実は最近になり、日航123便の墜落事故の検証動画を通しで見ていました。その動画は以下のものです。
この日航123便の事故は、いまから35年前に群馬県御巣鷹山の山中に、羽田発大阪行きの日航機が墜落し、生存者4名、死者520名を出した航空史上、世界でも類を見ない大惨事でした。

歌手の坂本九さんも、この事故で亡くなりましたが、この事故については、当初から何かと謎な事が多く、未だに様々な議論が出ていたりします。ただ30年以上経過していたりもするので、人々の記憶の中では風化し始めている状況もありますし、恐らく今の若い世代にはあまり知られてもいないのでさないでしょうか。
私はこの事故の報道を、当時は学生でしたが帰省先のテレビで知りました。報道番組では山肌から煙が上がり、飛行機の残骸が山腹広く散らばった情景には息を呑みました。当時の写真週刊誌などは、今の様な規制もなかったので、その現場を撮影したものがそれから出回ったのですが、けして正視できるものではありません。木の枝にぶら下がる人の焼け焦げた頭部と皮や、同じく炭化しているであろう手足があちらこちらに散乱した状態。まさにこの世の地獄絵図です。
この事故は最終的に運輸省(現在の国土交通省)から事故調査委員会報告書がまとめられ、そこでは機体後部の与圧隔壁の破損に伴い、垂直尾翼の2/3が吹き飛ばされた事が原因という事で、アメリカのボーイング社も自社の整備手落ちを認める事で一見落着しました。
しかしその後も、この事故調査委員会報告書の中身に対して多くの疑いもあるという事で、現在に至るまで真相解明を求める動きが止んでいません。
ネット等の一部では、当時の総理大臣の中曽根氏が怪しいとか、自衛隊が怪しいとか様々な説が出ていますが、先の「ワタナベケンタロウ」のYouTubeチャンネルの関連動画の中では、この問題を追い続けている記者の言葉で興味深いものがありました。
「この事件の奥には、政府を越えたものがある。それは”国益と秩序を守る”という仕組みかもしれないし、そういう人達かもしれない(趣意)」
この記者に拠れば、中曽根氏の当時の動きに不明点があったり、自衛隊の動きに怪しい事があったとしても、中曽根氏や自衛隊が黒幕では無い。もし黒幕がいるとしたら、それはその奥にいるのではないか。この日航機事故を長年に渡り追い続け、様々な人から取材する中で記者としての実感の言葉でした。
面白いですね、この考察は。
例えばアメリカでは、アイゼンハワー大統領が退任する際のスピーチでは「軍産複合体」に対する警鐘を述べていましたが、今のアメリカはこの軍産複合体と巨大資本が陰にある事は、公然の秘密となっています。国務長官をしたキッシンジャー氏などは、その背景にはロックフェラー財閥がいる事も解っています。
形こそ違え、日本にも昔からこの「(日本の)国益と秩序を守る」という存在はあったと思います。私が「幕間の脚本家」という言葉で表現する存在は、世界的な動きを統制している存在を指す事もありますが、それにはこの日本の「国益と秩序を守る」という存在も含んでいます。
この存在とは、単に学校で学ぶレベルの歴史や、テレビやマスコミの報道する情報だけを見ていては感じる事は出来ません。ただ現実には存在すると思います。
そしてこの存在が、社会の表舞台に「少しだけ」姿を現す時とは、この日航機123便の墜落事故や、オウム真理教の事件。最近では新型コロナ過やワクチン接種に対する政治や社会の動きの中に、僅かながら感じる事があるのです。
この存在は「個人」なのか「団体」なのか、それとも「委員会」なのか。そこは解りません。ただ言えるのは、例えば政治の世界の動きとか、社会の動きの粗方の方向性やストーリーは、こういう存在が自分達の信じる信条に基づいて、描かれているのではないでしょうか。
まあ私の「妄想」であれば良いのですが。