監督と選手 尊敬し合い
高橋尚子の43.195キロ
太陽の輝き
高橋は大阪学院大学在学中、
当時リクルートで指導していた小出監督に自らを売り込みに行った。
「大学出は採らない」と
1度は断られながらも、粘りに粘って入社を果たした。
当初はトラック専門だった。が結果は出ない。
苦しむ高橋に
「ロード向きだよ。」と助言したのが、小出監督だった。
言葉どおり、ロードになると走りは一変した。
リズミカルな腕の振りから生み出されるピッチ走法は、
周囲を驚かせた。
次第に、「小出軍団」の中心となる。
その過程で、監督は高橋という1人の選手がもつ魅力に引き込まれた。
「筋肉のバランスがいい。疲れてもフォームが崩れない。それにね・・・」
高橋の話になると、止まらない。
「脈が遅いんだ。1分に36から42回ぐらい。
ほかの子は大体55回だよ。心臓が1回に押し出す力がすごいんだよね。
普通車が5000ccのエンジンを積んでいるような感じかな。」
バルセロナ、アトランタ両五輪で、銀、銅を獲得した
有森裕子(リクルートAC)
1997年アテネ世界選手権優勝の鈴木博美(積水化学)ら
多くのランナーを育ててきた監督だが、高橋の個性は
特別に輝いてみえる。
「やめろって言わないといつまでも走る。とにかく走るのが好き。
それに、こんな素直な子はいない。
ほめると、『わぁ、うれしい。また頑張ろう』と照れずに言える。
だから、強いんですよ。きっと」。
高橋のことを語るとき、いつにも増してニコニコする。
「太陽のような存在」
高橋は、監督のことを、そう表現する。
「落ち込んでいるときも、一緒に悩んでくれ、やる気を出させてくれる。」
互いに尊敬しあう監督と選手。
シドニー五輪に向けて2人3脚で、最終選考会の42.195に挑む。
(2000年 3月11日付け 朝日新聞 スポーツ欄より抜粋)
半年後の、2000年9月、シドニーオリンピックで、
高橋選手は、金メダルを獲得し、一躍、時の人となった。
スポーツの関係のみならず、尊敬しあえる関係を作るということは
大事だ。
自分自身、弟であるから、いつも、兄の背中を追っていたし、
実家の隣の公園に、行けば、学年の違う子が集まるため、
不思議と、監督と選手みたいに、
教えられる、教わる関係というのがあったように思う。
この間、後輩からのお願いで、
2年生に、大学生活は、どうだったのかというインタビューに応じた。
日常生活で、そんなに普段の行動を意識したいたわけではなかったので、
答える時に、すこしモゴモゴしてしまったりなどした。
ふと、インタビューに応じながら、
ある言葉を思い出した。
キャリアの授業での言葉
社会人と学生になることで違うことは
学生は選べること。社会人になると選べないこと。
これがぱぁと、頭に浮かんだ。
学生時代は、自分に都合が悪かったり、合わなければ、
極力、避けることが出来る。
バイト、ゼミ、サークル、と知らず知らずのうちに、
居心地のよい空間にいるものだ。
でも、これが社会に出たら、そうはいかなくなる。
自分に都合が悪い、合わないということで、
仕事が進まなかったら、何にもならない。
嫌いな部分というのは、どうしても先に目がいってしまう。
でも、尊敬できる部分というのは、よ~く相手を見ていないと見つからないもの。
相手のいいところを見つける、そんなところから、
相手を尊敬できる関係を作っていく。
話が途切れないルールといった類の本も売れているようだが、
相手の良いところを見つけるのであれば、
沈黙も決して悪くはない。
日常生活の中から尊敬できる関係を心がけたいものです。
高橋尚子の43.195キロ
太陽の輝き
高橋は大阪学院大学在学中、
当時リクルートで指導していた小出監督に自らを売り込みに行った。
「大学出は採らない」と
1度は断られながらも、粘りに粘って入社を果たした。
当初はトラック専門だった。が結果は出ない。
苦しむ高橋に
「ロード向きだよ。」と助言したのが、小出監督だった。
言葉どおり、ロードになると走りは一変した。
リズミカルな腕の振りから生み出されるピッチ走法は、
周囲を驚かせた。
次第に、「小出軍団」の中心となる。
その過程で、監督は高橋という1人の選手がもつ魅力に引き込まれた。
「筋肉のバランスがいい。疲れてもフォームが崩れない。それにね・・・」
高橋の話になると、止まらない。
「脈が遅いんだ。1分に36から42回ぐらい。
ほかの子は大体55回だよ。心臓が1回に押し出す力がすごいんだよね。
普通車が5000ccのエンジンを積んでいるような感じかな。」
バルセロナ、アトランタ両五輪で、銀、銅を獲得した
有森裕子(リクルートAC)
1997年アテネ世界選手権優勝の鈴木博美(積水化学)ら
多くのランナーを育ててきた監督だが、高橋の個性は
特別に輝いてみえる。
「やめろって言わないといつまでも走る。とにかく走るのが好き。
それに、こんな素直な子はいない。
ほめると、『わぁ、うれしい。また頑張ろう』と照れずに言える。
だから、強いんですよ。きっと」。
高橋のことを語るとき、いつにも増してニコニコする。
「太陽のような存在」
高橋は、監督のことを、そう表現する。
「落ち込んでいるときも、一緒に悩んでくれ、やる気を出させてくれる。」
互いに尊敬しあう監督と選手。
シドニー五輪に向けて2人3脚で、最終選考会の42.195に挑む。
(2000年 3月11日付け 朝日新聞 スポーツ欄より抜粋)
半年後の、2000年9月、シドニーオリンピックで、
高橋選手は、金メダルを獲得し、一躍、時の人となった。
スポーツの関係のみならず、尊敬しあえる関係を作るということは
大事だ。
自分自身、弟であるから、いつも、兄の背中を追っていたし、
実家の隣の公園に、行けば、学年の違う子が集まるため、
不思議と、監督と選手みたいに、
教えられる、教わる関係というのがあったように思う。
この間、後輩からのお願いで、
2年生に、大学生活は、どうだったのかというインタビューに応じた。
日常生活で、そんなに普段の行動を意識したいたわけではなかったので、
答える時に、すこしモゴモゴしてしまったりなどした。
ふと、インタビューに応じながら、
ある言葉を思い出した。
キャリアの授業での言葉
社会人と学生になることで違うことは
学生は選べること。社会人になると選べないこと。
これがぱぁと、頭に浮かんだ。
学生時代は、自分に都合が悪かったり、合わなければ、
極力、避けることが出来る。
バイト、ゼミ、サークル、と知らず知らずのうちに、
居心地のよい空間にいるものだ。
でも、これが社会に出たら、そうはいかなくなる。
自分に都合が悪い、合わないということで、
仕事が進まなかったら、何にもならない。
嫌いな部分というのは、どうしても先に目がいってしまう。
でも、尊敬できる部分というのは、よ~く相手を見ていないと見つからないもの。
相手のいいところを見つける、そんなところから、
相手を尊敬できる関係を作っていく。
話が途切れないルールといった類の本も売れているようだが、
相手の良いところを見つけるのであれば、
沈黙も決して悪くはない。
日常生活の中から尊敬できる関係を心がけたいものです。
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