満福山城国寺

宮城県栗原市にある曹洞宗の満福山城国寺のブログです。

困っている人に対して僧侶はどう応対すべきか?

2014-01-16 16:41:00 | 『正法眼蔵随聞記』
夜話ニ云ク、若シ人来ツて用事を云フ中に、あるイは人に物を乞ヒ、あるイは訴訟等の事をも云はんとて、一通の状をも所望する事出来有るに、その時、我レはなり、遁世篭居の身なれば、在家等の人に非分の事を謂ハんは非なりとて、眼前の人の所望を叶へぬは、その時に臨ミ思量すべきなり。
    『正法眼蔵随聞記』巻2-16


道元禅師の時代には、「出家遁世」した人のことをと呼びました。要するに、一切の世俗に関わらない人のことです。ところが、僧侶で様々な学問を積んだ人もおりましたので、世俗の人から物事を頼まれることもありました。

道元禅師は、自分が出家遁世しているとしても、そのような依頼に対して、全く応えないということは極端なので、その時々の状況を考え、必要であればその依頼に応えていくべきだとしたのです。

結局、困っている人に、積極的に手を差し伸べるべきだとは書いていませんが、助けを求めて伸ばしてきた手を振り払うようなことはしてはならないというのです。

自殺者が4年連続で減少 前年に続き3万人切る

2014-01-16 16:26:28 | つれづれの一言
<自殺者>4年連続で減少…前年に続き3万人切る(毎日新聞)-Yahoo!ニュース

警察庁と内閣府は16日、2013年の自殺者数は前年より663人(2.4%)少ない2万7195人(速報値)だったと発表しました。減少傾向は4年連続で前年に続き3万人を下回っています。

一方、東日本大震災に関連する自殺と判断された人は11月末までの統計で前年1年間を上回る36人となり増加に転じており、内閣府は原因などを分析し、確定値として3月に公表するようです。

多くの要因がある自殺ですが、その減少のために多くの人々が努力しています。その結果の3万人切りです。ただ、人数の総体が問題では無く、やはり、生きにくい社会を、少しでも生きやすいように変えていくことが肝心だと思います。