2

2024年12月30日 | 旅行

 お昼は、島らしい食事をしたいと思い、南部の「いそざきえん」を訪問しました。周回道路から少し奥に入っているので、静かな雰囲気です。

 正午前だったので、先客は無しです。

 渋い和紙のようなメニューです。(味がありますな)

「黒磯定食お願いします」

「はい」

 さしみ・焼き魚・あしたばの天ぷら・こんにゃく・海苔・煮物・ぞうすい・漬物・みそ汁です。ぞうすいは、白ごはんに変更可能です。あしたばは、「明日葉」と書き、八丈島の特産品野菜の一つです。もちろん、すべて美味しくいただきました。

 次の観光地は「黒砂砂丘」です。この看板の先は私有地となっており、車での乗り入れが禁止です。(徒歩ならOK)車を停めて(駐車場は無いので、じゃまにならないところ)、山を登っていくことになります。片道20分程度はかかります。

 ずんずん登っていくと、海が見え始めます。道は、すでに黒砂状態です。舗装はされていないので、運動靴がいいです。

 火山の噴出物が海岸に堆積して、黒い砂浜の情景を形成しています。砂丘の下は立ち入り禁止となっているので、滑り落ちないようにしましょう。火山の軽石が細かくなったような感じです。

 黒砂砂丘で腹ごなしをした後は、「陣屋跡」を訪れました。跡なので、玉石の石垣しか残ってはいませんが「享禄元年(1528年)に、小田原北条氏の代官中村又二郎が来島し、此処に陣屋を設けた。江戸時代になると、幕府は此処を島役所とし、明治33年(1900年)には東京府八丈島となり、島の政治の中心地だった。しかし明治41年(1908年)には島庁が移転したため、政治とは無関係な所となった。此処大里地区は、戦国時代から明治時代にかけて八丈島の政治や宗教の中心地であった」と書かれています。

 丸い石で造られた玉石垣が残っています。

 玉石垣は、1つの丸石のまわりを6個の丸石で囲む六方積み構造により、強度を保っているとのことです。

 八丈島訪問時に「フリージア祭り」が行われていました。(2024年3月23日~4月7日)空港の北側を上って行った畑です。

 駐車所無料・入場無料です。

 観賞用の畑と、摘み取り用の畑があります。受付をすると、無料で摘み取り体験をすることができます。また摘み取ったフリージアは、飛行機にも持ち込めるように新聞紙で包装までしてくれます。(親切だな)N村は船利用だし、東京から福岡間も長距離フェリー利用なので、摘み取りは遠慮しました。

 八丈太鼓の演奏もあり、なかなか楽しませていただきました。(素晴らしい演奏です)

 飛行機の利用はしないのですが、せっかくなので八丈島空港に行ってみましょう。空港の駐車場は無料です。

 日に数便しかないので、残念ながら飛行機を見ることはできませんでした。

 空港のショップは営業しています。八丈島は「ひっょっこりひょうたん島」のモデルともいわれているようです。(諸説あります)ドン・ガバチョ(ひょうたん島の大統領)をご存じでしょうか? 余談ですが、ドン・ガバチョの声は、故「藤村有弘」氏です。彼は、JH1BANというコールサインを持つ、アマチュア無線家でした。ニックネームを「ばんさ」というので、それにちなんで「BAN」というコールサインを割り当ててもらったという噂です。(昔の電管は、結構緩かったようだ)

 ある日の深夜、21MHzのSSBで、JH1BANのCQが聞こえていたので、呼んだところ応答がありました。お酒が好きで、アルコール変調でQSOをしていることも多かったようです。

 ドン・ガバチョに話を戻しますが、彼は「はたはっは」という独特の笑い方をします。これは、台本に「はははは」と書くところを間違えて「はたはは」と書いてしまい、これを見た藤村氏がアフレコ収録中にアドリブで「はたはった」と言ったところ「これはいい」ということで、引き続き採用されたらしいです。(TVかラジオでおっしゃっていました)

 宿は、東海汽船経由で予約した「ペンションビーチタイム」です。二食付きなので、17時にはチェックインします。気さくなオーナーが出迎えてくれました。

 夕食は、刺身です。とても美味しくいただきました。

 宿では、八丈島警察署の猪野巡査が警備中です。台座のソーラーパネルで発電し敬礼をします。

 明日は、大雨の予報です。果たして観光できるのか?


