うどんやラーメンなどの食べ歩きと旅のブログ2

国内・海外問わず旅が好きです。以前のブログが、無料容量限界に達したのでその続きです。

展示館「がまだすドーム」長崎県島原市

2024年11月07日 | 旅行

 こないだ、長崎の雲仙に行ったのである。温泉でゆっくりした後、島原半島を散策してみましょう。事前に「がまだすドーム」を調べていたので、カーナビにセットして向かいます。海岸沿いに、めっちゃ立派な建物がありました。

 駐車場から普賢岳(左)と眉山(右)が見えます。徳島には同じ漢字で「びざん」がありますが、こちらは「まゆやま」です。歴史に残っているだけで、1663年に溶岩流出で死者(30余名)を出しています。その後の1792年溶岩が噴出し、また大地震により眉山が崩壊し有明海に流出し津波が発生。島原・肥後(対岸)で死者1万5千名という大惨事が起こりました。これを「島原大変肥後迷惑」と言われています。

 その後も、たびたび群発地震・噴火を繰り返しているので、元気な活火山ということです。1991年の火砕流と土石流により、マスコミ・消防団員・タクシー運転手・住民44名が犠牲(不明者含む)になったのは記憶に新しいところです。

 がまだすドームは、そういう歴史を後世に伝えるための記念館です。

 当時の被災地を再現されています。ジープは火砕流発生後、陸上自衛隊が現地で監視を行った際に使用されたものです。運転席には乗車可ですが、荷台は不可となっています。

 火砕流は、約800度の熱で100Kmほどの速度で流れるので、通り道にいたら助からないでしょう。

 なにもかも、焼けただれています。

 絶望的な光景です。

 被害が大きかったのは、テレビ・新聞社等のマスコミが定点と呼ばれる火砕流の通り道で取材活動をしていたためといわれています。火砕流を正面から見える場所はいい絵が撮れるので、各社はそこで取材活動をしていました。危険があるといわれても他社が撤退しないかぎり、スクープは持っていかれるだけなので、どの社も引きませんでした。まさか、そこまで(定点)まで火砕流が到達するとは思ってもみなかったのでしょうが、過去の噴火の歴史を鑑みれば絶対に安全な場所まで引くべきでした。(結果論にはなりますが)

 当日も、退避勧告が出ましたがマスコミは抵抗し、それに引きずられてタクシー運転手・消防団からも多くの犠牲者を出してしまいました。警察もマスコミの公共性に忖度して、強くは出なかったということです。

 1991年5月29日は、運命の日になってしまいました。先にも書きましたが、火砕流は時速100Km程度で迫ってきます。通り道にいたら、気が付いた時にはもう逃げる術はないでしょう。

 安中消防団(当時の)喜多さんがおっしゃっていますが「まさか仲間が亡くなってしまうとは思ってもいなかった。当時、北上木場町では報道陣が避難した住民の住宅に無断で入り、電話や電気を使用する問題が起こっていた。それだけではなく、当時は空き巣も多く注意を払っていた。やっぱり何が原因かというと、自然の驚異に対する人間の認識の甘さが災害を大きくした。まさか火砕流がここまでこないだだろうという思いがあった」とあります。まさに、その通りと思います。東日本大震災時、東北地方を襲った津波も大昔、同様の被害が起こっていました。ある地方では「ここから下には住むな」という碑があったという報道もありました。人は数百年たつと、過去の大災害を忘れてしまいます。(まあ、大丈夫じゃねみたいな)

 雲仙普賢岳も過去の大災害があって、その文献が残っているにもかかわらず、数百年たったら危機感が薄らいで「まあ大丈夫じゃね」となってしまった結果と思います。それと、マスコミ間の過剰な報道合戦が、それに拍車をかけました。

 がまだすドームは、そういった人間の認識の甘さを後世に残す貴重な施設と思いますが、数百年後の人間は賢くなっているのでしょうか? この施設も永遠ではありませんからね。

 がまだすドーム 長崎県島原市平成町1-1 Pあり無料 

 入館料:大人1,050円 がまだすドームのHPからアンケートを提出して、「割引券」を印刷して持っていくと2割引き。またJAFの割引もある。(併用不可)


海中鳥居_佐賀県藤津郡太良町

2024年11月06日 | 旅行

 こないだ長崎の雲仙に行くのに一般道を使ったので、太良町の海岸を走っていたら、なにやら観光スポットのような場所を見つけた。(たまたま発見)ぎゃっと駐車場に滑り込んだら、海中鳥居がありました。海中といっても訪問時は干潮だっため、海岸線はずっと先です。みんな歩いて行っているので、行ってみましょう。ちなみに、どこかへ行く場合時間の余裕があれば一般道を優先して使います。道すがら、いろいろな発見がある場合があり、楽しいからです。(お金がかからないということもあるが)

