今年は何箇所かのひまわり畑に写真動画を撮りに行ったが、青空の下に元気よく咲いている広大なひまわり畑を眺めながら、ずっとある映画の事が記憶の中に浮かび上っていた。
ひまわり 原題 I GIRASOLI/SUNFLOWER
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ 音楽 ヘンリー・マンシーニ
マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演した、1970年公開のイタリア・フランス・ソ連の合作映画。日本での公開は1970年9月12日。
この映画を映画館で見たのは恐らく小学生の頃。 夏休み中、東宝か大映の怪獣映画と抱き合わせで上映していたのだったろうか? ロードショーだったら見なかったろうし・・
戦争の悲惨さ、男女の恋、そして別れ、観ていて切なくなるシーンがたくさんあった。エンディングの広大なひまわり畑の映像も心に残る。
幼いながら感動した珠玉の名作。
自分で撮った映像のバックにサントラをかぶせてみた。太陽の下のひまわりのイメージが全く違う。このメロディーを聞くとなぜ物悲しくなるのだろう。
映画のあらすじ・・・(wikiから引用)
第二次世界大戦終結後のイタリア。出征したきり行方不明の夫の消息を求め、関係省庁へ日参する女性の姿があった・・・
戦時中、洋裁で生計を立てる陽気なナポリ娘ジョバンナとアフリカ戦線行きを控えた兵士・アントニオは海岸で出会い、すぐに恋に落ちた。12日間の結婚休暇を目当てに結婚式を挙げたふたりは幸せな新婚の日々を過ごすが、休暇の12日間は瞬く間に過ぎてしまう。精神疾患による除隊を目論んだアントニオは首尾よく精神病院に入院するが、あえなく詐病が露見。懲罰の為、ソ連戦線へと送られることに。見送るジョバンナに「毛皮がお土産だ」と笑顔を見せるアントニオら大勢の兵士を乗せた汽車はミラノ駅を出発した。
終戦後、ジョバンナは年老いたアントニオの母親を励ましながら夫の帰りを何年も待ち続け、ようやく同じ部隊にいたという男を見つける。男の話によるとアントニオは敗走中、極寒の雪原で倒れたという。ジョバンナは愛するアントニオを探しに、スターリン亡き後のソ連へ行く事を決意する。
かつてイタリア軍が戦闘していたというソ連南部ウクライナの街でアントニオの写真を見せて回るジョバンナだったが、一向に消息が掴めない。ジョバンナの前に地平線の彼方まで続くひまわり畑が広がる。多くの兵士たちがこのひまわりの下に眠っているという。無数の墓標が並ぶ丘まで案内した役人の男性はジョバンナに「諦めたほうが良いのでは」と言うが、彼女はきっぱりと「夫はここにいない」と言い拒絶する。やがてとある駅の雑踏の中で、戦後も祖国へは戻らずにロシア人として生活しているイタリア人男性と出会う。しかし彼は多くを語らず、また、アントニオの事も知らないと言う。ジョバンナはもしやアントニオもと、微かな不安を抱く。
ある村で写真を見せた三人の中高年の女性達から身振りを交えてついて来るように言われ、一軒の慎ましい家に案内される。そこには、若妻風のロシア人女性・マーシャと幼い女の子・カチューシャが暮らしていた。言葉は通じずとも互いに事情を察するジョバンナとマーシャ。マーシャはジョバンナを家に招き入れる。室内には枕が2つ置かれた夫婦のベッドがあった。マーシャは片言のイタリア語でアントニオと出会った過去を話し始める。雪原で凍死しかけていた彼をマーシャが救ったのだが、その時アントニオは自分の名さえ思い出せないほど記憶を無くしていたという。
やがて汽笛が聴こえ、マーシャはジョバンナを駅に連れて行く。汽車から次々と降り立つ労働者たちの中にアントニオの姿があった。駆け寄ったマーシャをアントニオは抱き寄せようとするが、マーシャは彼をとどめてジョバンナの方を指さした。驚くアントニオ、やつれ果てたジョバンナ。かつての夫と妻は距離をおいたまま身じろぎもせず互いを見つめ合う。ジョバンナの表情が悲しみで歪み、アントニオが何か言おうと一歩踏み出した途端、ジョバンナは背を向け、既に動き出していた汽車に乗せてくれと叫び飛び乗った。そして座席に倒れ込むように座ると、見知らぬロシアの人々が奇異の目で見る中、声を上げて泣き咽ぶのだった。
程なくして、マーシャの許しを得たアントニオは約束していた毛皮をモスクワで買い求め、ミラノへ向かう。嵐で停電したアパートの暗闇の中、再会した二人だったが感情がすれ違う。アントニオは毛皮を渡し、もう一度二人でやり直そうと言うが、その時、隣の部屋から赤ん坊の泣き声が。赤ん坊を見て名前を訊く彼に、ジョバンナは赤ん坊の名はアントニオだと言う。ジョバンナもまた別の人生を歩んでいる事を知ったアントニオは、ソ連に帰ることを決心する。
翌日のミラノ駅。モスクワ行きの汽車に乗るアントニオをジョバンナが見送りに来た。二度と会うことは無い二人。動き始めた汽車の窓辺に立ったままジョバンナを見詰めるアントニオ。遠ざかり消えてゆく彼の姿に、ジョバンナは抑えきれず涙を流し、ホームにひとり立ち尽くす。彼を乗せた汽車が去っていったこのホームは、以前戦場へ行く若き夫を見送った、その同じホームだった。