2024年3月_東京都八丈島への旅(東海汽船フリープラン)その1

2024年12月29日 | 旅行

 天北線の会を熱海で行った後、N村は竹芝桟橋に向かいます。事前に東海汽船のフリープラン(往復の航路+宿+レンタカー)を申しました。これは、個々に予約すると煩雑になるのと、金額的にお得になるとの判断です。

 このフリープランは注意点があります。

①事前に旅程を決定してから、電話で申し込む。(ネットでの予約不可)

②船の船室グレードアップは、1ヶ月前から可能となるため、再度電話で変更する必要がある。

③出発日から1ヶ月を切ったあたりで振り込み用紙が送られてくるので、郵便局で現金で振り込みを行う。(クレジットカード使用不可)

④郵便振り込み用紙は、当日乗船前手続きで必要になるので必ず持参する。

➄レンタカーの場合、釣りをするかどうかを聞かれる。釣り用以外の車で釣りをした場合、車内清掃と消臭のための違約金が発生します。(きちんと申告しましょう)

 3月末の天候状態は不安定で、N村出発前日の便は欠航になっていました。当日は、八丈島に向けて出発できるのか? JR浜松町で下りて、竹芝旅客ターミナルに徒歩で向かいます。

 八丈島便は、1日一便です。条件付き出航と案内があります。「出航しますが、海上・港内状況により接岸できない場合があります」とあります。一応出航するので、ひとまずは安心ですが予断は許しません。受付で手続きを行い、この先の旅程に必要なクーポン券を貰います。

 本日の船舶は、新造船の「さるびあ丸」です。着々と、出航準備中です。コンテナが次々に積まれています。

 部屋のランクは1つ上げて、特2等にしました。大部屋ですが、2段ベッドなので比較的隔離されるので気が楽です。

 比較的大きな荷物は、廊下の荷物棚に入れることができます。釣り道具を持っている人が多い感じです。

 特2等のベッドには、貴重品入れがあります。100円コインの返却式なので、無料で使うことができます。

 竹芝桟橋⇒三宅島⇒御蔵島⇒八丈島という順で航行します。三宅島は寄港しましたが、御蔵島は接岸不可ということで、スルーします。果たして八丈島には寄港できるのか?

 ねこ船長、お願いします。

 翌日の朝、定刻に底土港に無事到着しました。港には予約したレンタカー会社の送迎車が来ていますが、さっさと乗り込んでいるグループがあり、なんと乗ることができません。

「お名前は?」

「N村です」(予約済み)

 どうやら予約なしで来て、現地で車を借りるというちゃっかりグループが我先にと乗り込んでいるようだ。

「ちょっと待っててくれますか、また来ます」

 どないなってんねん、予約している方が優先やろうと思ったが‥

「分かりました」(文句言っても仕方ないからな)

 そのまま港で20分ほど待って、やっとレンタカー屋まで連れて行ってもらいました。(時は金なりだぞ)クーポン券を渡して、借りる手続きを行います。カーナビはついていますが「故障してますご迷惑をかけます」と張り紙があります。なんじゃこりゃああ、と思ったのですが現在地は表示します。どうやら目的地の設定が出来ないようですが、島なので現在地が分かれば、ほぼ大丈夫です。(島だし、お安く借りているからな)

