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「世界は私が思っていた以上にキラキラしていたよ。」

2009-10-25 15:21:44 | 旧メンバーブログ

平成20年中の日本における自殺者数は32,249人であった。
ちなみに同年の交通事故死亡者数は5,155人である。
自殺の原因としては健康問題、家庭問題、経済問題等様々挙げられるが、実際にはそれらが複雑に絡み合っているため簡単には解釈できないようである。
しかしそんな中、数ある原因の中でも精神疾患が関係する割合は非常に高いことが見受けられ、心の病を持つ人々の苦悩が反映されているように感じた。



・・・・・・



うつ病。


誰でも一度くらいは耳にしたことがあると思います。
いわゆる心の病の1つ。
冒頭の自殺に関するデータとも密接に関わっています。





うつ病の原因としてはセロトニン、それとアドレナリンという脳内神経物質の不足が挙げられます。


主な症状としては
●抑うつ気分
元気が出ない。

●精神運動制止
何に対してもやる気が出ない。物事に対しておっくうになる。

●不安焦燥感
何となく不安を感じずにいられない。

●身体症状
不眠、食欲不振



うつ病が重症化すると、さらに希死念慮(もう死にたいという考え)が生じます。


希死念慮は自殺願望とは少し異なり、あくまでうつ病の症状の1つです。
自殺をしたいというよりは、自殺という考えが頭から離れなくなってしまう。
しかしこれは一過性のものです。
どうかそのことを理解してください。





うつ病は心の風邪というふうによく称されます。
もちろん本当の風邪のようにただ食べて寝ていればそのうち治るというものではありませんが…
これの意味するところは

・誰にでもなりうる。
・必ず治る(ただし適切な治療・投薬が絶対に必要)。

ということです。



近年ではうつ病に対する考えもだいぶ認められるようになってきたようです。
「うつ病の人に『頑張れ』と言ってはいけない。」
一種の常識ですよね。



大切なことなので書きますが、決して怠けているわけではないんです。
頑張りたくても頑張れない。しかし休みたくてもうまく休めない。
それがいかにキツイか。
また、その上周囲の人間から理解してもらえず、「もっと頑張れ」と言われることがどれほど苦しいか。



従来からうつ病になりやすい人の心理的特性として、「メランコリー親和型」という性格特性が挙げられます。
これは、「まじめで几帳面、責任感が強い頑張りや」といった性格の方がうつ病にかかりやすいというテレンバッハ(Hubertus Tellenbach)の主張です。



周りの人は励まさなくてもいいし、慰めなくてもいいんです。
ただ傍にそっといてあげること。
助けを求められたら助ける。また、治療を受けているかチェックしてあげること。



難しいことだと思います。
本人のことを思えば思うほど、「元気づけてあげたい」、「慰めてあげたい」と思うのは普通のこと。
これを読んでくださった方は、どこか頭の片隅にでも置いておいていただければ幸いです。



・・・・・・


先日、僕は直接会ったことはないんですが、しばらくうつ病を患っていた方が亡くなってしまったというお話を聞きました。



自殺でした。


あまり深くは書けませんが、僕はそのことに大きな…ショックを受けました。


しかし僕よりも、強い心のつながりを持ったご家族、ご友人の方はどのような想いだったのでしょうか…。




「人間には自殺をする権利がある。」と主張する方がいます。
僕はそれはないと思います。
しかし、「他人の自殺を止める権利があるのか」と問われると、少し考えてしまいます。


個人的な考えですが、「どんなときも自殺は悪いことであり、止めなければいけない」という考えは少しどうなのかなと思います。
命が1番大切だという主張に反対するつもりはありませんが…自殺に対しては簡単には肯定も否定もできません。
ただ、それが精神疾患からくる希死念慮だとしたら、どうか思いとどまってほしいです。






うつ病は全人口のうち、約1割の方が生涯のうちに一度以上経験するといわれています。
もはや特別な病気ではない。



しかし必ず治ります。
どん底まで沈むことがあったとしても、どうか…そのときはゆっくり休んでください。
頑張らなくてもいいんです。
頑張ることをいつでもいいこととするのは、日本人の悪い癖。









「いかに死ぬか、いつ死ぬかを選ぶことはできない。
選べるのは、いかに生きるか、それだけだ。」
 ジョーン・バイズ


 


・・・・・・・


冒頭のデータは、警察庁の統計を参考にしました。
なお、自殺者数と交通事故死亡者数を比較する表記がありますが、この点について「人の命を数えることは不謹慎である」というご指摘もあるかと思います。
ただ、今回は話の趣旨を明確にするためにこのような表現をさせていただいたのであり、命を数量として扱うこと、そのことが目的ではありません。
どうかご理解のほどよろしくお願いします。

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2 コメント

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自殺者が多い要因 (KT)
2009-10-29 19:46:07
日本に自殺者が多い要因は、質の悪い教育です。
必要な知識も能力も授けず、テストと受験競争で無益な知識を詰めこませて、人生を生き抜く力を奪っていることが、日本に多くの自殺者が出る要因です。
女性グループやPTA等が、教員、教育関係者、議員などに「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望 日新報道)を読むことを求めているのは、この本が、教育システムの欠陥、多くの人を不幸にする構造を解明し、改革の必要を明瞭に示しているからです。
すべての人が、教育の根本改革を求めて、声を出す必要があります。
人の不幸を放置する者は、親としても社会人としても失格ではないでしょうか。
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Unknown (けら)
2009-11-02 00:31:03
>>KT様

コメントありがとうございます。
教育というただ1点に原因を集約するというお考えには多少僕は抵抗があるのですが、いじめをはじめ様々な諸問題と密接に関わっている分野だけに、鋭い視線を向けていく必要があるとは僕も思います。

それと、面白そうな本もご紹介していただきありがとうございます!
書店でさっそく検索をかけてみたのですが、あいにく在庫がゼロでした…。
すぐにというわけはいきませんが、機会があったらぜひ一読してみたいと思います。


またぜひ興味深いご意見をお聞かせ願います。
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