青い空をキャンバスにして…☆
空のこと、雲のこと、星のこと、そして・・・
 



 
そういえば、大学入試センターも、
センター試験の平均点の中間集計を発表しています。

それによると、地学Iの平均点は、66.76点
(一回目の発表では、69.69点?)

かなり高い!

でも、生物の方がもっと高い!(69.70点!)


ま、高いて言うても、勉強してな取れませんけど。



来年は、この反動で問題が難しくなったりしないことを祈ってます…


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自己採点データの中間集計から算出した予想平均点が出てました。
「地学I」の予想平均点は…

【駿台・ベネッセ】66点
【河合塾】    66点
【代ゼミ】    まだ(1月20日(水)午後掲載の予定) →67点

結構高くなりそうです。


ちなみに、17日夜現在の「地学I」の予想平均点は、

【駿台・ベネッセ】62点
【河合塾】    60点
【代ゼミ】    60点

でした。う~ん、もう少しあるんちゃうかな…と思ってたら、予想通り。


ちなみに、去年は、最初の予想平均点は結構高めやったのに、
いざ、蓋を開けてみると、51.85点という低さ。
今年は、去年の反省で(?)、ちょっと低めに予想してたんかなぁ…


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年末年始、なんやバタバタしてたら、
いつの間にか1月も半分以上終わってます(^^;

バタバタの原因の一つは、やっぱり地学の補習かな?
今年も、結構気合いを入れてやりましたから…
11月からは、会議のない日は毎日くらいやり、
冬休みも、かなり遅い時間まで残ってやり、
3学期も、センター試験の前々日まで毎日やり…
だから、結果がとても気になってたんですが、
昨夜は授業のプリント作りとかしていて、
問題を見ることすらできず…

でも、学校へ行くなり、
「割と簡単やった!」
「○○点、取れた!」などなど、
笑顔の報告をもらいました。
(ちょっと失敗した…という報告もあったんですが…)



そんなわけで、昨年に続き、
センター試験の解答解説をしてみようかと思います。
(これ、残しとくと、来年の補習に便利!)



ちなみに、去年の解説は→ ココ





では、ここから-------------------------



第1問
A-1
水星には大気がありません。
また「希薄な大気」「水が流れた跡」「火山」は、いずれも火星の特徴です。
地球の内部の「地殻」と「核」の間は「マントル」です。
まあ、基本です。



A-2
cは「P波の影」の説明によく出てくる図です。
あと、S波は液体中は伝わらないので、核の中は通らないからa。



B-3
プレートが沈み込むところは「海溝」です。
また、圧縮力によってつくられるのは「逆断層」
これも基本!



B-4
表面波は、時速約1.3万km(地球一周4万km÷3時間)
津波は、時速約500km(1000km÷2時間)
P波は、表面波より速いS波よりまだ速いので1番です。



C-5
方位磁石のN極が北を指すから、仮想棒磁石の北極側がS極。
(N極はS極に引かれます)
磁力線はN極から出てS極に向かいます。
日本付近で伏角が下向きということから選ぶ手も。



C-6
地球磁場は太陽風の影響を受けます。
地球磁場は、夜間でも、地下に高温の岩石やマグマがあっても関係なく存在します。
仮想棒磁石の軸は、地軸から少し(約10度)ずれてます。
(だから「偏角」があるわけ)



第2問
A-1
斑れい岩(火成岩)の熱による変成作用は、「接触変成作用」。
斑れい岩に近いほど高温の変成作用を受けていると考えられるので、
B帯よりC帯の方が高温です。
つまり、紅柱石・けい線石・らん晶石のうち、
紅柱石より高温でできる鉱物は、「けい線石」です。
例の、Al2SiO5 の同質異像の関係(「人」型の図)を
きっちり覚えておかなあきませんね。



A-2
「同質」なので、化学組成は同じ、
「異像」ということは、結晶構造が異なる。
基本中の基本!



B-3
「石英」にはへき開はありません。
「黒雲母」にはへき開があり、ペラペラはがれます。



B-4
「石英」と「黒雲母」があることから、
結晶分化作用が進んだマグマ、
つまり、流紋岩質と考えられます。



C-5
「花こう岩」は深成岩なので「等粒状組織」。
「石英」や「カリ長石」を含みます。
基本です!



C-6
見るからに「斑状組織」なので「火山岩」、
有色鉱物は「かんらん石」や「輝石」を含むので「苦鉄質(塩基性)」、
よって、「玄武岩」です。



第3問
A-1
「示準化石」の3条件は、
「短い」「広い」「多い」です。
基本!



