明治初めの断髪式 2023-02-27 12:07:03 | 草木国土悉皆成仏 栗駒町誌編纂委員会編『栗駒町誌』(栗駒町・1963年)には、以下の事績が書かれている。 一八六九(明治二) ◯散髪廃刀許可、城国寺で断髪式を行う 『栗原郡誌』、『栗原町誌』186頁 なお、詳細についてはまだ不明であるが、当山を菩提寺としていた武士階級の方々のことかとも思っている。
今日は花まつりです 2011-04-08 16:50:52 | 草木国土悉皆成仏 今日は花まつりです。これは、お釈迦さまのお誕生日ということになります。 誕生仏をお祀りして、甘茶をかけてお祝いします。 我が本師である釈迦牟尼仏大和尚は、三千年前の今朝に、浄飯王の宮殿にあった毘藍園において現世に御誕生された。十方を巡って七歩しながら、片手は天を指して、片手は地を指して眼は四方を顧みて言った「天上天下唯我独尊」と。 『永平広録』巻2-155上堂 かつて、道元禅師(1200~1253)は大仏寺(後の永平寺)にて、以上のように仰って、お弟子さん方に、お釈迦さまがお生まれになった様子を御垂示されました。
断臂摂心について 2010-12-09 06:06:21 | 草木国土悉皆成仏 今日12月9日は、断臂摂心の日になります。 これは、中国禅宗二祖・慧可大師さまが、初祖である達磨大師さまに弟子入りを願われて、自らの臂を断ち、その志気をお見せになった故事を指します。この故事について、曹洞宗大本山總持寺御開山・太祖瑩山紹瑾禅師さまは、以下のように御提唱されます。 光、教を受て嵩山少林寺に到る。大通二年窮臘九日なり。 大師、入室を許さず。師窓前に立つ。其夜大に雪ふる。雪中に立て明るを待つ。積雪腰を埋み、寒気骨に徹る。落涙滴滴凍る。涙を見るに愈よ寒きことを増す。密に惟ひき、昔人道を求るに骨を敲きて髄を取り、血を刺して饑を済ひ、髪を布きて泥を掩ひ、崖に投じて虎に飼ふ。古尚ほ此の若し、我又何人ぞと。是の如く思ひて志を励まして、撓むことなく堅く立て動ぜず。 遅明、大師よもすがら雪の中に立つを見て、愍て問て曰く、汝久く雪中に立つ、当に何事をか求むべき。 師曰く、惟願くは、和尚、慈悲、甘露門を開き広く群品を度したまへ。 大師曰く、諸仏無上の妙道は曠劫精勤して、行じ難きを能く行じ、忍に非ざるを而も忍ぶ。豈小徳小智軽心慢心を以て真乗を冀はんと欲し、徒らに勤苦に労せんやと言て、又顧眄せず。 時に師、慈誨を聞て、涕涙益す長し。求道の志、愈よ切なり。窃かに利刀を執て自ら左臂を断ず。 大師、是れ法器なりと知て示て曰く、諸仏最初に道を求む、法の為に形を忘る。汝今臂を吾前に断つ。求ること亦た可なること在り。師、遂に因て与に名を易て慧可と曰ふ。終に入室を許す。 『伝光録』第29章 我々曹洞宗寺院では、この故事を追慕して、9日夜は一晩、徹夜坐禅をすることが伝統になっています。
今日は釈尊降誕会です 2010-04-08 06:50:50 | 草木国土悉皆成仏 今日4月8日は、インドで仏教を開かれた釈迦牟尼仏がお生まれになった日です。 世尊初めて生下して、一手は天を指し、一手は地を指し、周行七歩し、四方を目顧して云く「天上天下、唯我独尊」。 『聯灯会要』巻1・見在賢劫第四尊 釈迦牟尼仏章 中国の禅宗で編集された伝記では、以上のように示されています。まさに、この世に仏教を開くべき尊きお方がお生まれになった瞬間です。なお、この「天上天下、唯我独尊」ですが、我々がこの語を受け止める場合には、全ての存在が尊き存在としてあることを自覚するべきなのです。 自分だけ尊く、他の人は尊くないなどと思っている人がいれば、その人の考え方こそ、尊くないのです。つまり、自己矛盾です。 願わくは此の功徳を以て、普く一切に及ぼし、吾等と衆生と、皆共に仏道を成ぜんことを。合掌。
今日はお彼岸の御中日です 2010-03-21 05:45:53 | 草木国土悉皆成仏 今日、3月21日は春分の日ですが、同時にお彼岸の御中日です。 古来から、仏教ではこのお彼岸の間に先祖のお墓参りをするように説いております。是非、皆さま、お寺にお越しいただき、ご先祖さまへのお詣りを行ってください。 以前から拙寺では、お寺は死んでから来るところではない、生きている間に来るところだと申し上げておりますが、今日はその教えを実践する最も良い日であろうと思います。 檀信徒各家の皆さまのご来訪をお待ちしております。合掌
今日は釈尊涅槃会です 2010-02-15 21:54:49 | 草木国土悉皆成仏 今日2月15日は、我々曹洞宗で釈迦牟尼仏が般涅槃に入られた日ということで、涅槃会の法要を行います。 4月8日の降誕会と、12月8日の成道会と合わせて三仏忌と呼んでいます。
今晩は断臂摂心です。 2009-12-09 21:01:33 | 草木国土悉皆成仏 今晩は、中国禅宗二祖・大祖慧可大師が達磨大師に弟子入りを願って、一晩雪の中で立ち、臂を断って志を示した故事を慕って坐禅をする断臂摂心の日です。 このとき窮臈寒天なり、十二月初九夜といふ。天大雨雪ならずとも、深山高峰の冬夜は、おもひやるに人物の窓前に立地すべきにあらず、竹節なほ破す、おそれつべき時候なり。しかあるに、大雪匝地、埋山没峰なり。 『正法眼蔵』「行持(下)」巻
花まつり 2009-04-08 09:56:07 | 草木国土悉皆成仏 今日は、仏教を開かれた釈迦牟尼仏がお生まれになった日であり、一般的には花まつりと呼ばれます。詳しくは、降誕会とか、灌仏会とかいいますね。それぞれ、釈尊が兜卒天から降りてきてお生まれになったこと、またはお生まれになった釈尊に龍が水をかけたこと、等を意味しています。 よって、花まつりをお祝いして、各曹洞宗寺院では花御堂の中心に釈尊がお生まれになった姿を模して、右手が天、左手が地を指し「天上天下唯我独尊」と仰っている誕生仏に甘茶をかける行持を行います。 我が寺では、先日役員会の折に予修しましたけれども、今日も静かにお祝いしたいと思います。