木曜日担当のノリです
今日は、朝から寒い日でしたが、現在はお日様も出てきて
青空が広がる気持ちのいい日です
好きなアーティストの、BUMP OF CHICKEN が
11月25日に、Newシングルをリリースすることが、
今から楽しみです
楽しみなことといえば、
最近、大好きな作家の重松清さんが
「再会」
という本を出しました。
本の帯には、
過ぎ去った時間が小さな奇跡を運んでくる日は、きっとある。
「また会おうね」という約束は、未来を信じることだから---
毎度毎度、重松さんの本のキャッチコピーにノリは惹かれてしまいます。
「再会」のこの本は、全6編からなる本です。
その中の1つに、「永遠」というタイトルのお話があるのですが、
読んでいる最中から、はじめてだったのですが、
泣きながら読んでしまいました
家で読んでいたから、良かったものの、
電車の中で読んでいたら、大変な感じになっていただろうな、と。
物語は、主人公である小学校の先生からの視点で描かれ、
小学生の男の子のケンカと、障がいのある弟を中心に進みます。
今まで、重松さんの作品は、ほとんどと言っていいほど読んできましたが、
はじめて、障がいのある登場人物を出してくれたと思っています。
それが、なんだかうれしかったんです。
いくつか物語の会話を引用しながら、気に入ったところを紹介していきます。
↓↓
小学校の教師になってわかった。子どもが成長するというのは、
自分の生きる世界に順位をつけるようになることだ。
遊びよりも勉強、公立よりも私立、この子よりあの子、
自分はクラスの何番目、自分はあの子に負けていて、この子には
勝っている。順位がつけば序列ができる。優先する事柄もわかってくる。
そのリストにしたがって正しい優先順位のものを選び取っていける子もいれば、
間違った選択をしたせいで困ってしまう子もいる。順位をつけて選ぶことを
「生きる」の定義にするのは、ほんとうは、教師として少し悔しいけれど。
ユウちゃん(障がいを持った子)は、誰のリストでも序列が下のほうに
いるのだろう。だれからも選ばれずにいた。小さな子どもは、
まだリストが出来ていないから、ユウちゃんと遊んでくれる。
でも、その子がリストをつくりあげて、選択を始めたとたん、
ユウちゃんは置いてきぼりになってしまう。
■■■■■■
大人になることは、やらなければいけないこと、やりたいことのリストが
出来上がって、いつのまにか取捨選択をしていることを読みながら
実感してしまいました。
↓↓
また明日。
また今度。
また、いつか―――
子どもの頃は、たくさんの約束をしていた。守れた約束より
守れなかった約束のほうが多かった。子どもだったわたしにも、
それはわかっていたと思う。
約束を破ったときには誤ったし、破られたときには怒った。
でも懲りずに何度も約束をした。
のんきだったのだろうか。1つの約束より、もっと大きなものを
信じていられた、ということなのだろうか。
じゃあ、おとなになったいまは、それを信じることができなくなったのだろうか。
(新潮社 重松清 再会の中の永遠より一部抜粋しました。)
■■■■■■
大人よりも、子どものほうが約束の大切さをわかっているような気がする。
約束を守る、守らないというよりも、約束を結ぶことが、
また会えるきっかけにでもなる感じがしますね。
重松さんは、「うちのパパが言うことには」というエッセイで
このようなことを語っています。
「うまくしゃべれなかったから・・・・優しさが好きになれたかもしれない。」
小説家の僕は、その言葉に導かれようにして、1冊の本を仕上げたのでした。
「優しいひと」になるのは、すごく難しいし、すごく嘘っぽい。
でも、「優しさが好きなひと」になるのは、できるかもしれない。
(角川文庫 うちのパパが言うことには から引用)
大学に入ってから、障がいのある子どもや大人たちとのふれ合いを何度か
経験してきました。その度に感じるのは、
彼らのまっすぐな優しさだったのかもしれません。
昨日、新潟市北区の豊栄交流センタークローバーというお店で、
お弁当を頂いてきました。
クローバーは、一緒に障がいを持った人たちも働いています。
一緒にご飯を食べた女性は、
「ここに来る度に、元気をもらっている感じがする」と
言っていました。
障がいといっても、知的、身体、精神、発達と様々です。
自分自身はじめのうちは、何か特別意識をしなければいけないと
思っていましたが、それがかえって障がいのあることを
認めさせてしまうことにもなります。
今では、だいぶ自然体で、接することが出来るようになったと思います。
また明日、また今度、またいつか・・・・・・
ついつい言ってしまうことだけれど、
これからも、たくさん約束は破ってしまうかもしれないけど、
障がいを持った人たちとふれ合う時、
重松さんの言葉を借りれば、優しい人にはなれないけど、
優しさが好きな人で、いれたらよいと思っています。
今度会おうと言ってから、1年半ほど連絡をとっていなかった友だちに、
時間があったら、再会の永遠を読んでみてとメールで薦めておきました。
今年も年賀状の季節が来ます。すぐに会いに行けなくても、
手書きの一言をお届けに、年賀状を書いてみてはいかがでしょうか?