 鳥居の先にお賽銭か?と思ったら、なんと卵が入っているではあーりませんか。なんじゃこりゃああ。観光客が面白がって写真を撮っているので、こっちも1枚撮ってみました。有難い鳥居なのでお賽銭は分かるとしても、なんで玉子なの? 熱湯が湧き出る所だったら、温泉卵という可能性あるのだろうが、潮が満ちたとしても普通の海水だよな。なんか、ここだけ熱水が湧き出るとか?(考えにくいが)まあ、誰か面白がって置いたのかもしれませんが不明です。

 海岸線ぎりぎりまで行ってみました。潮が満ちてくるといけないので、すぐに引き返します。(歩きづらいし)

 なんで海中鳥居?と思ったら、この鳥居の先は「沖ノ島」ということです。調べてみたら有明海には3基の海中鳥居があるそうです。これは「大魚神社の第二の鳥居」とのことで、伝説があるようです。詳しくは「太良町」のHPに説明があります。

 https://tara-kankou.jp/spot/post-18.html

 広い無料駐車場があり、そこに「ゾンビランドサガ」のカラーマンホールがありました。(これもたまたま見つけました)

 佐賀県藤津郡太良町多良1874-9先 Pあり


温泉ホテル「湯快リゾート雲仙東洋館」長崎県雲仙市小浜町

2024年11月04日 | 旅行

 2023年の12月だっただろうか、湯快リゾートから1通の葉書が届いたのであります。「閑散期にお得に泊まれるプランがあります」とのお知らせです。湯快リゾートはユーザー登録しているので、メールなどでお得情報が送られてきます。

 コロナ禍前だとお得感があったので湯快リゾートは何度か訪れましたが、ちまたの値上げの波もあり湯快リゾートも、そこそこの値段になってしまったので(それでも、他に比較するとお得ではあると思うのですが)訪問する機会も減ってしまっていました。それが、ほぼ値上げ前の価格で泊まれるということで、雲仙を訪れたのであります。

 前回は湯快リゾートの送迎バスを利用したのですが、今回は自家用車で行きます。(周辺の観光もしよう)

 2回目なので旅館はだいたい分かります。部屋は古い感じがするのは否めません。なんと、18畳の和室でした。(広いわー)広くていいのですが、暖房が効くまでに時間がかかります。(まあいいのですが)

 大浴場があるので、部屋風呂はありません。

 ウォシュレットに改修されています。

 ひととおり揃っているので、問題なしです。

 風呂は写真が撮れないのですが、展望風呂は男女別で地下の大浴場は男女入れ替え制です。閑散期なので、たぶん20組程度の宿泊数ではなかったのかと思います。風呂もほとんど一人でしたし、バイキングもゆったりです。客は少ないのですが、料理は豊富にあります。(有難いなぁ)

 第一回戦スタートします!! (揚げ物多いぞ大丈夫か?)し、しまったぁー目測を誤りました。(なんのこっちゃ)ぐ、ぐるじーです。デザートまでたどり着けませんでした。

 朝は反省して、ヨーグルトとシリアルをメインにしました。(揚げ物あるやないかーい)

 昨晩アイスクリームを食べたかったのですが、たどり着けませんでした。アイスクリームは夜だけの提供なので諦めていたら、ソフトクリームはOKとのことで頂きました。

【教訓】

 もう思ったほど食えないということを自覚しろ

 湯快リゾート雲仙東洋館 長崎県雲仙市小浜町雲仙128


地域猫だらけ「雲仙地獄」長崎県雲仙市小浜町

2024年11月03日 | 旅行

 こないだ(2024年1月8~9日)雲仙に行ったのである。雲仙は昔の賑わいは無くなっており、メイン通りの大きな廃ホテルが景観を損なっていたが、星野リゾートが跡地に進出したことによって、だいぶ感じが良くなっていました。(まだ廃墟はあるとは思うのだが)

 星野リゾートみたいな高級ホテルには行けないので、湯快リゾートを利用しました。閑散期割引があって、正月休み後だとお得価格になるということで、訪問したものです。

 近くに「雲仙地獄」があるので、歩いて行ってみます。以前訪問した時は地域猫が沢山いたので、猫を愛でに行こうと思います。湯快リゾートからだと、徒歩5分程度です。

 けむりもくもく、地獄に突入です。ちなみに六文銭は不要です。

 地獄の奥の方に進入します。

 猫が集結しているのは、温泉卵を販売しているあたりです。(当日は6割以上が韓国語)

 地域猫はたくさんいて、フレンドリー猫やそうでない猫もいます。フレンドリー猫は撫でると嬉しそうにしていてかわいいのですが、自己責任とのことです。(そりゃそうだ)

