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お彼岸ですね

2020年09月19日 | 仏事


皆さんは「お彼岸」ってどういうイメージがありますか?
(すみません、トップ画像はまったく関係がありません笑 エルちゃんの水浴びです)


たぶん「お墓参りの期間」というイメージの方が最も多いでしょうか。お墓掃除をして、お墓参りをして…と。
昔から、『暑さ寒さも彼岸まで』と言うように、「最も気候が良く過ごしやすい時期だ」というイメージもありますかね。(ここ10年ほどはそうでもありませんね(^^;))
近年ではシルバーウィークと、連休になっているので、「○連休!旅行!」という方もいらっしゃることでしょう。


「彼岸」という言葉は本来、季節を表す言葉ではなく、「到彼岸」といい「お浄土」を表す仏教の言葉です。
「彼(か)の岸に到る」、つまり「悟りの世界に向かう」ための仏道修行に励む期間であったといいます。




ちなみにお彼岸のお中日は、秋分の日(春分の日)として、国民の祝日となっています。
秋分・春分の日(国民の祝日)は政府の閣議によって「今年は何日か」が決められます。ただし議員さんが勝手に決めるのではなく、国立天文台が観測している太陽の動きをもとにして日にちが決まるそうです。
古来より、太陽が(ほぼ)真東から上り、真西に沈んでいくその日をお彼岸のお中日といい、一般的には昼と夜の長さが同じになる日だといいます。

※正しくは、まったく同じ長さにはならないそうです。
実際にはお中日では昼の方が少し長くなります。
本当に昼と夜の長さが同じになるのは、お中日から4日ほど冬至側(12月頃)にずれた日です。秋分の日であれば、お中日より4日後くらいということです。



この秋分の日は国が法律で定めていますが、国民の祝日には実はそれぞれに意味があります。(祝日法第2条)
秋分の日は「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ」という趣旨で定められているそうです。ちなみに春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日なんだそうです。





ところで、ここ数年はお彼岸を過ぎても暑い日が続いてましたが、今年は9月に入ってから涼しくなるのが早かったですね!
最近は夜も過ごしやすく、明け方なんかは半袖だと肌寒いくらいです。

ちなみに9月2日はエルちゃんの誕生日です☆

4歳になりました♪
一年で今日だけのご馳走ですが、わずか数秒で…一口で食べてしまいました笑
(※犬用ケーキです。普段はドッグフードしかあげてません!)

ブログにあまり登場できてませんが、インスタの方にはよく出てますので良かったらインスタもフォローをお願いします☆








今日はお彼岸の「入りの日」です。
お中日と前後3日間を含む7日間がお彼岸の期間です。
浄土真宗では一生懸命、仏道修行に励みましょう!とは教えません。
先立って往かれた亡き方を想いながら、心静かに阿弥陀さまの願いに耳を傾ける、お聴聞のご縁を大切にします。


昔の人々は、真西に沈んでいく真っ赤な夕陽に手を合わせながら、先立って往かれた懐かしい方々に想いをめぐらせていたのではないでしょうか。

いつかまたお浄土でともにお会いいたしましょう、その日まで…。
と、お念仏を頂きながら、このお彼岸を心穏やかにお過ごしください。


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