福祉タクシー二郎丸

下関市で福祉(介護)タクシーをやってます❣オーナーは新.中.自動車販売・整備・レンタカーをやっている会社です。

北九州市と下関市における介護タクシーの現状と比較 

2024年12月08日 | 日記

 前回のblogでお伝えしたように、下関市会議員さんと面談し現在の下関市における介護(福祉)タクシーの現状と問題点や要望をお伝えする機会を持っていただいたので、改めて北九州市の介護タクシーの状況を調べ、下関市とどのように違っているのかを具体的な数値で示す必要が有ると考えて、北九州市のHPを始め北九州エリアのタクシーサイトやタクシー協会などの資料から現況を出してみたら、「やはりこれでは当然下関の介護タクシーは早急に改善する必要があると実感した。それで今回も皆さんにも見て頂きたいと思いblogにアップすることにしました。

                

 ただ、正確な数字を短期的につかむのは非常に難しい故に以前北九州市エリアで15年間勤務していた時の経験をもとにはじき出したものなので、実際の数字とは開きが有るかも知れないが、ニュアンス的に捉えてもらいたいと思う。以下にその資料を表記させていただいた。

北九州市と下関市における介護タクシーの現状と比較 

 ◎ 令和4年における北九州市の状況 

総面積 492,50㎢ 

総人口 908,109人 (内65歳以上 約283,300人)高齢化率 31.2% 

 介護タクシー事業者  

小倉北区 22 小倉南区 11 門司区 10 戸畑区 8  

八幡西区 18 八幡東区 6 若松区 9         

                     合計84 

※ 上記の内、一般タクシー事業者(法人)が介護タクシーを兼業しているものが70%程度と考えられるので稼働可能台数は140台(法人は平均2台所有として)程度と思われる。そこで高齢者の内、介護タクシーを必要と考えられる高齢者が仮に20%としたら56,000人の利用者を1台辺り400人対応することになる。これらの方を年300日、月2回医療機関受診と考えたら1日当たり2,6人を行き帰りで搬送という計算になる。 

 ◎ 令和6年における下関市の状況 

総面積 716,28㎢ 

総人口 240,698人(内65歳以上 約88,300人)高齢化率36.7% 

 介護タクシー事業者  合計15(旧豊浦郡が正確には不明) 

※ 上記の内、一般タクシー事業者(法人)が介護タクシー兼業しているものが5社有るが、いずれも1台保有がほとんどで有る為、稼働可能台数は18台と考えられる。それを上記と同様の計算で出してみると17,600人の利用者を1台当たり970人対応となる。そして1日当たり6,5人を行き帰りで搬送になる。さらに注目して頂きたいのは可動範囲で有る。北九州市の1.4倍の広さを北九州の介護タクシーの1割程度の台数で台辺りが2倍以上の利用者を搬送しなければならないという事実である。 

    

 これを見れば明らかに下関市エリアの介護タクシーの台数は少ないのがお判りと思う。その上行動エリアが非常に広く、居住市域が北九州市のように密集せず点在しているいわゆる地方都市の典型的な形態である。市議会議員さんとは大変に盛り上がってお互いが共通の認識が取れたので、今後の展開に期待しようと思っております。

               


ずっと思い悩んでいたことを吐き出したらスッキリ ❣

2024年11月29日 | 日記

 先日、G辻丸の社長より「以前から介護(福祉)タクシーの事業について色々と考えさせられることが有り、もっと公的機関に要望なりを話す機会を作ろうと思ってたが、今回ようやくその機会を持てたのであなたの日頃感じてる思いや要望を書面で出してくれ。」と連絡が有った。私も前回のblogにも書いた通り、どうしたらいいのかと思う事や腹立たしい事が鬱積していたので、これはありがたいとばかりにその夜必死で深夜1時30分までかかって書き上げた。翌日夕刻急いで書面を本社に届けて「どうかいい方向に行ってくれればいいのだが…」とわずかな望みを胸に帰宅した。その後、話しがどのように進んだかはわからないし、たった一度の話しでどうこうできるものではないからと今後に期待することにした。

                    

 私としては、とにかく日頃の思いをぶつけさせてもらっただけでもありがたいと、鬱積していた心の内が少しスッキリした。そこで、どうせならその文面をこのblogに公開するのもいいのではないかと考え以下に出させていただいた。出来ればどなた様からのご意見も頂戴したいと切に思う次第です。

        下関市地域における介護(福祉)タクシーの現状と問題点 

  令和6年11月時点で旧下関市域において介護タクシーを事業展開しているのは13業者である。その中でも介護タクシーを専門としているものが8業者、残りの5業者は一般タクシー会社が福祉車両を保有して兼業しているものである。 

