自身が働いている会社の部長から、ある日「実は、来月から特定技能実習生を迎えようと思う。しっかりと実習生を迎えいれる準備をお願いしたい」と言われたらどうだろう。そしてそこまで時間が経たないうちに、直属の上司からこう伝えられるのだろう。「○○さんに、来月からくる特定技能実習生の◇◇さんの教育をお願いしたいのだけれど」と。このような会話が展開される中で、指導をお願いされた側は、心の中でこう思うのではないだろうか。「人手不足の中で、外国人に指導する余裕なんてないから無理!異国の言葉なんてしゃべれないし、そもそもなんで私にお願いしてくるのよ・・・。」って。
でも、私は思うのだ。特定技能実習生ほど、必死になって仕事を覚えようとする人はいないのではないかって。逆に日本人が、特定技能実習生から学ぶことが沢山あると思っている。社会人として初心に帰らしてくれるだけでなく、自身が思っていた業務に対する固定概念を一掃することができ、新しい視点から業務を見つめ直すことができるのではないかと。それだけではない、特定技能実習生への指導を通して、様々な言語を勉強できるチャンスでもあり、さらには異文化に触れることができるという非常に貴重な体験ができるのだ。
特定技能実習生の皆さんに伝えたい。「私達と一緒に働いて、勉強してみませんか?そして、仲良くなったら、我々にも異文化や外国語を学ばせてください。お互いに学びあいましょう?皆さんが、帰国されて母国に貢献されている時は、私達日本の企業もあなた方と働けたことによって新しい気づきを得ることができ、企業を少しづつ大きくしていけるのでしょうから。」