 地獄といっても地熱で地面は暖かいので、冬でもぽっかぽかです。猫にとっては天国みたいなものかもしれません。それでは、地域猫さんさちに登場していただきます。

 テーブルに乗っていたり、人に近づいてくる猫は人なれしているのでおさわりOKですが、人から距離をとっている猫は警戒心が強いので、近づかない方がいいでしょう。

 雲仙地獄 長崎県雲仙市小浜町雲仙 入場料無料 駐車場は有料


2024北海道旅行記(執筆中)

2024年10月20日 | 旅行

 2024年7月~8月は、北海道旅行に行きました。

【ダイジェスト】

 福岡⇒名古屋間は、一般道を自走し3日後に名古屋港に到着。名古屋からは太平洋フェリーで、仙台経由苫小牧着です。今回は、主に道央から道北にかけて旅を行いました。(一部道南も)

①エスコンフィールド北海道では、日ハムvsバッファローズの試合を観戦。なんと始球式はGACKTさんでした。(特に狙ったわけではない)試合は、7-6で日ハムが勝利しました。

②とりあえず北を目指し、稚内では朝夕は16℃くらいの気温で肌寒いほどでした。少し南の猿払村でキャンプをしたら、気温15℃くらい+強風により体感温度は1桁台と遭難するかというレベルです。(本州に台風が上陸していた)暑さ対策はしていきましたが、寒さ対策はしていかなかったので、強風で飛ばされそうになるテントの中で寝袋にくるまり、なんとか無事に朝を迎えました。冬山で遭難しそうになる疑似体験ができました。

③某温泉に行く道すがら子羆を発見。当然近くには親羆がいるはずなので停車することなく通り過ぎました。

④某原生花園で木道を一周していたら「うぉふ」みたいな威嚇するような声を聞いた。(姿は見えず)管理棟に戻ったら、同じコースを歩いたというおっちゃんが「小羆を見た」と申告あり。怖くて後ずさりしてなんとかやりすごしたと言っていた。(怖くて写真撮影はなしとのこと)先の「うぉふ」は、親熊の威嚇だった可能性あり。一応、くま鈴を鳴らしながら歩いていたので難を逃れたのかも。

➄三笠市の幌内線(廃線)跡を利用した、エンジン付きトロッコを堪能した。

⑥赤平の「水曜どうでしょう」の聖地の1つ「珍来」で、ヘルメットトンカツラーメンを食した。

⑦絶滅したはずの音威子府そばに出会えた。なんと、音威子府そば工場を経営している人に出会い、辞めた経緯や黒そばが復活できたお話を直接お伺いできた。

⑧枝幸郡枝幸町の道の駅屋上(夜間も開放)で、オーロラを見た。低緯度オーロラが出現しているという情報があったので、屋上に行ってみると北の空が赤っぽい色をしていて時間と共に白っぽくなったり色の変化が見られ、最後は消えていった。その方向には町明かりは無いので、オーロラだったと思っている。

⑨名寄市立天文台きたすばるで、夜間のペルセウス座流星群観望会に参加した。

⑩室蘭で、安田顕さんの母校「絵鞆小学校」(廃校)の一般公開(一部有料)が行われていたので見学。2棟の円形校舎がある珍しい作りで保存活動が行われています。安田さんの色紙がありました。絵鞆小学校の七不思議:顔が2つ・足が6本・尻尾が2本の猫のホルマリン漬けが展示されており、子供たちは恐れおののいたとか。猫は「鞆蔵」(ともぞう)と名付けられ今はマスコットキャラクターになっています。(実物は現存しないようだ)

⑪8月は台風の影響でフェリーのダイヤは乱れまくり。帰路は心配したが、正常に戻った初便で帰れた。千歳空港ではハサミ紛失とか、新幹線は台風の影響で止まるとかお盆は大変だったが、自分には影響は無かった。そのせいかどうかは不明だが、苫小牧⇒仙台のフェリーは超満員で、こんなに人が乗っているフェリーは初めてだというくらい混んでいた。多くは仙台で下船したので、仙台⇒名古屋は静かだった。

 その他、沢山あるのでご期待下さい(期待していないとは思いますが)

 ということで、旅行記は絶賛執筆中です。(忘れたころに公開です)


国指定重要文化財「尾山神社」石川県金沢市

2024年10月12日 | 旅行

 こないだ(2023年12月7日)、金沢に行ったのである。近江市場近くの「加登長総本店」で京風のたぬきうどん(揚げにあんかけ)を堪能し、近江市場をちょろっと見て、尾山神社に徒歩で向かいました。