 これは近隣の市町村を比較した場合、異常に少なく高齢化が進む現在において早急に改善されるべき問題である。特に山口県は他県に比べて高齢者比率がかなり高いと聞く。具体的な例を挙げると、本来タクシー業者はこの地域の場合下関市全域が営業地域となるので旧豊浦郡地域(豊浦町・菊川町・豊田町・豊北町)も下関市に属するので、仮に要請が有ればその地域にも出向かわなければならないはずである。現在知るところでは旧豊浦郡全域でも介護タクシー業者は2~3件であるという。従って当社などは旧下関市の中でも一番豊浦郡域に近いので要請が頻繁に有る。こちらとしては折角電話頂いたのだから行ってあげたいと思い内容を尋ねると当社から20km先の老人施設或いは個人宅に迎えに行って、そこからほとんどが3~4kmの医療機関への送り、そして大体2時間後位にまた迎えに来てくれというもの。現実にこのような依頼を受けて事業が成り立つと思われるのか疑問である。 

 【例】ある日の行程表 

 9:00 下関医療センター(上新地) 9:30 グループホームあやらぎ(綾羅木新町) 

10:00 関門医療センター(長府) ⇒ 10:40 ハートケアきらら(福江) 

11:00 老人ホーム山茶花(安岡) ⇒ 11:10 有松医院(病院で待機) 

11:40 有松医院 ⇒ 11:50 老人ホーム山茶花 

12:20 長府中浜町 ⇒ 12:30 牛尾医院(長府) 

13:00 伊倉町 ⇒ 13:20 済生会病院(安岡) 

13:40 牛尾医院(予想) ⇒ 13:50 長府中浜町 

15:00 長府川端町 ⇒ 15:10 松永医院 

15:30 済生会病院(予想) ⇒ 15:50 伊倉町 

16:00 松永医院(予想) ⇒ 16:10 長府川端町 

  帰りの迎えはあくまで予想の時間であり早くなったり遅くなったりするのは当たり前である。時間の割り振りは順調に進んでの計算であり、途中渋滞や事故などが有れば大幅に遅れてしまうのである。このような状況では片道40分以上かかるような遠方へ迎えには行けない。まして「終わりましたから迎えに来てください」と言われても不可能である。かと言って先方で待っているような余裕もないし、待ち時間分をもらえる訳でもない。仕方なく「申し訳ないのですが、採算が取れないのでお受けできません。」と返答すると「近いと行けないというの‼」と罵声を浴びせられることもある。 

 当然、我々に昼休みなどほとんどない状態。待たせる30分はあっという間で、待つ30分は長く感じるものであるから己の食事など考える時間もないのが現実である。もっと同業者が増えてくれれば情報の共有でお互いが協力し合って対応できるものが対応するという最もベターなグループ化が出来るのである。 

 実は下関市域に介護タクシーが増えない原因には、他地域に比べて料金設定が異常に低すぎるのと、各業者の料金設定がバラバラであることだろうと思う。新たに開業を目指すものからしたら不安以外の何物でもないし、一般的に介護タクシーに対する理解度が低いのが原因で介護タクシーの付加価値を認めていないようである。福祉関係のスタッフでさえほとんどわかっていない人が多くあるのが現実である。お隣りの北九州市では介護タクシー業者は飽和状態で顧客の取り合いが出てるとさえ聞かされる。 

 以前、余りに郡部からの問い合わせが有るので、初めは多少の赤字覚悟で郡部担当の介護タクシーを作ろうかと、市の都市計画課交通政策室というところを尋ねたことが有る。郡部からの問い合わせが多く、困っている方が多いと思われるので郡部を中心に活動する介護タクシーを作りたいので、市として何らかの補助や協力を頂けないかとお願いしたが、「既にコミュニティバスなどで補助などをしてあるからこれ以上は無理です。そちらでご自由にやるのはいいですよ。市としては何もお力になれません。」と素っ気なく対応されて断念した記憶がある。 

  その他で、最近非常に気になっているのが公共機関の我々に対する扱いである。以前コロナ禍でタクシー業界が壊滅的な打撃を受けた時、一般タクシーは国などから色々と援助が有ったが、我々が相談すると全くの門前払いであった。打撃を受けたのは我々も全く同じなのにあなたたちは対象外ですと無視された記憶がある。 

 しかし、県や市町村などで何らかの企画が有った時はわざわざ出向いてこられて、「このような企画が有ります。どうかご理解いただいてご協力をお願い致します。」と非常に丁寧に来られる事には開いた口が塞がらない。 