ひまわり 原題 I GIRASOLI/SUNFLOWER
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ 音楽 ヘンリー・マンシーニ
マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演した、1970年公開のイタリア・フランス・ソ連の合作映画。日本での公開は1970年9月12日。
この映画を映画館で見たのは恐らく小学生の頃。 夏休み中、東宝か大映の怪獣映画と抱き合わせで上映していたのだったろうか? ロードショーだったら見なかったろうし・・
戦争の悲惨さ、男女の恋、そして別れ、観ていて切なくなるシーンがたくさんあった。エンディングの広大なひまわり畑の映像も心に残る。
幼いながら感動した珠玉の名作。
自分で撮った映像のバックにサントラをかぶせてみた。太陽の下のひまわりのイメージが全く違う。このメロディーを聞くとなぜ物悲しくなるのだろう。
映画のあらすじ・・・(wikiから引用)
第二次世界大戦終結後のイタリア。出征したきり行方不明の夫の消息を求め、関係省庁へ日参する女性の姿があった・・・
戦時中、洋裁で生計を立てる陽気なナポリ娘ジョバンナとアフリカ戦線行きを控えた兵士・アントニオは海岸で出会い、すぐに恋に落ちた。12日間の結婚休暇を目当てに結婚式を挙げたふたりは幸せな新婚の日々を過ごすが、休暇の12日間は瞬く間に過ぎてしまう。精神疾患による除隊を目論んだアントニオは首尾よく精神病院に入院するが、あえなく詐病が露見。懲罰の為、ソ連戦線へと送られることに。見送るジョバンナに「毛皮がお土産だ」と笑顔を見せるアントニオら大勢の兵士を乗せた汽車はミラノ駅を出発した。
終戦後、ジョバンナは年老いたアントニオの母親を励ましながら夫の帰りを何年も待ち続け、ようやく同じ部隊にいたという男を見つける。男の話によるとアントニオは敗走中、極寒の雪原で倒れたという。ジョバンナは愛するアントニオを探しに、スターリン亡き後のソ連へ行く事を決意する。
かつてイタリア軍が戦闘していたというソ連南部ウクライナの街でアントニオの写真を見せて回るジョバンナだったが、一向に消息が掴めない。ジョバンナの前に地平線の彼方まで続くひまわり畑が広がる。多くの兵士たちがこのひまわりの下に眠っているという。無数の墓標が並ぶ丘まで案内した役人の男性はジョバンナに「諦めたほうが良いのでは」と言うが、彼女はきっぱりと「夫はここにいない」と言い拒絶する。やがてとある駅の雑踏の中で、戦後も祖国へは戻らずにロシア人として生活しているイタリア人男性と出会う。しかし彼は多くを語らず、また、アントニオの事も知らないと言う。ジョバンナはもしやアントニオもと、微かな不安を抱く。
ある村で写真を見せた三人の中高年の女性達から身振りを交えてついて来るように言われ、一軒の慎ましい家に案内される。そこには、若妻風のロシア人女性・マーシャと幼い女の子・カチューシャが暮らしていた。言葉は通じずとも互いに事情を察するジョバンナとマーシャ。マーシャはジョバンナを家に招き入れる。室内には枕が2つ置かれた夫婦のベッドがあった。マーシャは片言のイタリア語でアントニオと出会った過去を話し始める。雪原で凍死しかけていた彼をマーシャが救ったのだが、その時アントニオは自分の名さえ思い出せないほど記憶を無くしていたという。
やがて汽笛が聴こえ、マーシャはジョバンナを駅に連れて行く。汽車から次々と降り立つ労働者たちの中にアントニオの姿があった。駆け寄ったマーシャをアントニオは抱き寄せようとするが、マーシャは彼をとどめてジョバンナの方を指さした。驚くアントニオ、やつれ果てたジョバンナ。かつての夫と妻は距離をおいたまま身じろぎもせず互いを見つめ合う。ジョバンナの表情が悲しみで歪み、アントニオが何か言おうと一歩踏み出した途端、ジョバンナは背を向け、既に動き出していた汽車に乗せてくれと叫び飛び乗った。そして座席に倒れ込むように座ると、見知らぬロシアの人々が奇異の目で見る中、声を上げて泣き咽ぶのだった。
程なくして、マーシャの許しを得たアントニオは約束していた毛皮をモスクワで買い求め、ミラノへ向かう。嵐で停電したアパートの暗闇の中、再会した二人だったが感情がすれ違う。アントニオは毛皮を渡し、もう一度二人でやり直そうと言うが、その時、隣の部屋から赤ん坊の泣き声が。赤ん坊を見て名前を訊く彼に、ジョバンナは赤ん坊の名はアントニオだと言う。ジョバンナもまた別の人生を歩んでいる事を知ったアントニオは、ソ連に帰ることを決心する。
翌日のミラノ駅。モスクワ行きの汽車に乗るアントニオをジョバンナが見送りに来た。二度と会うことは無い二人。動き始めた汽車の窓辺に立ったままジョバンナを見詰めるアントニオ。遠ざかり消えてゆく彼の姿に、ジョバンナは抑えきれず涙を流し、ホームにひとり立ち尽くす。彼を乗せた汽車が去っていったこのホームは、以前戦場へ行く若き夫を見送った、その同じホームだった。
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