 バスの通る大通りからも見えるので、滞在中(3泊4日の旅)のどこかで行ってみようと思っていました。

 尾山神社は「国指定重要文化財」となっています。

 変わった形の神門だなと思ったら、説明がありました。

 尾山神社神門「加賀藩祖前田利家を祀る神社として明治六年(1873年)に創建され、神門はその正面として明治八年(1875年)に建築されました。当時、前例のない和漢洋折衷のこの神門は、強いて伝統を踏襲せず、堅固をめざしたといわれます」とあります。(途中略)なんと屋根の避雷針は、現存する日本最古のものとされています。

 平日なので参拝客は多くないのですが、極力人が写りこまないように配慮しています。

 カエルいます。

 カラスいます。実際は、この10倍くらいいます。刺激しないように、ゆっくり歩きます。

 庭園も散策可能です。

 兼六園の徽軫灯篭(ことじとうろう)は2本脚で超有名ですが、こちらは通常の3本脚です。上部が大きくどっしりしている作りで、こちらもなかなかいいと思うのです。(個人の感想です)

 神社の裏に行くと、金沢城の裏(というのか)から入ることができます。金沢城公園は入場無料なので、ここを突っ切れば兼六園や21世紀美術館方面に徒歩で抜けられます。しかし、だいぶ距離はあるので金沢周遊パスがあれば、バス利用が便利です。(1日乗り降り自由だからな)

 武者が大きな荷物を背負っている銅像があります。

 これは母衣(ほろ)というそうです。ほろといえば幌馬車を思い浮かべますが、これは戦の時流れ矢を防ぐために、鎧の背にかけた布のことをいいます。その後、時代の推移により風に膨らんだ形を示すため、竹串・鯨の骨類・ひげ等を骨組みに入れるようになり、これを母衣と呼びました。戦国時代、騎馬武者はこれを背に戦場を駆け巡り連絡の役を務めました。(中略)戦闘となれば、諸隊のガイド的役割もあり、敵にとって目に付きやすく大変危険でもありました。たしかに、大きな母衣を背負っていると、目立つよなあ。目立つというデメリットより、流れ矢に当たる確率を下げるための方が良かったのだろう。戦国時代のドラマでも、こういう母衣を背負っているシーンは見たことがないので、知らんかった。

 尾山神社 石川県金沢市尾山町11-1 入場無料 バス停は「南町・尾山神社」が便利

 参拝者無料駐車場あり


21世紀美術館の「雲を測る男」と茶室「松涛庵」(しょうとうあん)石川県金沢市

2024年10月11日 | 旅行

 こないだ(2023年12月6日)、金沢に行ったのである。トリックプールで有名な21世紀美術館に行きました。屋外にもブロンズ製の展示物があるのですが、見逃しそうなのは屋根の上の「雲を測る男」です。美術館のHPによると、「1961年米国の映画「終身犯」から着想を得た作品です。監獄に入れられた主人公が小鳥を飼い、鳥類学者となった実話に基づいており、映画の終わりで研究の自由を奪われた男が「今後何をして過ごすか?」と聞かれ「雲でも測って暮らすさ」と答えた話に由来しています」とのことです。

 実話だそうですが、当時米国の監獄で小鳥が飼えたのか?とか、小鳥を飼っただけで、鳥類学者になれるのか?(房内で自由な研究ができたのか?)とか、終身刑を受けるほどの重罪とは何か?とかは不明ですが、(映画を見れば分かるのかも)前から見たかったので、美術館前面に行ってみましたが、良く見えませんでした。21世紀美術館のHPでは、前面からの写真が見られます。

 美術館が主な目的地ですが、敷地内に「松涛庵」があります。こちらは入場無料ですが、ひっそりとしています。

 松涛庵とは、「江戸時代末期、加賀藩12代目前田斉泰により、江戸根岸の隠居所「冨有園」の居室として建築されたものです。天井や柱が紅殻塗りであったことから赤い間と呼ばれていました。その後、鎌倉の別邸への移築を経て、昭和11年(1936年)前田家利為により、独立した数寄屋風の茶室として整備され松涛庵と命名されました。昭和54年(1979年)に金沢市内に移築され、平成13年(2001年)金沢市取得となっています。説明を書いた看板は、劣化により見にくくなっています。

 もともと江戸で建築され、鎌倉を経て金沢に来たものですね。加賀藩ゆかりの建物なので、金沢で保存されるのは良かったと思います。

 庭も素晴らしいですね。

 この目印は「ここから先、立ち入り禁止」ということです。

 靴を脱げば、ある程度まで室内には入れます。(立ち入り禁止部分もあるので注意)

 加賀藩ゆかりの建物なので、時間があれば寄ってみてもいいでしょう。

 21世紀美術館 石川県金沢市広坂1-2-1 松涛庵は無料(入館しなくても可)


