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ザビエルがやって来た

2023-08-03 13:42:02 | 歴史が得意になる

 

1549年、ザビエルが鹿児島にたどり着きます。

アンジロウという青年にマラッカで出会って、その聡明さに関心を持ち、日本に来たとされます。アンジロウは罪を背負った人物でした。

鹿児島から平戸へ行き、布教を始めました。山口の路上で説法をしていると、一人の足の不自由な男が、ザビエルに近づきました。のちに布教師となるロレンソです。ロレンソは目も不自由でした。

ザビエルは京都に向かい、まもなく豊後から日本を離れて、戻ることはありませんでした。

ロレンソは多くの人々に熱心に布教をし、織田信長や豊臣秀吉にも出会いました。

しかし、1587年、豊臣秀吉は九州を平定するために博多に来て、突然、伴天連追放令を発します。身近に仕えていたキリシタン大名高山右近はただちに所領を没収され、追放されました。

その後もしだいにキリスト教徒は迫害され、棄教、改宗しなければ、拷問のうえ殺されてしまいました。

江戸時代に入って、島原や天草の農民が起こした一揆はキリシタン一揆ということで、幕府から10万以上の兵を動員して、4万人近い一揆軍を皆殺しにしました。

そして、幕府は鎖国という政策を選択するのです。

しかし、日本でわずかの期間に数十万というキリスト教信者が生まれたのはなぜだったのでしょう?そして、多くの信者は殉教という形で命を絶ったのです。

宣教師たちの報告書を見ても、日本人が教理を整然と理解し、聡明で、むやみに妄信するような人たちではなかった、あとは懺悔を好んだ、ということが伝えられます。

ザビエルの来日は、西洋文化を伝えたり、日本人の精神を変えたり、大きな変革を与えましたが、日本を閉鎖的な社会にした一因ともなってしまいました。

 



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