 朝が早いのでお店ではなく、自然探索を優先します。島の南部を攻めることにします。三原山を巻くように走っていくと、登龍園地(展望台)があります。

 八丈富士がきれいに見えます。その向こうの離れ小島は八丈小島で、かつては有人島でしたが、現在は無人島になっています。人が去った島は「黒アホウドリ」が生息し、数が増えています。今いる三原山は古い火山ですが、見えている八丈富士は、比較的新しい火山です。火山と火山の間が平らな土地となっており、町の中心部で飛行場もあります。

 次の目的地は、壊れたカーナビと紙の地図を頼りに、ポットホールに向かいます。

 ポットホールに到着しました。ここは遊歩道が整備されています。

 ポットホールは日本語で言うと「甌穴群」(おうけつぐん)といいます。川の底に自然にできる窪みを言いますが、八丈島の甌穴群は類を見ない非常に貴重なものとのことです。

 前々日に大雨が降っていたので、散策路はぬかるんでいます。ここから見ただけでもポットホールは分かるのですが、せっかくなので散策路を一周しましょう。

 このような大きなポットホールが連なっています。こりゃ珍しいな。

 一応道らしきものはあって道標もあるのですが、気を付けて歩かないとずるコケそうになります。入り口には矢印があるので、その通り時計回りに歩いたほうが楽なようです。特に道が湿っている場合は、反対廻りは厳しいと思います。

 まだ午前中なので、八丈灯台を目指します。灯台には駐車場が無いので、近くの末吉公民館に停めるようにと書いています。

 こじんまりとした、無人の灯台です。(たいていの灯台は無人なのだが)

 灯台の隣には、高いアンテナがあります。

 こちらも無人の設備ですが、「八丈島灯台八丈島無線方位信号所」と読めますが、「ごう」の字が旧漢字体なので、すっごく古そうではあります。これは、電波標識とよばれているもので、電波を利用して船舶に位置を知らせるものです。ネットで調べてみたら「業務休止」みたいです。GPSが普及したので、運用を休止したものと思いますが、廃止ではないのでアンテナ設備は残されているのでしょう。

 そろそろ昼になったので、地元の料理が食べられそうな店を探しに行きまょう。

 つづく


2024春「天北線の会」静岡県熱海市伊藤園ホテル熱海館その3

2024年12月28日 | 旅行

 熱海の到着日は豪雨でしたが、翌日は打って変わって良い天気です。皆で熱海観光を楽しみましょう。といっても車ではないので、バス・徒歩圏内限定となります。観光バスは運休中でした。熱海駅前から、熱海ベイリゾート後楽園行の無料シャトルバスが、1時間に1本程度運行しています。予約不要ですが、定員に達したら乗れません。熱海ロープウェイとは関連会社なので、利用させていただきます。あっとう間に定員になって、時間前に出発しました。あぶねーな

 熱海ロープウェイも大人気で、行列です。

 片道3分という短いロープウェイです。

 お得価格だし、眺めもいいのでお勧めです。

 これが噂の「熱海秘宝館」かあ(未訪問)

 家族連れとかも入館していたので、人気のようです。

 なんとなく、分かるような‥(入館していないので、詳細は不明ですが)

 この城は実在したものではなく、観光用に建設されたものなので、今回はパスしました。

 熱海城から徒歩で来宮神社に向かいます。(観光地巡り)

 パワースポットの大楠が有名です。これを一周すると、いいことがあるそうな。

 国指定天然記念物で、日本最樹齢とのことです。なんと、推定樹齢二千年以上だそうです。

 こちらは、樹齢1300年越えの第二大楠です。裏側は、ほぼ空洞になっているので、一周回ってみましょう。

 さらに歩いて、熱海梅園に向かいます。

「腹減ったねー、昼どうする?」

「え、あんなに食べたのに‥」

「あと昼飯何回食べられるか分からないから、しっかり食べないと」(みんな年寄り)

「そうなんだ‥」

 熱海駅周辺は、観光地価格でかなりお高いです。(それでも行列だ)ここまで来ると、お手頃な喫茶店がありました。

 みんな思い思いのものを注文です。

「かけそばの方」

「はい」

 福岡では、こういう関東風の出汁は「ゆで太郎」くらいしかないので、有難く頂きました。

 梅園は時期が少し遅かったので、入り口付近に少しある程度でした。時期外れなので、入場は無料でした。ラッキーなのか、アンラッキーなのか。(笑)

