ご訪問ありがとうございます。
皆さん ! この事件をご存知でしょうか ! ?。
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「地裁が泣いた介護殺人」10年後に判明した「母を殺した長男」の悲しい結末
京都市伏見区の桂川の遊歩道で、区内の無職の長男(事件当時54歳)が、認知症の母親(86歳)の首を絞めて殺害、自身も死のうとしたが未遂に終わった2006年2月1日に起きた「京都・伏見認知症母殺害心中未遂事件」という悲しい事件です。
裁判では検察官が、長男が献身的な介護を続けながら、金銭的に追い詰められていった過程を述べた。殺害時の2人のやりとりや、「母の命を奪ったが、もう一度母の子に生まれたい」という供述も紹介すると、目を赤くした裁判官が言葉を詰まらせ、刑務官も涙をこらえるようにまばたきするなど、法廷は静まり返った。
判決を言い渡した後、裁判官は「裁かれているのは被告だけではない。介護制度や生活保護のあり方も問われている」と長男に同情した。そして「お母さんのためにも、幸せに生きていくように努力してください」との言葉には、長男が「ありがとうございます」と応え、涙をぬぐった。
約10年後の2015年。
毎日新聞大阪社会部の記者が、介護殺人に関するシリーズ記事の一環としてこの長男への取材を試みた。しかし弁護にあたった弁護士も行方を知らず、数少ない親族を探し出して訪ねると、彼はすでに亡き人になっていた。
事件の後の足跡について親族は口が重く、なぜ亡くなったのかも不明のまま。行き詰った末に探し当てた長男の知人という人に彼の死を告げると、絶句して、判決後に長男が落ち着いた先の住所を告げた。
やがて判明した死因は自殺だった。
琵琶湖大橋から身を投げたという。所持金は数百円。「一緒に焼いて欲しい」というメモを添えた母親と自分のへその緒が、身につけていた小さなポーチから見つかった。地獄を味わった彼の言葉やその後の人生が、在宅介護に限界を感じ、絶望している人への何らかの助けになるのではないか。そう考えて必死に動いた記者を待っていた、悲しすぎる結末だった。
この事件に限らず、「介護疲れから、家族が介護者を殺してしまう」そのような事件のニュースは、以前から何度か耳にしたことがあるかと思います。
正直、そんなニュースを知るたび「悲しいことだな」・「誰かに相談できなかったのかな」程度の感想しか持てていませんでした。
なぜ、彼らは最愛の人に手をかけたのか?―家族の絆が悲劇に変わる「魔の瞬間」は避けられなかったのか。
当事者取材で明らかになる、在宅介護の壮絶な現実と限界が浮き彫りに・・・。
本件を踏まえて、毎日新聞 大阪社会部 取材班が1冊の書籍にしました。
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介護殺人:追いつめられた家族の告白
本書の構成は、ひとつの事件について書かれたものではなく、実際に起こったさまざまな介護殺人事件を扱っています。
どの事件についても、加害者本人や家族、ケアマネや医師への根気強い取材により、なぜそのような事件が起きてしまったのか詳細に綴られています。
そしてそのどれもが、生々しく、切なく、自分がいつ加害者側に立ってもおかしくない内容ばかりでした。
また、取材を進めていく上でわかる新たな事実や、思わぬ事件の進展もあり、取材班自身が戸惑っていく様子がとてもリアルで胸を打たれ、決して特異なことではなく、わが身にも起こり得る内容に考えさせられました。
今の日本の問題点が浮き彫りになる内容だと思います。
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介護殺人:追いつめられた家族の告白
【関連図書】
「100歳まで頑張る」と話していた98歳の母の首に、74歳の息子が手をかけた―。これが自分だったら、一線を越えずにいられただろうか?記者が見つめた法廷の人間ドラマ29編。
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母さんごめん、もう無理だ きょうも傍聴席にいます
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さん ! この事件をご存知でしょうか ! ?。
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「地裁が泣いた介護殺人」10年後に判明した「母を殺した長男」の悲しい結末
京都市伏見区の桂川の遊歩道で、区内の無職の長男(事件当時54歳)が、認知症の母親(86歳)の首を絞めて殺害、自身も死のうとしたが未遂に終わった2006年2月1日に起きた「京都・伏見認知症母殺害心中未遂事件」という悲しい事件です。
裁判では検察官が、長男が献身的な介護を続けながら、金銭的に追い詰められていった過程を述べた。殺害時の2人のやりとりや、「母の命を奪ったが、もう一度母の子に生まれたい」という供述も紹介すると、目を赤くした裁判官が言葉を詰まらせ、刑務官も涙をこらえるようにまばたきするなど、法廷は静まり返った。
判決を言い渡した後、裁判官は「裁かれているのは被告だけではない。介護制度や生活保護のあり方も問われている」と長男に同情した。そして「お母さんのためにも、幸せに生きていくように努力してください」との言葉には、長男が「ありがとうございます」と応え、涙をぬぐった。
約10年後の2015年。
毎日新聞大阪社会部の記者が、介護殺人に関するシリーズ記事の一環としてこの長男への取材を試みた。しかし弁護にあたった弁護士も行方を知らず、数少ない親族を探し出して訪ねると、彼はすでに亡き人になっていた。
事件の後の足跡について親族は口が重く、なぜ亡くなったのかも不明のまま。行き詰った末に探し当てた長男の知人という人に彼の死を告げると、絶句して、判決後に長男が落ち着いた先の住所を告げた。
やがて判明した死因は自殺だった。
琵琶湖大橋から身を投げたという。所持金は数百円。「一緒に焼いて欲しい」というメモを添えた母親と自分のへその緒が、身につけていた小さなポーチから見つかった。地獄を味わった彼の言葉やその後の人生が、在宅介護に限界を感じ、絶望している人への何らかの助けになるのではないか。そう考えて必死に動いた記者を待っていた、悲しすぎる結末だった。
この事件に限らず、「介護疲れから、家族が介護者を殺してしまう」そのような事件のニュースは、以前から何度か耳にしたことがあるかと思います。
正直、そんなニュースを知るたび「悲しいことだな」・「誰かに相談できなかったのかな」程度の感想しか持てていませんでした。
なぜ、彼らは最愛の人に手をかけたのか?―家族の絆が悲劇に変わる「魔の瞬間」は避けられなかったのか。
当事者取材で明らかになる、在宅介護の壮絶な現実と限界が浮き彫りに・・・。
本件を踏まえて、毎日新聞 大阪社会部 取材班が1冊の書籍にしました。
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介護殺人:追いつめられた家族の告白
本書の構成は、ひとつの事件について書かれたものではなく、実際に起こったさまざまな介護殺人事件を扱っています。
どの事件についても、加害者本人や家族、ケアマネや医師への根気強い取材により、なぜそのような事件が起きてしまったのか詳細に綴られています。
そしてそのどれもが、生々しく、切なく、自分がいつ加害者側に立ってもおかしくない内容ばかりでした。
また、取材を進めていく上でわかる新たな事実や、思わぬ事件の進展もあり、取材班自身が戸惑っていく様子がとてもリアルで胸を打たれ、決して特異なことではなく、わが身にも起こり得る内容に考えさせられました。
今の日本の問題点が浮き彫りになる内容だと思います。
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「100歳まで頑張る」と話していた98歳の母の首に、74歳の息子が手をかけた―。これが自分だったら、一線を越えずにいられただろうか?記者が見つめた法廷の人間ドラマ29編。
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母さんごめん、もう無理だ きょうも傍聴席にいます
最後までお読みいただきありがとうございました。