足軽資料館_石川県金沢市

2024年10月10日 | 旅行

 こないだ(2023年12月8日)、金沢に行ったのである。最終日に時間があったので、足軽資料館を訪問しました。なんと、入館無料です。バスだと香林坊で下車し、歩いていけます。

 意外と立派な一軒家といった感じの建物です。まず、手前の清水家を訪問します。

 足軽とは、鎌倉時代の「平家物語絵巻」に登場する、身軽に行動する身分の低い歩兵として登場します。そして、足軽という名称が広く知られるようになったのは、戦国時代になってからです。忍び・放火・言葉争いなどのゲリラ戦や、弓・鎧・鉄砲隊などに編成され、団体戦闘要員として活躍したとあります。また戦場で功名を立てると出世できたので、農民の多くが足軽を志願したとあります。(思ったより、人気の職種だった)

 足軽は、名目上一代限りののものでしたが、親の跡を継いで足軽になる場合がほとんどでした。加賀藩では足軽の定数は決まっており、足軽職への召し抱えには次の方法がありました。

①前任者の退職に伴い、その実子か養子を召し抱える。

②前任者の死亡に伴い、その実子か養子を召し抱える。

 養子・実子どちらの場合でも、所属していた組の推薦を必要とする。また足軽職は株としての権利があり、株の売買によってその職に就くこともできた。

 というように、超人気の職種のようです。一代限りといっても、実質世襲が多いというのは現代の議員や同族会社に似ています。また身分の低い使い捨ての戦闘員というイメージでしたが、かなりの人気の職というのが驚きでした。

 生活も、かなり豊だったようにみえます。(藩によっても異なってたのかもしれないが)

 高西家も同様のつくりです。特に人がいるわけではないので、自由に見学ができます。

 足軽職、あなどれんな。戦になると命がけなので、大変な仕事とはおもうのだが。

 石川県金沢市長町1-9-3 P近くの有料へ


金沢市老舗記念館_石川県金沢市

2024年10月09日 | 旅行

 こないだ(2023年12月8日)、金沢に行ったのである。この日は最終日だが、帰りの電車(サンダーバード)の発車時間が15時台なので、金沢市老舗記念館を訪れました。バスで香林坊まで行き、徒歩で記念館に向かいます。入館料は、なんと100円です。

 まず、薬袋のコレクションです。(薬といえば、北陸の富山というイメージはある)

 藩政時代の薬種商、中屋薬舗の建物を移築したものです。昭和62年金沢市が中屋家から寄付を受けたものとのことです。人形が手作り感ありそうです。

 こういう道具で、薬を作っていました。

 庭もいいですね。

 2階は、加賀花てまり展があります。

 てまりの制作方法の解説です。

 二階展示場です。フラッシュなしだと、館内の撮影可です。

 

 この花神輿は、なんとお菓子でできています。平成6年4月の全国菓子大博覧会に出品された作品だそうです。

 製作:(株)柴船小出 創業大正6年(1917年)石川県金沢市横川7丁目

 これは「芸能人格付けチェック」並みの出来栄えと思います。近くで見てもすげーと思いました。

 石川県金沢市長町2-2-45 P近くの有料へ


武家屋敷「加賀藩千二百石 野村家」石川県金沢市

2024年10月08日 | 旅行

 こないだ(2023年12月8日)、金沢に行ったのである。12月8日は最終日で、15時台のサンダーバードに乗るのだが、若干観光に費やす時間が取れるので、武家屋敷跡に行くことにする。バスだと香林坊が便利です。荷物は金沢駅のコインロッカーに預けました。ロッカーは数か所あるので駅コンコースに近い所が一杯の場合、離れると空いている場合があります。

 夜になると、忍者が出没しそうな通りです。

 武家屋敷跡発見しました。朝一(9時頃)に行ったので、空いています。

 天正十一年(1583年)藩祖前田利家が金沢城にに入城した際、直臣として従った野村伝兵衛信貞家は、禄高千石千二百石と累進し、十代にわたって御馬廻組組頭各奉公職を歴任、千有余坪の屋敷を拝して連綿と明治四年廃藩までつづいた由緒深い家柄であると記されています。(以下略)

 入り口では甲冑がお出迎えです。末森城合戦の時、馬廻衆野村伝兵衛が着用したものとのこと。

 末森城:前田利家の重臣奥村家福が守る城

 越中の佐々成政が家康にくみすることになり、秀吉派利家を脅かさんと天正十二年(1584年)9月12日に八千の軍勢で末森城を攻める。

 ⇒金沢城の利家は利長と共に二千五百騎の加勢で、敵の背後から急襲し勝利を収めた(軍勢は劣っていたが、佐々成政側は背後から急襲され、挟み撃ちにされたため敗北した) 敵を背後から挟み撃つ戦法を「後詰」または「後巻」という。(いきなり後ろから敵が現れたら、混乱は避けられないだろう)