 梅園前から熱海駅まで路線バスがあったので、楽して戻りました。

 熱海駅からは、それぞれのルートで帰宅します。東海道線が事故で遅れているとのことですが、ちょうど行った時に遅延していた上野東京ラインの列車が来たので飛び乗りました。(但し東京駅で運転打ち切り)座れたのでラッキーでしたが、途中はかなりの混雑でした。

 N村は、その晩に竹芝桟橋からは八丈島行の、さるびあ丸に乗船します。天候不良が続いており、定期便は2日に一回は欠航になっているので、果たして鳥も通わぬ八丈島に行けるのか?

 つづく


2024春「天北線の会」静岡県熱海市伊藤園ホテル熱海館その2

2024年12月27日 | 旅行

 一通り近場を攻めてから、ホテルにチェックインしました。夕食はバイキングで、時間指定制です。今回は総勢7名なので、7名が一緒に食事できるようにテーブルを確保してもらうことができました。

 第一ラウンド開始~

 なんとアルコール類も食べ放題に含まれるとのことです。(通常、別料金ということが多い)バイキングは食べすぎるわー

 見た目は老けたけど、中身は昔のままだねー。プライバシーに考慮して、モザイクをかけています。

 みんな腹ぱんぱんになったので、部屋に移動しての集会開始です。

 メンバーの証、TEMPOKUトレーナーです。(あれ、自分のはどこに仕舞ったっけ)

 シドニー在住メンバー差し入れの、オーストラリアのお菓子です。

 小倉駅で買ってきた「ねじチョコ」です。なんと、実際にネジ・ナットが締められるのだ。ただし、原材料がチョコなので強度はない。それと、意外と美味い。

 積もる話で盛り上がり、三々五々解散しました。(もう歳なので、早く寝たい人が多い)

 部屋は別館のJR線路側です。すぐ横を走る新幹線や在来線が良く見えるのでラッキーかなと思っていました。電車が通過する際には、多少の騒音があるのはしかたありません。

 騒音の度合いは、新幹線<在来線<貨物という感じかな。新幹線は、びっくりするほど静かです。終電後は静かになるだろうと思いきや、貨物は深夜でも走ります。さらに在来線の終電後に、保線作業が目の前で始まったようです。

「ずががががが...」(ドリル作業か?)

「どっさー…」(砂利を入れているのか?)

 うー、きついわー。明け方には静かになりましたが...

 翌日の朝もバイキングです。欲張って食べすぎたわー

 その3に続く


2024春「天北線の会」静岡県熱海市伊藤園ホテル熱海館その1

2024年12月26日 | 旅行

 遠い遠い昔、20代前半の若者が卒業旅行で、はるか北の大地厳冬の北海道を、北海道ワイド周遊券とユースホステルの会員証を持って旅をしていました。今は無き(廃業)浜頓別YHを出発しようとした見ず知らずの若者たちは豪雪に阻まれ、天北線722Dという列車の中で缶詰状態になってしまいました。(雪の中で全く動けなくなってしまい、遭難するかも)

 あせっていても仕方ないし、ラッセル車が救助に来るまで動けません。YH仲間ということもあり連絡先を交換して「天北線の会」を、その場で結成してしまいました。

 それから数十年の月日が経ちましたが、年に1回は「天北の会集会するぞ」ということで、各地からメンバーが集まっていました。コロナ禍で、ここ数年は集会が出来ていませんでしたが、2024年3月に熱海の伊藤園ホテル熱海館で、数年ぶりの集会が開催されました。