 それと最近かなり頭に来たのが、「〇〇病院です。△月□日〇時に患者さんを△△へ送っていただきたいのですが予約取れますか?」「今現在でしたらお受けできますよ。」「では押さえておいてください。その前に料金の見積りをお願いいたします。あと数社に見積りを取ってその中で一番安い業者さんへお願いすると市の担当者の方が申されました。」ムカッと来て「ごめんなさいね。あなたが悪いのではないですけど、我々は同業者同士でお互い助け合って営業してますので、こんなことであいつが取りやがったとか言われると後々困ったときに助けてもらえなくなります。そういう仲間割れを助長する方の依頼はお断りします。仮に見積りを出した場合、結果が出るまでその日は空けておかないとならないから他からの依頼は受けられないでしょう。挙句に他に取られたら全てゼロですし、まして他社に決まったという連絡すらしてくれないでしょう。そんな非常識な依頼は今後一切お受けしませんのでよろしく。」こんな親方日の丸的な考えの人間がこの福祉業界にもたくさんいるのだと残念。本当に福祉を考えている者のすることではないと思う。 

         文中に前回のblogの内容と同じ部分があることはご容赦願いたい。

                    


真剣に福祉事業を考えている人は少ない。

2024年11月04日 | 日記

 5年目に入った10月は久しぶりに本来の調子を取り戻しまぁまぁの売り上げを達成出来た。やはりコロナが5類に引き下げになった影響か、病院受診がほとんどだった以前と比べて受診以外の外出がかなり多くなった。それと医療機関の対応も、今までだと発熱・咳などの有る受診者に対しては抗原体検査で陰性が確認されるまでは院内の立ち入りを禁止していたのだが、今は医療機関により違いはあるが、概ね他の受診者と少し離れた発熱者用スペースで待機してもらうというようになった。以前は利用者を搬送して車内で待機してくれと言われると、次の迎えが有るときなどかなり焦ったものであった。それと院内に利用者さんを迎えに入るときなども体温測定・アルコール消毒さえすれば簡単に入れるのはありがたい。今はインフルエンザの方が怖いと聞かされた。

                

 さて話は変わって、最近気になっているのだが、市などの公共機関から医療機関に対して我々福祉タクシー業者に「〇月〇日〇時に〇〇から△病院までの移送の見積書を数社取ってくれ。」という案件が時々出るらしい。担当者が申し訳なさそうに「お願いできますか?その中で一番安かった所へお願いするらしいのですが…。」こちらとしてはムッと来るのだが依頼者が悪いわけではないので「そうなんですか。申し訳ないのですが、同業者さんと常日頃から仲良く協力しあっているのに、料金的なことで競うことは後々にしこりを残すし卑怯だと思うのでお断りさせてください。」と丁寧に断っている。

                  

 実際、その料金にしても毎回万単位になるような大きな仕事ではなく数千円のものばかり。さらに見積りを出したらその日時が決まった場合必ず対応しないとならないので他の予約が入っても断らなければならない。それに自分に決まればいいけど、待った挙句に他に決まった場合に連絡は来ないと思う。商売として考えたら「こんなバカな仕事受ける方がアホ❣」と言われる。こんなことを言ってくる公共機関の担当者は明らかに「親方日の丸」の典型的な能無しで福祉を真面目に考えている人物とは思わない。今後もこのような下らない依頼は決して受けないつもりである。

               

 公共機関からは何らかの企画が有る場合、現場の担当者は一生懸命に説明してくれて「どうかご協力を頂けませんか。お願い致します。」と低姿勢で来られるのだから、このようなことを事務的に指図するのはそのバカ上司に間違いないと思う。

      このブログを見られた方のご意見も頂きたいです。私の考えは間違ってますか

 

 


5年目突入 ❣ ❣ 心機一転、頑張ろう~

2024年10月12日 | 日記

 1月末より独立採算制で新たなスタートをしたのだが、2.3.4月はそれまでと大きく変わらない売り上げの推移で(この調子なら毎月わずかではあるが利益分が残せて蓄えが出来るぞ~)と喜んでいた。しかし5月のゴールデンウイーク明けから急に予約件数が伸び悩み5月は利益的にはプラマイゼロ…、その流れを払拭するべく新規加入した『福祉タクシー心咲』さんとタッグを組んで既存の取引先に積極的にアピール。心さんも元々医療機関で看護師、社会福祉法人でケアマネを長年やっていたことも有って先方からの受けは非常によく、中には元同僚だったりして本人も驚くような順調なスタートとなった。私も今までは、重複については基本お断わりするしかなかった依頼が8割以上は受けられるようになり「ありがたい」の一言である。

            

 一番の良い点は、以前のアルバイトさんの場合はお迎え先を口頭と地図で教え、内容を説明し、書面で更に渡すという大変手間のかかる作業であったのが、彼女の場合は住所を教え口頭で流れを教えるだけでおしまい。それで彼女は全て理解してくれる。この有難さは経験した者にしかわからないであろう。その分、今までは昼食をほぼ取れず走り回っていたのが、事務所に戻って昼休みを取れることができるようになった。同じ事務所にいるケアサポートの米澤さんから「最近事務所に居る時間が増えましたねえ。」と言われるようになった。

