海外の方は、日本の森林をどのようにイメージしているのだろうか。
宮崎駿監督作品の一つである「もののけ姫」の世界に存在する森林を思い描くのだろうか。
映画に登場している美しい森林は、昔と比較すると数が減ってきていると感じる。森林を管理する人が減少し、神秘的な美しい森林は、日に日に荒れた森と化しているのではないだろうか。山には森林があり、その森林には本当に木材という一つの要素しか価値がないのだろうか。「木材」に目を向けすぎていると「森林」全体に目が向かなくなる。そうすると、「森林」の一部は管理されているが、とある箇所は「荒れた森林」と化すという危機的な状況に陥る。
「森林」全体に価値は付かないのだろうか。私は、そうは思わない。
森林が作り出す「きれいな空気」の中に、皆様も既にご存じの方が多いと思いますが「フィトンチッド」が含まれています。精神安定やストレスを解消する効果があると言われている物質です。世界でも比較すると、本当に日本人は働き過ぎている。仕事に時間を費やしすぎている。そして、気がついたらストレスをため込んで、精神的に健康では無い状態で仕事をする日本人。海外の方からみたら、そんな日本人がどう映るのだろうか。
いっそ、森林に入ること自体に、入場料というものを設けてはどうだろうか。
1人100円だっていい。そのお金は、国や県、市町村で管理し「森林」の維持費として活用していくとかね?!
キャッチフレーズ:
「森林の中にある綺麗な空気を1人100円でお届けします!」
って、ウフフ。小学生までは無料!
どう?皆さん、日本の森林を陰でいつも見守っていただいているもののけの妖精のみなさん、、どう?!
森林は、自然は時に人に対して刃を向ける時がある。こちらの事情など全く考慮せず、ある日突然起こってしまうのだ。地震による山腹崩壊や津波、大雨による土砂災害などで、心から愛している人がこの世から突然いなくなってしまう、そんな自然や森林を人はどう思うのだろうか。本当に、人は自然や森林と共存できないのだろうか。いや、どう共存していくのかを、人と自然はゆっくりと時間をかけて、ちょうど良い距離感を模索し続けていくしかないのだろう。
人は時に自然や森林を憎み、恨む時があったっていいのだ。でもどうか、何年、何十年かかったっていい、本当に少しづつでいいから、森林の中で愛する人ととの思い出が、美しい思い出として鮮明に蘇るようになったら、また、森林に足を運んでほしい。森林のもののけは、必ず優しく向かい入れてくれるはずだから。