 ほとんどのメンバーは関東在住ですが、オーストラリア・シドニーとアメリカ・オレゴン州に在住の人もいます。今回は、シドニー在住者が一時帰国していたので、それに日程を合わせました。N村(ブログ主)は福岡在住なので、事前に長距離フェリーで行くことにしました。新門司から関東向けのフェリー会社は2社あり、それぞれ「オーシャン東京フェリー」と「東京九州フェリー」が就航しています。

①オーシャン東京フェリー 門司を夕方出航し、徳島寄港後有明港に翌々日の早朝に到着

②東京九州フェリー 門司を夜間に出航し、横須賀に翌日の夜に到着

 東京のホテルはばか高く、とてもじゃないが宿泊できそうもないので、①のフェリーを利用して早朝に着く便にした。有明から東京駅までは路線バスが運行(有料)しているので、それを利用する。東京駅から熱海までは東海道線で移動する。

 有明に早朝到着なので、熱海駅には午前9時前に到着しました。集合はホテルのロビーに12時なので、まだまだ時間があります。

 朝が早いので駅前は空いていますが、めっちゃ雨が降っています。

 この時間は空いてていいのですが、10時を過ぎると凄いことになるというのは、まだ分かっていません。

 一応、集会場のホテルを確認します。駅前商店街を歩くとすぐでした。アーケードなので、雨にも濡れずに行けるのは便利です。

 いったん駅に戻って腹ごしらえをします。時間的に早いので、あまり店はオープンしていないのですが、駅ビルでパン屋を発見。席でも食べられるので、ここにします。

 パンうめー

 そうのこうのしていたら、駅の周辺が人であふれかえっています。なんじゃこりゃあああ

 昔の熱海は、関東地方の社員旅行などで訪れるイメージで、町にはコンパニオンのお姉さんたちが大勢いる感じでしたが、次第に寂れていったというように思っていました。しかーし、びっくりするほどの盛況です。春休みということもあって、若い人が多いのです。それと、インバウンドが少なく日本人で賑わっています。商店街の店は大盛況で、観光地価格のようですが、どこも行列ができています。

 駅ビルの観光案内所で観光マップを貰って、時間まで市内散策をしてみます。もちろん徒歩圏内になりますが。向かったのは「間欠泉」です。そこには、オールコックの碑と愛犬トビーの碑があります。

 オールコック氏は、初代英国公使で1860年(万延元年)外国人として初めて富士登山をした際に、帰りに熱海に立ち寄り、本陣今井半太夫方に2週間ほど滞在しました。そして、山海奇勝(自然)を愛するあまりこの石碑を建てて、「後の人に熱海に遊んだ英国人は自分が最初であることを知らせる」とのことだそうです。えー、そうなの。なんか自己顕示欲が強そうな・・(いいんですけど)

 愛犬トビー(スコッチ・テリア)は、噴出した大湯に触れて大やけどをおって死んでしまったので、里人は葬儀を行い弔ったそうです。えー、そうなの。犬にしてはドジなような(いいんですけど)

 それと、隣接して「市外電話創始の地」があります。

 これは「明治22年(1889年1月1日)この場所にあった内務省の噏滊館(きゅうきかん)と東京木挽町の東京電信局との間に初めて公衆用の市外通話が行われた」とのことです。大雨が降っていたので、電話ボックスの中にはおっちゃんと犬が雨宿りをしていました。犬さん、間欠泉には気をつけろよなー

 肝心の「間欠泉」ですが、なかなか吹き上がりません。しばらく待っているとぶしゅーと吹き上がり始めました。あれ、管のようなものから吹き上がっているように見えます。近年は自然に噴出しなくなってしまったので、人工的に吹き上がらせているようです。

 まだ時間があるので大雨の中、海岸沿いにある「金色夜叉」の像を見に行きます。熱海の駅は標高が高いので、海岸までは急な坂道を降りていきます。現代では「パワハラじゃ」と言われかねないシチュエーションではあります。注意書きには「物語を忠実に再現したもので、決して暴力を肯定したり助長するものではありません」とあります。そうだよなー、今の世なら文句言う人がいるかもですからね。

