キビタキ(黄鶲、学名:Ficedula narcissina)は、スズメ目ヒタキ科ノビタキ亜科に分類される鳥類の一種。
樺太から日本列島全土で繁殖し、冬期はフィリピンやボルネオ島などの東南アジアへ渡りをおこない越冬する。
雌は上面は褐色で、腹部は褐色がかった白色。また、雄の幼鳥も雌と良く似た褐色で、野外で幼鳥の性別を判断することはほぼ不可能である。
さえずりは大変変化に富んでおり、生息地域によっても異なる。
全長13~14cm。雄は頭部から背面にかけて黒く、眉斑、腹部と腰は黄色。翼に白い斑がある。喉は鮮やかな橙黄色である。
夏鳥として全国の山間部で普通に見られる。福島県では県鳥に指定されている。
山地の明るい広葉樹林に住み、昆虫類、節足動物等を捕食する。時々空中捕食や地上採食もする。
「ピッコロロ、ピッコロロ」と美しい声で鳴く。
他の鳥類の声を真似ることもあり、時には「オーシツクツク」とまるでセミのツクツクボウシの鳴声とそっくりな囀りをすることがある。