 ⇒野村伝兵衛は一番槍を果たし、利家卿より感状を授けられて、千石の加増を申し付けなされる。(という歴史があります)

 立派な仏壇です。

 さすが、武家屋敷です。

 刀:銘 加州住藤原信忠(江戸時代中期) 

 脇指:銘 河内守祐定(江戸時代前~中期)と説明があります。 

 段差のある、すばらしい中庭です。

 奥の2回にお茶席があり、抹茶と千菓子がいただけます。(300円)1組6名までで、利用は15分以内ということです。せっかくなので、いただきましょう。

 九谷焼の茶碗で、抹茶をいただきます。今は「冬」なので、冬が手前(自分の方)に向けられて、出されます。

【春】春に行くと春が手前です。

【夏】夏に行くと、夏が手前です。

【秋】と四季折々に風情があります。

 千菓子付きです。この菓子は、金沢駅でも売っています。

 大変美味しくいただきました。そろそろ15分になるので、帰りましょう。

 帰る頃になると、欧米系の団体客がどどーっと入ってきて賑やかになりました。空いている時に訪問できてラッキーでした。

 入場料金:大人550円

 石川県金沢市長町1-3-32(長町武家屋敷界隈)Pあり満車の場合は近くの観光駐車場あり(有料)


博物館「石川県立歴史博物館」石川県金沢市

2024年10月07日 | 旅行

 こないだ(2023年12月7日)、金沢に行ったのである。兼六園・金沢城址公園を見て、その近くにある石川県博物館を訪問しました。金沢周遊バスを使ったので、21世紀美術館前でバスを降り、坂を上がると15分程度で到着しました。

 なかなか渋い赤レンガの建物です。

 この赤レンガ建物は、明治末から大正にかけて建造された旧陸軍兵器支廠兵器庫だったものが、装い新たに生まれ変わったものです。北陸地方では1898年に陸軍第9師団が設置され、司令部は金沢城址に置かれました。と書いてあります。(一部抜粋)

 ストロボを焚かなければ、写真撮影は可です。(一部不可のものもある)

 歴史博物館なので、古代から順に見ていきます。

 江戸時代は、加賀百万石といわれるだけあって、大名行列も最盛期には4千人にもなり、莫大な費用がかかりました。

 本多図書家の家老を務めた高橋家(100石)に伝来した刀で、美濃から加賀に移った初代兼若の作とあります。良く、切れそうですね。

 昔の映画ポスターや電蓄があります。

 鉱石ラジオです。今でいうゲルマニウムダイオードを使った、同調回路⇒検波回路⇒レシーバーを鳴らす方式なので、選択度も悪く小さな音しか聞こえなかったと思われます。

 現在の北陸地方の祭り関係です。

 金沢の獅子舞です。

 北陸も、地方地方で独特の祭りがあります。各地の祭りを映像に納めたものが巨大スクリーンで見られますが、撮影は禁止となっています。迫力ある音声と共に上映されるので、見がいがあります。

 中庭に、なにやら石管のようなもの展示されています。閉館時間が近づいているので、日も落ちてきました。

 これは辰巳用水噴水モニュメントで、動いていれば放水の様子が見られるとのことです。辰巳用水とは、江戸時代に3代目藩主、前田利常の命により金沢城へ水を届けるために作られました。取水口が金沢城から見て辰巳(東南)方向に延びているので、こう呼ばれました。犀川上流の取水口が金沢城より標高が高かったため、逆サイホンの原理により金沢城まで水が届けられたそうです。地形の高低差を利用した、見事な水路となっていました。モニュメントは、その導水管(石管)の一部です。

 あっという間に、閉館時間になりました。そろそろ宿に向かいましょう。

 石川県立歴史博物館 一般大人300円

 石川県金沢市出羽町3-1 Pあり


日本三大庭園の1つ「兼六園」石川県金沢市

2024年10月06日 | 旅行

 こないだ(2023年12月6日)、金沢に行ったのである。金沢の一番人気といったら、兼六園やろうということで、行ってみました。バスは「兼六園下・金沢城」で下車します。

 この扁額は、有名な寛政の改革を行った「松平定信」(江戸時代中期の大名・老中)の文字とのことです。

 入場券を購入します。一般大人320円です。(お得価格と思います)

「この噴水は、霞ヶ池を水源としており水面との落差で、高さ約3.5mにまで吹き上がる構造とのことです。日本庭園では大変珍しく、19世紀中頃につくられた日本最古のものとされています」と書いています。