 昼頃に、伊藤園ホテルに戻ったら、メンバーが集まってきました。数年会っていないしマスクをしているので、「あれ〇〇くんかな」と思い声をかけたら当たりでした。話始めたら、見た目は歳をとりましたが、中身は変わっていませんでした。

 その2に続く

 


2024冬天北線の会_横浜みなとみらい21_ロープウェイ(横浜市西区及び中区)

2024年12月13日 | 旅行

 天北線の会とは、はるか昔厳冬の北海道を卒業旅行で周遊していた学生が、北部の浜頓別から天北線に乗って、次の目的地に行こうとした際に、大雪により列車は途中で立ち往生してしまった。たまたま乗り合わせた浜頓別YH(ユースホステル)宿泊組の若者たちが、のりで作った集団である。

 しかし、時の流れと共にメンバーは減っていったのであるが、数十年たったいまでもコアメンバーは「1年に1回は集まろうぜ」の誓いとともに、日本国内のどこかで集まるのである。それを、いつしか集会と呼ぶようになった。

 2024年の春は、熱海の伊藤園ホテル熱海館で集会を行い、価格の割に内容(温泉とか食事とか)が良かったので、今回は同じグループの熱海ニューフジヤホテルで1次会を行いました。しかしながら、フロント(若い女性でした)の対応が非常に悪かったので、今後紹介するかどうかは未定です。(多分紹介しません)フロント以外のスタッフの対応は良く、食事も温泉も問題ありません。フロントで揉めるのもいやなので、後日旅館のHPの「ご意見のメールフォーム」で、クレームにならない程度で事実を書いた意見を提出しておきました。この意見を握りつぶすも生かすも旅館次第です。今まで数多くの温泉旅館を利用しましたが、気分が悪くなるようなところは初めてでした。

 熱海の翌日は、1次会に参加できなかったメンバーを含めて、横浜のMM21地区(みなとみらい21)のゴンドラに乗りに行きました。メンバーの一人が、乗ったことがないので、ぜひ乗りたいということです。集合場所は、JR桜木町駅前です。

 夕方なので、徐々に日が落ちていきます。ちょうど薄暮の時間帯になるので、夜景も楽しめるでしょう。

 ロープウェイのルートは、桜木町駅前から運河パークまでです。片道1,000円、往復だと1,800円です。歩いてもたいした距離ではないので、帰りは汽車道にします。(線路が残されている)

 幸いに天気も良く、いい感じに暗くなってきました。

 5人だったので、1台のゴンドラに乗りました。ゴンドラ内からはガラス越しになるので、あまりいい夜景の写真は撮れませんでした。

 終点からワールドポーターズは、すぐ近くです。ショッピングセンターで、屋上にも行けます。

 特に買い物をする目的ではないので、屋上に行きます。

 ルーフガーデンからの眺めはいいじゃありませんか。それほど混んでいることもなく、ぼちぼち人が来て写真を撮っていく程度です。(ただし、N村訪問時)

 桜木町へは、汽車道で帰ります。汽車道といっても、当然汽車は走っているわけではなく、線路が残されているだけです。これは、かつて桜木町駅から新港地区を結ぶ臨港鉄道がありましたが、廃止になった後にその一部を遊歩道として整備したものです。

 すっかり日が落ちると、良い夜景が見られます。

 日本丸もライトアップされています。

 JR桜木町駅前に戻ったので、1次会に参加できなかったメンバーを待って2次会に行きましょう。


島原に「坂本竜馬」みたいな巨大な像を見た(島原復興アリーナ)長崎県島原市

2024年11月14日 | 旅行

 こないだ(2024年1月9日)長崎県島原市に行ったのである。普賢岳噴火時の火砕流・土石流についての展示館「がまだすドーム」を見学後、すぐ近くに「坂本竜馬」みたいな巨大像があることに気が付いた。

 なんじゃこりゃああ!! どう見ても「坂本竜馬」がサッカー日本代表のユニを来ているようにしか見えないのであ。それに右足は、どう見てもサッカーボールのようだ。

 再度、なんじゃこりゃああ!!

