例によって10日も書かないと、ブログをやめたのかと思う方もいらっしゃるでしょうから、ぼちぼち家族の近況でも書きましょうかね。実は家族のことでは色々あり過ぎなのです。
もうすぐ18歳になる一番上の娘の浮いた話は何度も書いているので、どういう状況にあるかは察しの付く方も多いと思います。1年近くも一緒に暮らしていた同級生の男とは今年になって別れ、また別の同級生と付き合い始めました。ところがその新しい男の子の母親は、「高校生の分際で女と付き合うなんて許さない」とカンカンに怒り、勘当同然の状態となりました。そのため男は高校を中途退学してしまい、バンコクへ一人で行き、自動車修理工場に就職しました。2人は1週間か2週間くらいは毎日電話かLINEで話していましたが、自然消滅しました。簡単にくっついた相手なんて、まあそんなもんでしょうか・・・
そこで、しばらくは大人しくしているのかと思いきや、ぜ~んぜん。先月から、またまた同じ学校の同級生の男と付き合っています。その話はまたの機会にするとして、今日は色気がないのかと思っていた二番目の女の子に一大事が降って湧いてきました。
↑先日、二番目の娘と付き合っている男の子の両親が家にやってきました。来る2週間くらい前に妻から聞かされました。その男の子とは一度だけ私も会ったことがあるのですが、まさかこんな展開になろうとは予想していませんでした。何しろ娘はまだ16ですし、相手の男は19か20です(どっちでも、たいして違いはありません)。
妻は2人が付き合っているのを前々から知っていたようです。娘は高校生になった去年から、学校の近くの塾に通っているのですが、その塾の近くにバイクを修理する小さな店があります。男はそこで働いているのです。どちらが先に目を付けたのかは知りません。妻から、「あの子にも好きな男ができたんだよ」という話は半年ほど前に聞いた覚えがあります。とっかえひっかえ男の子を見つけてくる積極的な上の娘とは違うと思っていました。考えてみれば、好きな男の子ができるのは、16歳ともなれば自然の成り行きでしょうか。でも、いきなり婚約とは正直驚きました。
さて、儀式をご紹介しましょう。親全員で男の子と娘の腕に白い紐を巻きました。神様のご加護があるように、というような意味でしょうか。魔除けと言ってもいいかもしれません。女の子は右手、男の子は左手に巻きます。
こちらは男の子のお父さんです。チェンマイ市内にあるレストランの料理人なのだそうです。そういえば、上の娘が1年近く同棲していた男の子のお父さんも、アメリカでタイレストランを経営している料理人でした。こちらの方は雇われ料理人です。そのせいか、いかにも庶民という感じです。翌日、ご自分が釣ってきた魚を料理して持ってきて来てくれました、さすがにおいしかったです。
これは婚約のしるしです。ケースに入っているのは小さなお守りです。どうも本物の金ではないようです。白い封筒には金一封が入っています。金額は封筒の厚さから推して知るべしです。中身を見たとき、正直言うと「ちょっと失礼じゃないの」という気になりました。でも妻は「金額なんてどうでもいいでしょ。気持ちの問題なんですから。娘が幸せになれば、それでいいんです。」と言いました。
タイ人男性が娘さんと結婚するために持参する結納金の額は、娘さんの「家の格」によると言われています。相手が金持ちだったら、それなりの金額を持参しなければならないという人がいます。相手が上流階級でなくても、普通は30万バーツ(100万円くらい)、最低でも10万バーツ(30万円くらい)とか・・・。目の前のケースとは、どうも世界が違うようです。
まあ世間がどうであれ、妻が言うように娘が幸せになればそれでよいのです。お相手の男の子は勉強が嫌いで高校を途中でやめ、バイク修理工場で働くようになったらしいです。もう3年以上同じところで真面目に働いていますし、性格はとてもよさそうです。貧乏だから幸せになれないとは断定できませんので、まあいいでしょう。タイの若者って、随分簡単にくっついたり別れたりするみたいですが、この2人は末永く付き合っていってほしいものです。
2番目の娘は、今はお相手の両親の家で暮らしています。2キロも離れていないので、わが家の家事を手伝ってほしい時など、妻はしょっちゅう呼び戻しています。よくよく考えてみると、先日ご両親が我が家にやってきたのは、純粋な婚約のためというより、すでに同居している2人のけじめを付けるためだったのです。「娘さんをさらったような感じになってしまい、このままでは自分の親族に不幸が起きることが心配です。近いうちにけじめをつけさせてほしい。」と妻に話したのだそうです。
実を言うと、3月中旬、妻が親戚の結婚式で実家のあるカムペンペットに行き、数日留守にしていた隙に、男が娘を連れて行ったのです(娘が男のところに逃げたとも言えるかも)。まるで「鬼の居ぬ間に」という感じで、出し抜けでした。妻は最初はカンカンに怒って、「もうあの子とは親子の縁を切る」とまで言い出したのですが、親子の縁はめったなことでは切れませんね。娘はお相手の家から高校に通っています。
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タイの民法を見ると、「婚約」と云う条項があり、タイでは慣習として重要な意味を持っていたことが理解できます。
今では慣習は薄れているようですが...
我が家でもミヤさんの長女は高校生の時に婚約しました。別れてしまいましたが...
ご参考までに...
☞ http://blog.goo.ne.jp/m-misono/d/20100312
タイでは「実質婚」というのが定着していますから、法的に結婚してなくても一緒に暮らしていれば、周りは夫婦として認知するようですね。ある意味で、建前(法律など)と現実が全然一致していないところがタイらしいと思います。どこの国でも、ある程度はそうなのかもしれませんが。