 一番人気の「徽軫灯籠」(ことじとうろう)を見に行きます。TVで兼六園が紹介されるときには、必ずといっていいほど映るところですね。

 徽軫灯籠とは、琴の糸を支える琴柱(ことじ)の形をしていることから、こう呼ばれているとのことです。

 この前のみ一方通行になっています。多くの人がここで写真を撮るため、渋滞しています。

 茶屋があったので、入ってみます。

「あんころセット下さい」

「450円です」

 ほっと一息つきます。ここで、すっごいカメラを抱えた爺ちゃんが入ってきました。

「今日はどうですか」(店の人から声をかけられていたので、常連だろう)

「カワセミはいなくなったが、今日は風がないから良い写真が撮れたよ。みんなに教えてきた」(いいポイントがあるのか?)

「あの、いい写真のポイントがあるのですか?」(聞いてみました)

「あるよ、この時期珍しく風がないので、水面に移る雪つりがきれいに撮れるんだ」

 ということで、絶景ポイントを教えてもらいました。

 確かに、素晴らしいポイントでした。

 おっちゃん、ありがとー

 石川県金沢市兼六町1 P近くの有料へ 兼六Pが近い


公園「金沢城公園」石川県金沢市

2024年10月05日 | 旅行

 こないだ(2023年12月6日)、金沢に行ったのである。市内周遊バス1日乗り放題の切符を使い、金沢城公園に行ったのである。公園内は、一部を除き入場無料です、有難いなぁ。看板の下に書いてある「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門」は入場料金が必要です。

 総合案内所に行って、パンフレットを貰います。

 金沢城のすぐ隣に兼六園があります。兼六園の入場は有料です。

 総合案内所隣の建物に「城と庭のボランティアガイド」の案内があります。9:30~15:30と書いてますが、ボランティアガイドの活動時間は15:30までという意味なので、最終は14:30ころと思われます。その日14:20頃に行ってみましたが、ボランティアさんはいません。観光案内所で聞いてみると、ボランティアさんとは別なので不明なるも、「通常は14:30ころにあるはずだけど」と言っていました。結局、ボランティアガイドは現れることなく、自分で見て回ることにしました。

 金沢城公園は、ほんと綺麗に再現・整備されています。まず目に飛び込んでくるのは「河北門・二の丸門」です。

 ここは無料で内部を見学できます。

 石垣に落書きがあるじゃありませんか。と思ったら、金沢城には200を超える刻印があるそうです。一説には、石切丁場の目印や石工への仕事の割り振りの目印などの目的があったといわれいいます。(諸説あります)

 ここには、かつての旧日本陸軍の第六旅団司令部が置かれていました。

 当時は陸軍本省が各師団建物の設計をしていたため、全国に同様の建物が建てられたとのことです。どうりで、なんとなく見ただけで旧陸軍の建物だなあという雰囲気を出しています。金沢大学時代は教育開放センターとして利用されていたが、現在では公園管理事務所の一部となっているそうです。内部の見学は不可となっていました。

 広い公園で、高低差もあります。この庭園は、階段で下りたところにある玉泉院丸庭園で、加賀藩三代藩主「前田利情」により寛永11年(西暦1634年)に造られました。

 ここが有料の「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門」です。せっかくなので、入ってみましょう。一般大人320円です。

 

 新しく復元されているので、新しい木の香りがします。

 釘を一切使っていない、当時の建築方法で再現されています。

 複雑な形の木組みで、構成されています。コンピューターもCADもない時代に、職人の技だけで作られた傑作ですね。

 石落としがあります。下の敵に石を落として、やっつけます。大きな石が当たったら痛そうやな(当たり所が悪かったら死ぬでしょう)

 かなり広い公園なので、2時間はとりたいところです。

 石川県金沢市丸の内1-1 P近くの有料へ 兼六園下交差点付近に、大きな兼六駐車場あり


美術館「金沢21世紀美術館」石川県金沢市

2024年10月04日 | 旅行

 こないだ、金沢に行ったのである。(2023年12月7日に訪問)金沢と言えば、21世紀美術館は外せない。というのは、ここのスイミングプールは度々TVでも紹介されていて、施設の目玉の1つになっているからである。乗り降り自由の1日周遊チケットを持っているので、金沢周遊バスを使い21世紀美術館前で降りるとすぐ目の前です。

 施設内の展示物ゾーンは有料ですが、建物内の交流ゾーンと外の展示物ゾーンは無料で見学ができます。

 このラッパは、どこかのラッパと繋がっており伝声管となっています。隣のラッパに繋がっているとは限らないので、2人以上で確認しないと分かりません。たまに「あーとか、おーいとか」声を入れていると、知らない人が応答する場合もあります。(笑)