 この敷地は「島原復興アリーナ」と表示があります。これは、普賢岳噴火災害復興のためのシンボルとして建設された多目的複合施設で、屋内スポーツ施設があるとのことです。

 近づいてみると、説明の看板がありました。それによると「2010年6月に南アフリカで開催されたサッカーワールドカップで決勝トーナメントに進出し、世界ベスト16入りを果たした日本代表は、日本国民に勇気と感動を与えてくれた。この日本代表の活躍を国民と共に支え、サポーターを盛り上げたのが・東京国立代々木競技場「サムライブルーパーク」に建てられた「サムライブルー竜馬像である」と書かれています。

 なるほどー!! そうだったのか。なんで、代々木の像がここに?

「島原は、坂本龍馬と歴史的なゆかりの地である・・」と続きます。以下略

 ということで(見にくいけど看板見てね)ここに寄贈されたとのことです。

 坂本竜馬って遠くから見ても、なんとなく「坂本竜馬」って分かるんだよね。

 長崎県島原市平成町2-1 Pあり


諫早湾干拓堤防道路「雲仙太良シーライン」長崎県雲仙市吾妻町⇔長崎県諫早市高来町

2024年11月11日 | 旅行

 こないだ長崎の雲仙に行ったのである。往路は、佐賀のメイン道路となる国道34線を通り、島原半島に入りました。(カーナビさまの言うとおり)

 首尾よく雲仙・島原観光を終わって帰路についたのであります。(いつもカーナビ様のいうとおり)それほど急ぐ旅でもないので、一般道の走行です。

 だいたい復路も同じようなコースだよな、と思ったら海の上を案内するのである。えー、なんでどうしてこうなるの? フェリーでもあるの? まあ、ショートカットではあるような。

 半信半疑で走っていたら、次々に車がカーナビさまの示す方向に進んでいくのである。その車に付いて走っていたら堤防道路に出ました。オーマイガー!道があーるじゃありませんか。

 ちなみに「駐停車禁止」になっているので、停まって写真を撮ってはいけません。(停まりたい気持ちは分かる)少し走っていたらPAがあったので、滑り込みました。(唯一停まれる場所)

 あ、ここは諫早湾干拓のためにできた水門(いわゆるギロチン)のところを車が通れるようにしたんや。そういえば、水門を開けろとか開けないとかで裁判をやっていたな。「ムツゴロウ」が主体となって訴訟を起こした人がいたが、「ムツゴロウは当事者能力を認めることはできない」として却下されたと記憶しています。知識としては知っていましたが、通るのは初めてです。カーナビさまに感謝であります。

 トイレもあるので、少し休憩というのもいいかもしれません。しかし釣り等は禁止です。

 歩道橋からの眺めです。雲仙普賢岳方面です。

 こっちは、帰路の佐賀方面です。

 干拓地方面です。堤防の内側は、すべてが陸地ではなく調整池があります。

 おまけで、外洋方面です。

 調整池側から水を排出していますね。

 ということで、佐賀方面に向かいましょう。そこそこ交通量はありますが、渋滞するほどではありません。通行無料です。


島原市北上木場町と千本木展望所_長崎県島原市

2024年11月10日 | 旅行

 こないだ長崎の雲仙に行ったのである。「がまだすドーム」⇒「道の駅ひまわり」(土石流被災家屋保存公園)⇒「大野木場監視所」(砂防みらい館)⇒「北上場町」と行きました。

 この北上場町は、普賢岳の火砕流で多くの被災者を出した「定点」の近くになります。砂防みらい館から「定点」は、対岸に見えていたので近くまで行けないかと思って行ってみました。(普賢岳がどういう感じで見えるのか確かめたかった)