きっと年賀状だけの、今度会おうの一言でも、
約束は、ずっとつながっているように感じます。
今日は、朝から寒い日でしたが、現在はお日様も出てきて
青空が広がる気持ちのいい日です
好きなアーティストの、BUMP OF CHICKEN が
11月25日に、Newシングルをリリースすることが、
今から楽しみです
楽しみなことといえば、
最近、大好きな作家の重松清さんが
「再会」
という本を出しました。
本の帯には、
過ぎ去った時間が小さな奇跡を運んでくる日は、きっとある。
「また会おうね」という約束は、未来を信じることだから---
毎度毎度、重松さんの本のキャッチコピーにノリは惹かれてしまいます。
「再会」のこの本は、全6編からなる本です。
その中の1つに、「永遠」というタイトルのお話があるのですが、
読んでいる最中から、はじめてだったのですが、
泣きながら読んでしまいました
家で読んでいたから、良かったものの、
電車の中で読んでいたら、大変な感じになっていただろうな、と。
物語は、主人公である小学校の先生からの視点で描かれ、
小学生の男の子のケンカと、障がいのある弟を中心に進みます。
今まで、重松さんの作品は、ほとんどと言っていいほど読んできましたが、
はじめて、障がいのある登場人物を出してくれたと思っています。
それが、なんだかうれしかったんです。
いくつか物語の会話を引用しながら、気に入ったところを紹介していきます。
↓↓
小学校の教師になってわかった。子どもが成長するというのは、
自分の生きる世界に順位をつけるようになることだ。
遊びよりも勉強、公立よりも私立、この子よりあの子、
自分はクラスの何番目、自分はあの子に負けていて、この子には
勝っている。順位がつけば序列ができる。優先する事柄もわかってくる。
そのリストにしたがって正しい優先順位のものを選び取っていける子もいれば、
間違った選択をしたせいで困ってしまう子もいる。順位をつけて選ぶことを
「生きる」の定義にするのは、ほんとうは、教師として少し悔しいけれど。
ユウちゃん(障がいを持った子)は、誰のリストでも序列が下のほうに
いるのだろう。だれからも選ばれずにいた。小さな子どもは、
まだリストが出来ていないから、ユウちゃんと遊んでくれる。
でも、その子がリストをつくりあげて、選択を始めたとたん、
ユウちゃんは置いてきぼりになってしまう。
■■■■■■
大人になることは、やらなければいけないこと、やりたいことのリストが
出来上がって、いつのまにか取捨選択をしていることを読みながら
実感してしまいました。
↓↓
また明日。
また今度。
また、いつか―――
子どもの頃は、たくさんの約束をしていた。守れた約束より
守れなかった約束のほうが多かった。子どもだったわたしにも、
それはわかっていたと思う。
約束を破ったときには誤ったし、破られたときには怒った。
でも懲りずに何度も約束をした。
のんきだったのだろうか。1つの約束より、もっと大きなものを
信じていられた、ということなのだろうか。
じゃあ、おとなになったいまは、それを信じることができなくなったのだろうか。
(新潮社 重松清 再会の中の永遠より一部抜粋しました。)
■■■■■■
大人よりも、子どものほうが約束の大切さをわかっているような気がする。
約束を守る、守らないというよりも、約束を結ぶことが、
また会えるきっかけにでもなる感じがしますね。
重松さんは、「うちのパパが言うことには」というエッセイで
このようなことを語っています。
「うまくしゃべれなかったから・・・・優しさが好きになれたかもしれない。」
小説家の僕は、その言葉に導かれようにして、1冊の本を仕上げたのでした。
「優しいひと」になるのは、すごく難しいし、すごく嘘っぽい。
でも、「優しさが好きなひと」になるのは、できるかもしれない。
(角川文庫 うちのパパが言うことには から引用)
大学に入ってから、障がいのある子どもや大人たちとのふれ合いを何度か
経験してきました。その度に感じるのは、
彼らのまっすぐな優しさだったのかもしれません。
昨日、新潟市北区の豊栄交流センタークローバーというお店で、
お弁当を頂いてきました。
クローバーは、一緒に障がいを持った人たちも働いています。
一緒にご飯を食べた女性は、
「ここに来る度に、元気をもらっている感じがする」と
言っていました。
障がいといっても、知的、身体、精神、発達と様々です。
自分自身はじめのうちは、何か特別意識をしなければいけないと
思っていましたが、それがかえって障がいのあることを
認めさせてしまうことにもなります。
今では、だいぶ自然体で、接することが出来るようになったと思います。
また明日、また今度、またいつか・・・・・・
ついつい言ってしまうことだけれど、
これからも、たくさん約束は破ってしまうかもしれないけど、
障がいを持った人たちとふれ合う時、
重松さんの言葉を借りれば、優しい人にはなれないけど、
優しさが好きな人で、いれたらよいと思っています。
今度会おうと言ってから、1年半ほど連絡をとっていなかった友だちに、
時間があったら、再会の永遠を読んでみてとメールで薦めておきました。
今年も年賀状の季節が来ます。すぐに会いに行けなくても、
手書きの一言をお届けに、年賀状を書いてみてはいかがでしょうか?
きっと年賀状だけの、今度会おうの一言でも、
約束は、ずっとつながっているように感じます。
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