靴磨きの少年 ソーサ ドミニカの今や英雄
米大リーグで、年間最多本塁打記録を争っているサミーソーサは
カリブ海に浮かぶドミニカ共和国で生まれ育った。
「人種の壁」と直面しながら、奮闘する姿は
母国民の尊敬を一身に集めている。
折りしも、猛烈なハリケーンの襲来で多数の死者が出る中
この国を訪れた。
「われらが英雄」の打つ本塁打は、被害の深刻な国民を
元気づける力になっている。
首都サントドミンゴから東に70キロ
人口12万人のサンペドロ・デ・マコリスの中心街に
昨年12月、ソーサ選手が母ルクレシアさんに贈った大きな家がある。
ソーサ選手は、7歳で父を亡くし
6人の兄弟と2部屋の家で育った。
この国の野球環境は1980年ごろから大きく変わった。
リトルリーグが盛んになり、大リーグのドジャースが
野球学校を設けた。
グラウンド4面を持ち、約100人分の宿舎を用意した。
ブルージェイズやアスレチックスなどが続いた。
今季の大リーグの開幕メンバーでこの国の出身者は62人。
今や一大供給源なのだ。
失業率30%ともいわれるこの国の少年たちには
一流大リーガーになって、故郷に豪邸を建てる夢がある。
靴磨きやオレンジを売って家計を助けたソーサ選手は
しかし、同世代がプレーしたリトルリーグの経験がない。
16歳のとき、借り物のスパイクで入団テストを受けた。
貧しかった少年時代のつらい思い出が
故郷への贈り物に形を変える。異国での活躍と母国へのいたわりが
ソーサ選手を国民的ヒーローにした。
(朝日新聞 1998年9月25日付 夕刊一面より一部抜粋)
まるで、おとぎ話のようにも感じられた。
ソーサ選手と野球の出会いが彼の人生を変えた。
ヒーローはずっとヒーローで入られるわけではない。
月日の流れ、年齢の流れには逆らうことができず、
記録から、人々の記憶へと移り変わってゆく。
時は、10年過ぎた今、「世界の王」と称された
王 貞治監督が、昨日本拠地福岡でのラストゲームを行った。
試合後のセレモニーで王監督は
「心のこもった温かいメッセージを送っていただき、
ありがとうございました。14年間ユニホームを着させて
いただきまして大変幸せでした」とメッセージを述べた。
王監督と野球の出会いもまた、人生を変えたのだろう。
昨日、麻生太郎氏を内閣総理大臣として、
新しい内閣が発足した。
スポーツの世界にヒーローは存在するものの、
日本の政治の世界には、依然としてなかなかヒーローが出てこない気がする。
出てくるのは、ヒールばかりである。
王監督、ソーサー選手の姿を見て僕も「野球選手」になりたい
あういう人になりたいと思った子どもたちはたくさんいるだろう。
政治の世界にも、2世議員、3世議員、父、祖父の姿ではなく
新しいヒーローの存在が必要なのではないだろうか?
米大リーグで、年間最多本塁打記録を争っているサミーソーサは
カリブ海に浮かぶドミニカ共和国で生まれ育った。
「人種の壁」と直面しながら、奮闘する姿は
母国民の尊敬を一身に集めている。
折りしも、猛烈なハリケーンの襲来で多数の死者が出る中
この国を訪れた。
「われらが英雄」の打つ本塁打は、被害の深刻な国民を
元気づける力になっている。
首都サントドミンゴから東に70キロ
人口12万人のサンペドロ・デ・マコリスの中心街に
昨年12月、ソーサ選手が母ルクレシアさんに贈った大きな家がある。
ソーサ選手は、7歳で父を亡くし
6人の兄弟と2部屋の家で育った。
この国の野球環境は1980年ごろから大きく変わった。
リトルリーグが盛んになり、大リーグのドジャースが
野球学校を設けた。
グラウンド4面を持ち、約100人分の宿舎を用意した。
ブルージェイズやアスレチックスなどが続いた。
今季の大リーグの開幕メンバーでこの国の出身者は62人。
今や一大供給源なのだ。
失業率30%ともいわれるこの国の少年たちには
一流大リーガーになって、故郷に豪邸を建てる夢がある。
靴磨きやオレンジを売って家計を助けたソーサ選手は
しかし、同世代がプレーしたリトルリーグの経験がない。
16歳のとき、借り物のスパイクで入団テストを受けた。
貧しかった少年時代のつらい思い出が
故郷への贈り物に形を変える。異国での活躍と母国へのいたわりが
ソーサ選手を国民的ヒーローにした。
(朝日新聞 1998年9月25日付 夕刊一面より一部抜粋)
まるで、おとぎ話のようにも感じられた。
ソーサ選手と野球の出会いが彼の人生を変えた。
ヒーローはずっとヒーローで入られるわけではない。
月日の流れ、年齢の流れには逆らうことができず、
記録から、人々の記憶へと移り変わってゆく。
時は、10年過ぎた今、「世界の王」と称された
王 貞治監督が、昨日本拠地福岡でのラストゲームを行った。
試合後のセレモニーで王監督は
「心のこもった温かいメッセージを送っていただき、
ありがとうございました。14年間ユニホームを着させて
いただきまして大変幸せでした」とメッセージを述べた。
王監督と野球の出会いもまた、人生を変えたのだろう。
昨日、麻生太郎氏を内閣総理大臣として、
新しい内閣が発足した。
スポーツの世界にヒーローは存在するものの、
日本の政治の世界には、依然としてなかなかヒーローが出てこない気がする。
出てくるのは、ヒールばかりである。
王監督、ソーサー選手の姿を見て僕も「野球選手」になりたい
あういう人になりたいと思った子どもたちはたくさんいるだろう。
政治の世界にも、2世議員、3世議員、父、祖父の姿ではなく
新しいヒーローの存在が必要なのではないだろうか?
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