 入場券は、事前に日付指定のものをネットで購入できます。人気の「スイミングプール」は、必ず予約が必要でが、施設に行ってからでないと出来ません。以前は、事前予約ができたそうなのですが、現在では不可になっています。(2023年12月現在)スイミングプール内に入りたい場合は、入場券購入後すぐ横にある予約機で予約をしましょう。美術館の開館時間は10時からですが、9時半ごろに美術館に到着しました。すでにチケットは買える状態で、プールの予約も出来ました。ただし、館内の展示室には開館時間までは入れません。1日周遊チケットを持っていれば、割引が適用されます。荷物の持ち込みは不可なので、100円リターン式のコインロッカーに預けます。

 開館時間前ですが、すでに40分待ちとなっています。

 当日は生憎の天気で、時折小雨が降っています。プールの上部から見学する分については予約は不要ですが、少しでも雨が降ると、安全面を考慮して入場禁止となります。

 雨が上がったタイミングで、入れました。(ラッキー)

 風があると、水面がゆれて違う雰囲気となります。

 時間が来たので、スイミングプール地下部に入ります。1回につき最大5人までで、制限時間は5分以内と決められています。写真は可ですが、動画は不可です。

 なるほどー、プールの底からはこういうふうに見えるのか。

 梯子のぶら下がりは禁止なので触るだけです。

 梯子が途中で切れている、というのがミソですね。

 多くの展示物は撮影不可なのですが、一部のものについてはフラッシュ無しだと可のものもあります。ベルは、展示物の一部です。

 現代アートなので、普通の美術館とはテイストが異なります。

「デジタル経験から得た感覚」

 デジタル空間の中で、雷が落ちるアートかな?

 早足で回ると1時間くらいですが、ゆっくりだと2時間以上はとりたいところです。

 石川県金沢市広坂1-2-1 P地下にあり はじめの30分は無料、以後有料


Tマークシティホテル金沢と金沢周遊バス1日乗車券_石川県金沢市

2024年09月28日 | 旅行

 こないだ、(2023年12月5日~8日)金沢観光に行ったのである。阪急交通社(トラピックスツアー)で個人旅行を申し込んだので、往復のJR交通費とホテル代はツアーに含まれます。ホテルは、Tマークシティホテル金沢が指定となってました。朝食はオプションで付加しました。

 最寄りのバス停は「片町」なので、金沢駅から路線バスを利用します。金沢の路線バスは「Ica」(アイカ)という独自の交通系カードか、現金のみになります。観光に便利な周遊バスもあり、一律210円で乗ることができます。日に4回以上乗るなら、乗り放題の1日券(800円)がお得です。(駅前のバス案内所で購入できます)この周遊バスは、全国系の交通系カードと現金のみでIcaは使えません。ちょっと紛らわしいです。片町は香林坊の隣のバス停で、飲食店が多くコンビニもあり便利です。

 一般的なビジネスホテルです。アジア系の団体観光客も多く、朝食時間は団体客の予約時間とずらしました。フロントで聞くと、空いていそうな時間帯を教えてくれる。

 このベット、寝心地がめっちゃいいです。

 ユニットバス、綺麗で快適です。

 なんと、コーヒーマシンがあるではないですか。

 ネスプレッソは初めて飲みましたが、これは凄いです。

 喫茶店のコーヒーに負けていない味のものが簡単にできます。(くりびつてんぎょうだぁ※)

 テレビはハイセンス社製です。これは電源ONで、必ずNHKが選択されるように設定されています。BSとYouTubeも見られます。訪問時は、北陸新幹線開業ちょっと前だったので、毎日のようにその話題で持ち切りでした。地元では、かなり期待があるようです。しかし、「敦賀で乗り換えは、ちょーめんどくせー」みたいな論調もありました。

 事前に情報を仕入れていたので、団体客が出た後にゆっくりと朝食をいただきました。バイキング方式です。

 提供される食材は、毎日一緒です。バイキングは、食べすぎるなぁ。

 市内観光地の多くを網羅している、バス1日乗車券です。降りる時に運転手に見せるとOKです。なんと、一般バスでも周遊コース内であれば、この乗車券を使えます。全部のバスではないので、使えるバスの横には「バス1日乗車券OK」のマークがあります。ただし、周遊ルートから外れると料金が発生します。

 今回のツアーでは、2日分のバス1日乗車券付きでした。

 これが金沢周遊バスです。(他の色もある)右回り・左回りがありループになっています。全国交通系ICカードと、現金が使えます。15~20分間隔で走っているので、使い勝手はいいです。観光客以外にも、地元の足となっているようです。

 Tマークシティホテル金沢、3泊4日快適に過ごせました。

 石川県金沢市片町2-21-7

 ※「びっくりぎょうてん」の業界用語