A-2
Y層 → 化石adef → D層
Z層 → 化石aegh → F層



A-3
「不整合」ってことは、「侵食された」ってこと。



A-4
X層 → 紡錘虫(フズリナ) → 石炭紀かペルム紀
Z層 → カヘイ石(ヌンムリテス) → 古第三紀
基本!



B-5
「切ってる方が新しい!」
新しい方から、
画面の端から端まである「断層」
→断層に断たれてるけど褶曲してない「岩脈」
→線があちこち切られてる「褶曲」
の順。



B-6
粒径1/16以下は「泥岩」、というのは基本。
「チャート」…「SiO2」…「放散虫」
「石灰岩」…「CaCO3」…「サンゴ・貝殻」
それから「石英」…「SiO2」
覚えておこう!



第4問
A-1
「湿潤断熱減率」は、0.5℃/100m
「乾燥断熱減率」は、1℃/100m
だから、文章的に、
「湿潤…」より大きく、「乾燥…」より小さい。
あと、中心ほど気圧が低いので、
気圧の高い方から低い方へはたらくのは、
「気圧傾度力」



A-2
「摩擦力」と来ましたか… でも考え方は簡単。
「摩擦力」は風の向きと反対向きです。
まず、太平洋の西部の台風ってことで、北半球であることを確認。
風は、低気圧の周りでは「反時計回りに吹き込む」から、
その反対で、時計回りに吹き出す(4)番。
あるいは、「気圧の高い方を右手に見ながら低圧部に吹き込む」風の反対。



B-3
「潜熱」とあるから「水蒸気」
二酸化炭素はあんまり多くない。
普段、「窒素約80%、酸素約20%」と言ってるのは、
水蒸気を除いた「乾燥大気」の成分で、
実は水蒸気は、量が一定しないけど、結構入ってます。
あと、「オゾン層破壊」の原因は「フロン」等の「塩素原子」である、
ということを覚えてないといけません。知識問題。
地学Iになってから、環境問題が深くなりました。
(窒素が原因やったら、オゾン層なんかできてへんやろう…
という消去法もあります)



B-4
(2)の「オーロラ」が光るのは「熱圏」。
あとは、OK。



C-5
「海流の流速は、海面の傾きに比例する」とあるので、
単純に、C点での傾きは0.2m/100km、
AB間の傾きは1.2m/100kmで、C点の6倍。
よって、流速は0.25m/sの6倍の、1.5m/s。



C-6
海水を動かしてるのは地表の風、ってことで、
「偏西風」(中緯度・西風)と「貿易風」(低緯度・東風)
で海水を動かすと、時計回りの「環流」になります。
南半球では、環流は「反時計回り」になるけど、
「西岸強化」はいっしょです。



第5問
A-1
太陽の年周運動は天球上を「西から東」。
日周運動の反対、と覚えたらいいでしょう。
惑星の「順行」も同様に「西から東」。
「逆行」するのは、外惑星なら「衝」、内惑星なら「内合」のとき。
つまり、図1のように、地球と惑星が並んでいるとき。
内側の惑星が外側の惑星を追い越すときです。



A-2
「地球型惑星」は「木星型惑星」より小さく、衛星も少ない。
木星型惑星の表面は固体ではないので、クレーターはありません。
「惑星状星雲」は太陽のような恒星が進化したもの。



B-3
表面温度(スペクトル型)が同じなら、明るい方が大きい。
 →(ア)と(ウ)なら(ア)が大きい。
光度(絶対等級)が同じなら、温度が低い方が大きい。
 →(イ)と(ウ)なら(ウ)が大きい。
よって、大きい方から(ア)(ウ)(イ)の順。



B-4
太陽はG型なので、K型は太陽より低温 → 波長が長い(ウィーンの法則)
「超新星爆発」を起こすのは、大きい恒星だけ。M型の主系列星は小さい。
太陽のスペクトル中には、水素、ヘリウム以外の元素の吸収線も観測されます。
(フラウンホーファー線)
主系列星はスペクトル型によって大きさが異なり、大きい恒星ほど寿命は短い。



C-5
「バルジ」には年老いた恒星が密集しているので(1)が正しい。
黄色いのはやや温度が低いため。高温なら青白い。
「円盤部」では星が生まれます。
O型、B型等の高温の星が存在するから青白い。



C-6
「暗黒星雲」は星間物質が集まっているところなので(1)が正解。
「暗黒星雲」は恒星が生まれるところ。
「暗黒星雲」は「分子雲」。
「超新星爆発」が「散光星雲」の直接の起源ではない。





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こんなところかな?