 定点までの道は良く分かりませんでした。たぶんここから下って、さらに水無川上流ではないかと思いますが、先がどうなっているか分からないので、ここまでにしました。

 定点近くから見た普賢岳です。頂上からは、少し噴煙が上がっているのが確認できます。ここからだったら「まあ、大丈夫じゃね」と思うのも無理からぬことかなと思いました。(個人の感想です)

 次に、そのまま真っすぐに走って眉山方面に行くと、千本木展望所があります。

 ここからも、普賢岳山頂は離れているように見えます。

 しかーし、最大級の火砕流が流れた時は、千本木地区まで飲み込まれました。当時の写真を見ると、赤丸内(千本木地区)が、ちっぽけに見えて巨大な雲が迫ってきているのが分かります。事前に避難していないと、100Kmで迫りくる800℃の火砕流からは逃れられないでしょう。

 火砕流は、思ったより巨大で足が速く高温です。後世に伝えることが大事と思います。

 長崎県島原市北上木場町


展示館「大野木場監視所」(大野木場砂防みらい館)長崎県島原市

2024年11月09日 | 旅行

 こないだ、長崎の雲仙に行ったのである。(2024年1月8日~9日) 温泉を堪能した後、「がまだすドーム」⇒「道の駅ひまわり」(土石流被災家屋保存公園)⇒「大野木場監視所」(大野木場砂防みらい館)を訪れました。

 普賢岳は、現在も噴煙が上がっている活火山なので監視がされています。監視所部分は立ち入り禁止ですが、一般開放部分については入ることができます。入館無料です。

 昔、使われていた観測機器などの展示があります。おー、PC-9801とNECのパソリンク(50GHz)があるではないですか。懐かしいなぁ。活火山の近くは危険なので、こういう機器を使ってデータ伝送していました。パソコンは、フロッピーディスクの時代です。

 がまだすドームほどではありませんが、こちらでも普賢岳噴火の資料を見学することができます。

 ここから水無川を挟んだ対岸が「定点」です。ここで、多くの人が火砕流で犠牲になりました。

 ここから普賢岳が見えますが、思いの外離れているように見えます。噴火地点から距離的に、マスコミが集った「定点」とさほど変わらないので、この距離で危険があるとは感じなかったのではないかと思います。もちろん、この場所も被災したのですが、地図で見る感じと実際の場所に立っている感じとは、だいぶ違うなと感じました。

 

 すぐ隣にある「旧大野木場小学校」も火砕流に飲み込まれました。児童たちは、すでに避難していたため人的被害はありませんでしたが、校舎は焼けただれました。

 コンクリート製の建物は残っており、ここで保存されています。(内部の立ち入りは禁止)

 二宮金次郎さんも焼かれて多少焦げがありますが、ご無事なようでした。(そうか?)

 普賢岳は活火山なので、いつ活動が活発化するか分かりません。そういうわけで、こうした監視施設が常時火山活動を監視しています。

 長崎県島原市南下川尻町7-4 Pあり


道の駅「ひまわり」長崎県島原市(土石流被災家屋保存公園)

2024年11月08日 | 旅行

 こないだ(2024年1月8日~9日)長崎の雲仙に行ったのである。温泉を堪能した後、「がまだすドーム」で、普賢岳噴火の展示を見たのち、道の駅ひまわりに向かいました。

 ネットで調べてみたら、2023年7月28日にオープンしたばかりの新しい道の駅のようです。

 佐世保バーガーありまっせ。もちろん、店内には産直の野菜などが売られています。

 ここを訪れた理由は、隣接して「土石流被災家屋保存公園」があるからです。普賢岳の噴火では、大規模な火砕流が発生しましたが、その後の降雨で土石流が発生し水無川近くの海岸付近まで飲み込まれました。その時、被災とした家屋が保存されています。

 1階部分は、ほぼ埋まっています。

 一部の家屋については、建屋の中で保存されていて自由に見学できます。

 自然の力は凄まじいものです。

 これらの建物については残念ですが、事前に避難をしてたいため人的な被害が無かったことは幸いと思います。

 長崎県南島原市深江町丁6077