3月11日に発生した「東日本大震災」は大きな被害を、宮城・岩手、そして福島の3県を中心に及ぼし、今もなお、多くの方が避難されています。
詳しいところですが、警察庁のまとめによりますと、6月2日現在、地震・津波によってお亡くなりになった方は1万5327人で、警察に届け出があった行方不明者は8343人となっています。大変な数です。数が最も多いのは宮城県の9158人、次いで岩手県で4516人、福島県で1588人となっています。
さらに、現在も18都道県の2500か所近くの避難所でおよそ10万人が避難生活を送っています。沿岸部を中心に、建物の被害も、全壊と半壊があわせて17万6千戸あまり、一部損壊の建物は30万6千戸を超えるなど、数字かでは一応このようにいわれています。
ただし、被害が大きかった沿岸部に行きますと、この数字では物語れない、何とも言いようの無いその凄まじさに、ただ絶句するばかりです。改めて、亡くなられた皆さまに哀悼の意を表し、未だに避難されている皆さまに衷心よりお見舞い申し上げます。
百箇日(卒哭忌)も、今月中旬(6月18日)に近付いてきました。その時にはまた、心からの
御供養を申し上げたいと思います。卒哭忌とは、慟哭を止む日とされていますから、悲しみを乗り越えて日常の生活に帰れ、とはいわれます。実際にはそんな単純な話ではないでしょう。ただただ復興の足取りを確実なものとするのに、どうすれば良いか、その智慧を出し合うだけといえましょう。