去年は、比較的簡単な問題が多かったけど、
大問中が3つに分けられるなど、問題が多岐にわたり、
頭を切り換える回数が増え、時間が足りなかった人が多かったのでしょう。
意外な平均点の低さでした。


今年は、去年同様、大問が3つに分けられ、
組み合わせ問題も多く、浅く広い正確な知識が必要となりますが、
全体的には去年ほどひねった問題もなく、
時間がかからない、つまり、高得点が狙えたのではないかな?

というのが、今年のセンター試験「地学I」の感想です。



いかがでしたか?




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センター試験が終わりました。


今年は、例年になく頑張って補習に参加してくれた人が多かったので、
結果がとても楽しみです(^^)



地学の問題も、夜にはネット上に公開されたので、解いてみました。

んで、補習のノリで、解説と感想を。



第1問
A-1
これは簡単(なはず)ですね。
太平洋沿岸部だけでなく、海嶺やホットスポット(ハワイ)にも・があるので、
浅発地震ですね。


A-2
Aはアルプス造山帯、
Bはインド亜大陸が衝突して盛り上がったヒマラヤ山脈、
Dは北アメリカ大陸の盾状地、
ということで正しい。
Cはもっと南の海嶺上であれば正しくなるんですけどね。


B-3
これも基本。
地殻とマントルの境はモホ面です。
和達-ベニオフ帯は沈み込むプレートを表してます。
アイソスタシーの考え方だと、
地殻が厚いところは上にも盛り上がってるけど、下も深い。


B-4
アイソスタシーの計算は苦手という人が多かったけど、
よ~く考えると、とっても簡単な計算です。
地殻の厚さは変わらないので、
(氷床の厚さ)×(氷床の密度)=(マントルの厚さ)×(マントルの密度)
3.3×0.93=H×3.3  ←なんつう簡単な計算!
H=0.93  です。


C-5
基本です。
圧縮の力 → 褶曲、逆断層
引っ張りの力 → 正断層


C-6
過去問にもよく出てきた図なので、
じっくり考えればわかったと思います。

東西圧縮の力と断層のずれについては、兵庫県南部地震の例を挙げ、
「南西-北東方向に伸びる淡路島付近の断層が右横ずれ断層となったのも、
…(中略)…東西方向に圧縮力が加わったためと考えられる。」
と説明したの、覚えてませんか?




第2問
A-1
岩石はあれだけ覚えるようにって言ったから、簡単だったと思います。
接触変成岩 → ホルンフェルス、結晶質石灰岩(大理石)
広域変成岩 → 結晶片岩、片麻岩


A-2
これも簡単。
ひすい輝石+石英は、高圧の条件が必要になるので、広域変成岩。
(接触変成岩は熱だけ)
あとは、2枚の図を重ね合わせて、
ひすい輝石+石英のところは、らん晶石のゾーン。


B-3
Aの深成岩は、石英+長石+黒雲母で「花こう岩」
Bの深成岩は、かんらん石より輝石が多いことから「かんらん岩」ではなく「斑れい岩」
色指数は有色鉱物の割合です。
全体が500なので、5で割ったら%が出ます。


B-4
花こう岩は結晶分化作用の後の方でできるので、
斜長石はNaに富んでおり、温度も下がってきているということです。


C-5
底盤でできるのは深成岩です。


C-6
島弧には中性の火山岩…安山岩が多いのですが、
それがわからなくても消去法で解けます。
盾状火山をつくるのは玄武岩…塩基性の火山岩。
中性岩より塩基性岩の方が有色鉱物は多く、
中性岩より酸性岩の方がカリ長石は多いですね。



第3問
A-1
ここまで簡単やったから、その分難しい地質図問題です。
何が難しいかというと、段丘の形成も話にはいっているので、
単純に上にあるから新しいとは言えません。

A礫岩層とB砂岩層は不整合で時間のギャップがあるのですが、
その2つをまとめて削ってできた低地にCそしてDが堆積した…
ということは、アのメタセコイア(第三紀)よりも新しい…
ということですかね。


