満福山城国寺

宮城県栗原市にある曹洞宗の満福山城国寺のブログです。

今日から裁判員制度が始まります

2009-05-21 10:40:45 | つれづれの一言
裁判員制度、きょう始動 初の審理、7月下旬にも(産経新聞)-Yahoo!ニュース

今日から、裁判員制度が始まります。

事前の報道などでは、色々と賛否両論あることが分かりましたが、始まってしまうのであれば、後は「任に当たっては他に譲り難し」の想いでもって、勤めようと想います。

なお、これを機に、我々市民も裁判のあり方、そして犯罪の実態、そして社会のあり方などに気を配るべきなのでしょうね。これまでは、どこか他人任せ、それこそ政治家や公務員に投げていたように思います。これもまた「お上ありがたや」という発想なのでしょう。

新たな市民の姿を求めたこの裁判員制度、我々も変わらねばなりません。

僧侶への供養は効果がある

2009-05-06 14:42:36 | 『正法眼蔵随聞記』
 末世の比丘、聊カ外相尋常なる処と見ユれども、また是レに勝リたる悪心も悪事もあるなり。仍て、好キ僧、悪シキ僧を差別し思フ事無クて、仏弟子なれば此方を貴びて、平等の心にて供養帰敬もせば、必ズ仏意に叶ツて、利益も速疾にあるべきなり。
 また冥機冥応、顕機顕応等の四句有る事を思フベシ。また現生後報等の三時業の事も有り。此等の道理能々学スベキなり。
    『正法眼蔵随聞記』巻2-15


末世の比丘は、外見は多少まともそうでも、内面は何を考えているか分からないと道元禅師は指摘します。しかし、だからこそ、僧の善悪を付けてしまうことはないとしています。つまり、供養することが、何であれ結果としての功徳をもたらすのです。

よって、在家人は僧侶に供養をしていれば良いのだ、と道元禅師はいわれます。また、その功徳がいつおとずれるかは分かりません。しかし、必ず得るものなので、ただ真心から信じれば良いというのです。