                       

 さてそれは良かったのだが、6月・7月・8月・9月と毎月の予約件数がずっと伸び悩み傾向にあった。それまでは、前日の時点で1件しかない時も必ずと言っていいほど前日夜から当日朝早くに「急で申し訳ないのですが…」と依頼が入って来ていたので心配になることはなかった。ところがこの数カ月は一日の予約が0や1件で終わった日が結構出ていた。当然、利益は上がらず、月末の支払い時期にはその日の売上金を足してようやく間に合ったという時も有った。さらに悪い時に悪いことは続くもので、営業車の車検の際にエアコンの故障が見つかったり、タイヤ・バッテリーの交換時期になったりと支払いに追い打ちをかけられる始末。

             

 以上のような事案が続いていたので、5年目を迎えたことすら頭の中から飛んでいたのである。トータルとしては赤字にはなっていないが、これから営業車のリフトやモーターに故障が出た時の蓄えをしておく計画は全く出来なかった。

               

 ところがである ❣ 全く理由がわからないのだが、今月10月に入った途端に順調に依頼が入って来ていて、それがまた何故か重複してるものが異常に少ないのである。気持ちが悪いくらいにカレンダーに予約が埋まっていく。しかしその分、心さんに廻せる仕事がなくなるわけだから心配して「今の予約状況はどうかね?」と尋ねてみたが彼女も結構予約が入っていて私の依頼分が出来ないものも出てきている。

                    

 まあ何とか今月から不調を突破出来るように5年目にふさわしいスタートを切りたいものである。blogの更新をずっとしていなかったのは、これらの理由によるものでした。


グループ化は大成功 ❣

2024年09月08日 | 日記

 今年4月に福祉関係の個人事業主が集まって『ハートリンク』というグループをつくって来月で半年になる。幸いにも同じ福祉タクシー開業を目指していたガッツが有り、資格・知識も豊富で魅力的な女性の『福祉タクシー心咲』さんを紹介されて一緒にやっていくことになった。おかげでそれまで重複していた時はお断わりしていた依頼をほぼ受けられるようになった。一部の人からは「自分が2年かけて努力し、ようやくつかんだ大切な顧客を簡単に紹介したりして大丈夫なの…?」と言われたことも有ったし、顧客からは「あなたを通してお願いしたらいいのですか?」と尋ねられた際に「いえいえ、そんな手間のかかることせず直接彼女に電話して構いませんよ。お客を取ったとか取られたとかのつまらん了見は持っていません ❣」(自身、ちょっとカッコイイこと言い過ぎたかなぁとは思ったけど…)「あなたってお人好しねぇ」と笑って褒めて(?)頂いたこともあった。

            

 それからもちろん自分の仕事は精一杯頑張りながらも、彼女の方に仕事は入っているかは常に確認取りながら続けてきた。最近では主要取引先医療機関でも「心咲さんいい人ね、いい人を紹介してくださって感謝してますよ。」とおっしゃって下さり多少鼻が高い気分になる。相方のけあさぽーとの米澤君に「この頃事務所に居る時間が増えてない?仕事が減ってない?」と心配されることも有る。私も己の生活が有るのだから自分が出来る依頼を廻してるとかは断じてやらない。微妙に時間的に重なりそうな仕事などは以前なら電話して少し待ってもらうなどの了解を取って行ってたのを、待たせる位なら約束の時間を守る為に彼女に交代してもらうようにした。もちろん前日や当日になってやむおえない事情でキャンセルになった場合は、「行けるようになったからいいよ」とか非常識なことは言わず事務所で新たな依頼や問い合わせに待機する時間としている。

                   

 彼女は娘さんが唐戸の「唐戸はれて横丁」の中で『なべと酒 Tokidoki』というお店をやっていてそこの手伝いをしながらの二刀流である。その為、私は基本的に日・祝日は休日を取っているのだが、娘さんのお店は金・土・日・祝日が一番稼ぎ時であるから彼女も夜遅くまでやっている。私としてはそれが大変心配なのである。私も若くないのでいずれは大切な顧客を全て彼女に引き継いでもらうことを決めているので常々「無理をせず、身体を大切にしておくれよ。困ったことはお金以外(金銭的にはあちらの方がリッチ‼)なら協力するからね。」

 この最近の売り上げを聞いたが、私が開業した始めの1年目の額より倍以上いいようで安心したのと、少し焦りもあった。

  皆さん「唐戸はれて横丁」『なべと酒Tokidoki』にぜひ寄ってみてください。