A-2
これは簡単。
地層の下部で粒径が大きく、上に行くほど小さくなるのが級化です。


A-3
Aは水平に堆積しているけど、Bは傾斜しているし、
なによりもAがB中の泥岩層を切っているので不整合。


A-4
段丘のでき方を理解してないと難しいかな。
高位にあるCの方が古く、それを削って新しくDの面ができました。


B-5
よく読めば簡単。
かんらん石が他の結晶を切っているように見えるということは、
自形ということです。なので、最初に晶出しました。


B-6
石灰岩が深成岩より古いということがわかれば、
2.5億年前以前ということで、石炭紀しかありません。




第4問
A-1
温度の変化は海洋から出るエネルギー量にだいたい対応しています。
あと、6月と12月の区別は、
表面だけ暖まって、奥の方がまだ冷たいのが6月です。


A-2
海洋から放射されるのは、可視光線より波長の長い赤外線。
低緯度地域では、入る方が出る方より多いので、
余ったエネルギーが海水の移動の原動力になります。
海水の塩分が放射に影響するとは聞いたことないし。
ということで、
海水が蒸発するとき潜熱として熱を大気へと移動させるというのが正解。


B-3
北半球では気圧の高い側を右手に見ながら風が吹く…ということで、
西風(東向きの風)なら気圧が高いのは南側。
あとは、コリオリの力は進行方向に向かって直角右向きに働くので、
東向きなら南へ、西向きなら北へ。


B-4
高さは対流圏の上部でA、
ジェット気流なのでC。


C-5
湿潤断熱減率が小さいのは凝結に伴う潜熱放出。
気温減率が大きい、つまり上下の温度差が大きいと不安定です。


C-6
これはちょっと難しいですね。
T-Sは乾燥。S-Rは湿潤ということは、
Sから上で雲ができるということ。
C-D間は周りの気温より高いので上昇を続け、雲をつくります。




第5問
A-1
太陽は楕円の中心ではなく焦点にあり、
近日点がいちばん公転速度が速いということがわかっていれば、
簡単な問題です。


A-2
ケプラーの第3法則
「距離の3乗、周期の2乗の比は一定」
で計算します。


B-3
主星が伴星をかくしても、主星はまるまる見えてますが、
伴星が主星をかくしたら、伴星にかくされた分だけ主星まるまるより暗くなります。
よって、伴星が主星をかくしたときが一番暗い。


B-4
主星だけの明るさが10、
両方見えているときは11、
つまり伴星の明るさは1。
明るさが1/10ということは、
2~3等級暗いということ。


C-5
可視光線が宇宙空間にある物体に遮られるって感じかな。


C-6
球状星団は年老いた星の集まりです。
それ以外は散開星団の説明。
簡単ですね。



以上、独断と偏見の解説でした。

今年のは比較的簡単だったように思います。
簡単な問題できちんと点を取ること!という注意を忘れずに、
落ち着いて解答できた人は、高得点が期待できるかも!

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最近「ドラゴン桜」にはまってます。今頃…ですが…
やっと12巻まで読破(?)しました。もうすぐ13巻が出るので、楽しみにしています。

この本、受験(主として東大)についてのいろいろなテクニックが書いてあるのですが、その理論の一つ一つが納得でき、私の体験とも合致するので、とてもおもしろいのです。

例えば、地学については「やさしく簡単に点が取れる」として、受験科目にと勧めています。化学や生物と比較して「地学の受験者は格段に少ない」「問題集も少ないが、かわりに入試も基礎的な問題が多い」「地学では過去問と似た問題が出る可能性があるので、過去問を何度もやれば点に結びつく」とあります(7巻より)。まさにその通り!
センター試験で言えば、地学を受験する生徒のほとんどがいわゆる「文系」の生徒です。しかも、受験勉強をしようとすると、参考書がほとんどなくて困るのですが、それでも他の物理・化学・生物とほとんど同じ平均点ということは、出題されるパターンが決まっていて、教科書程度の基本的な勉強さえしておけば何とかなる!ということです。

そこで、地学で受験しようと考えている人へ。地学の参考書としてお薦めなのが、「ニューステージ 新訂 地学図表(浜島書店)」です。副教材として授業で使っているものですが、受験に必要な内容がほぼ網羅されていて、それが見やすく配列されており、何度も何度も眺めて覚えるのにちょうどいいと思います。旧版の方が詳しくてよかったというところもありますが、まあ新版でも必要最小限は入っているので、大丈夫でしょう。教科書と違って普通の本屋さんでも手にはいるはずですし、教科書は出版社によって書いてある内容にかなり差があるのですが、図表はどの教科書にも合わせられるよう、全範囲をカバーしているので、参考書としてもちょうどいいと思います。特に、カリキュラムに地学がなくて、独学で試験を受けようと思っている人(私もそうでしたが)には、お薦めの一冊です。

(ちょっと宣伝っぽくなってしまいましたが、出版社と私は何の関係もありませんので、念のため!)



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