ありのままの心を見つめて
日本は25年先には4人に1人が70歳以上という
高齢社会を迎える。これから大きな社会問題となる
老人の介護問題・がん告知問題・ホスピス・ターミナルケアなど
だれでもいつかは迎える死
ホスピスケアの権威である岡安氏に
意見を寄せていただいた。
宮沢賢治の「永訣の朝」というのをご存知だろうか
「あめゆじゅ とてちて けんじゃ」
亡くなる日の朝、子供のときの回想をこめて、
そうせがむ妹のために、
1椀の雪を取りに走る兄・賢治の
悲しみが切迫して伝わってくる
兄弟愛の詩だ。
愛する家族の死を見守る心情は
察するにあまりある。死が避けられないものならば、
できるかぎり幸せな最期を迎えさせてあげたいと思うのが
当然だろう。
しかし、自身の気持ちの整理もそうだが、
特に末期がんなど治る見込みのない病気については
告知しているケースも、そうでないケースも
患者さんへの接し方は難しい。
その告知の問題でフィンランドと日本とで大きく異なる点がある。
日本ではがんとわかったときに、真っ先に呼ばれるのは、
家族であり、
告知するかどうかも家族の決断によるのがほとんどだ。
しかしフィンランドでは、全く逆で本人の病気なのだから、
告知するのは当然本人であり、家族に話すかかどうかは
本人が決めることであり、それに医師は従う。
ただがん告知の土壌はあるものの、どのように告げるのか、
また告知した後も正しく内容を理解してもらえたのか、
がん告知のデリケートさは変わらないものがある。
告知をした、しないにかかわらず、患者さんに
大切なのは、看護するものが、出すぎることなく、
時には1歩引いたところから見守って
患者さんに合わせることだ。
人はいつでも前向きにいられない存在である。
心のケアというと、理想像ばかりが先行しがちだが、
現実に焦点を合わせて、在宅ケアなど、看護・介護
する側の疲労への配慮や支援は
ボランティア活動なども含めて、今後の重大な課題である。
(1997年 9.27日付 朝日新聞 広告特集
今日の健康・明日の健康 要約)
このときから、10年が過ぎ、
日本は高齢社会の1歩を歩んでいる。
安倍首相が辞職をし、新しく福田首相が誕生した。
世論が取り組んでもらいたい1番の問題に
「年金問題」を挙げていた。
現在、高齢で暮らす人、40代、50代と働き盛りの労働者
自分たちの時に年金はもらえない可能性があるなら、と
年金の未納が多い20代。
どれもよりよい老後の生活にかかわることである。
人生80年と言われる時代。
決して悩ませているのはガンといった病だけではない、
生活苦や仕事の重圧による心の病
この記事にあるように
人はいつでも前向きにいられない存在である。
と同時に誰もが1人の力で暮らしをしているわけではない。
お互いが支えあって生きている。
何かの行為は、きっと誰かの「ありがとう」につながる。
そんな「ありがとう」の元気をもらったほうは「笑顔」につながる。
笑顔でいること、笑顔になれること、
ノリは理想像かもしれない、心のケアを信じていたい。
日本は25年先には4人に1人が70歳以上という
高齢社会を迎える。これから大きな社会問題となる
老人の介護問題・がん告知問題・ホスピス・ターミナルケアなど
だれでもいつかは迎える死
ホスピスケアの権威である岡安氏に
意見を寄せていただいた。
宮沢賢治の「永訣の朝」というのをご存知だろうか
「あめゆじゅ とてちて けんじゃ」
亡くなる日の朝、子供のときの回想をこめて、
そうせがむ妹のために、
1椀の雪を取りに走る兄・賢治の
悲しみが切迫して伝わってくる
兄弟愛の詩だ。
愛する家族の死を見守る心情は
察するにあまりある。死が避けられないものならば、
できるかぎり幸せな最期を迎えさせてあげたいと思うのが
当然だろう。
しかし、自身の気持ちの整理もそうだが、
特に末期がんなど治る見込みのない病気については
告知しているケースも、そうでないケースも
患者さんへの接し方は難しい。
その告知の問題でフィンランドと日本とで大きく異なる点がある。
日本ではがんとわかったときに、真っ先に呼ばれるのは、
家族であり、
告知するかどうかも家族の決断によるのがほとんどだ。
しかしフィンランドでは、全く逆で本人の病気なのだから、
告知するのは当然本人であり、家族に話すかかどうかは
本人が決めることであり、それに医師は従う。
ただがん告知の土壌はあるものの、どのように告げるのか、
また告知した後も正しく内容を理解してもらえたのか、
がん告知のデリケートさは変わらないものがある。
告知をした、しないにかかわらず、患者さんに
大切なのは、看護するものが、出すぎることなく、
時には1歩引いたところから見守って
患者さんに合わせることだ。
人はいつでも前向きにいられない存在である。
心のケアというと、理想像ばかりが先行しがちだが、
現実に焦点を合わせて、在宅ケアなど、看護・介護
する側の疲労への配慮や支援は
ボランティア活動なども含めて、今後の重大な課題である。
(1997年 9.27日付 朝日新聞 広告特集
今日の健康・明日の健康 要約)
このときから、10年が過ぎ、
日本は高齢社会の1歩を歩んでいる。
安倍首相が辞職をし、新しく福田首相が誕生した。
世論が取り組んでもらいたい1番の問題に
「年金問題」を挙げていた。
現在、高齢で暮らす人、40代、50代と働き盛りの労働者
自分たちの時に年金はもらえない可能性があるなら、と
年金の未納が多い20代。
どれもよりよい老後の生活にかかわることである。
人生80年と言われる時代。
決して悩ませているのはガンといった病だけではない、
生活苦や仕事の重圧による心の病
この記事にあるように
人はいつでも前向きにいられない存在である。
と同時に誰もが1人の力で暮らしをしているわけではない。
お互いが支えあって生きている。
何かの行為は、きっと誰かの「ありがとう」につながる。
そんな「ありがとう」の元気をもらったほうは「笑顔」につながる。
笑顔でいること、笑顔になれること、
ノリは理想像かもしれない、心のケアを信じていたい。
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