自燈明・法燈明の考察

これからの世界への危惧

 先日、ウクライナのゼレンスキー大統領とアメリカのトランプ大統領が、公開の場で感情的に言い争いになり、この二国間の首脳会談が決裂した状況が世界的に報じられ、様々な物議を世界中に醸し出しています。

 NATOはゼレンスキー大統領の支持を表明、イギリスのチャールズ国王はゼレンスキー大統領を宮殿前まで出迎えて歓迎、ドイツの極右政党は核武装論まで持ち出し、今後アメリカと一線を引くような発言をしていました。

 また中国はロシアを支持していながら、このウクライナ戦争の早期停戦を求めていますが、その一方で台湾海峡では中国侵攻の可能性が高まりつつあるという報道もなされています。

 アメリカのトランプ大統領は就任以降、様々な政策を実行していますが、それら政策の中心にあるのは、あくまでも「アメリカ・ファースト」であり、この点に関しては少しもブレていません。このゼレンスキー大統領との会談の状況についても、世界的に賛否両論入り乱れていますが、ただ一つ確実なことは、トランプ大統領はこれまでのアメリカを大転換しようとしている事でしょう。そしてそれが結果として世界を大きく揺さぶっていると私は感じます。

 こんな状況の中、日本は「井の中の蛙」の様な状況で、石破政権は日本の国力を削ぎ落とす事に一生懸命取り組み、自公政権や経済界では日本の切り売りに一生懸命です。ウクライナ情勢について言えば、今の日本政府は明確に欧州寄りと見られています。石破総理はどちらにも与しないと言っては居ますが、世界銀行がウクライナに貸した資金の保証国は日本なのですから、そうも言えないでしょう。少なくとも今の世界ではそう見られています。

 ここで日本の周辺状況について。

 ここでもし、中国が台湾海峡を越えて台湾侵攻を始めた場合、日本はどう動くのでしょうか。果して自衛隊だけで日本国民と領土を守る行動が取れるのでしょうか。いや、そもそも石破総理や今の自公政権や政治家が、そういう事態に遭遇した時、国民を守るための行動に出れるのか、陣頭指揮を果して執ることが出来るのか。私は大いに疑問です。

 またアメリカも日米安保があるからと言って、果して全面的に協力してくれるのか、そこは実に不透明に思えます。

 一部では「中国は他国を侵略した事がない国だ」と言う言動をする人達が居ますが、今の中国はバブル弾け、多額の不良債権を抱えていますし、国民の不満もかなり高まっていると言います。中国の過去の歴史を見てみると、人々を食わせられなくなった皇帝は、逆に人々に食われてしまうと言います。果して習近平体制において、この状況の中でしっかり国内を治めきれるのか、そこは疑問が残ります。逆に国内の不満の矛先を外に向ける。そしてその外というのが台湾、そして日本になっているからこそ、先日も日本人の児童が惨殺される事件も起きたのではありませんか?

 日本に来ている中国人は、飽くまでも富裕層が中心で、彼の国は一億の富裕層と、十二億の極貧層がいる国家です。日本の報道では、中国の富裕層の動きが主に見えますが、その底辺にある事までは見えません。そもそも日本の報道もかなり偏向したものになっています。

 今の日本社会は、未だに東西冷戦のなか、アメリカの傘の下の安逸の延長線上の感覚で生きていますが、果してこれで大丈夫なのでしょうか。日本の政治家は不甲斐ありませんが、これは日本社会の姿がそのまま投影している姿です。海外の報道を断片的に見てはいますが、今の日本の状況、かなり心許ない気がしてなりません。


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