今、
角川ONEテーマ21 より
千年働いてきましたーー老舗企業大国ニッポン
著者 野村 進さんの本を買って
読んでいます。
ノリがJOYJOBに入って企業取材をしたいと
思ったときに、
頭に浮かんだのは、職人さんの働き方、生き方に触れてみたいと
思いました。
いったい、いつから職人に興味をもつようになったのかというのは、
自分でもわからないのですが、
(たぶんプロジェクトXや情熱大陸など)人にフォーカスをする
する番組が好きだったからかもしれません。
まだ、第1章から第3章までしか読み進めていないので、
3分の1程度なのですが、
その中の、「削る文化」と「重ねる文化」について
本書の中から抜粋して少しお伝えします。
アジア各地の仏像を見ると、よくわかる。
日本の仏像が、一本の木を削りに削って、
木の中におわす仏を浮かび上がらせるに対し、
日本以外のアジアのほとんどの仏像は、
粘土や装飾を塗り重ねて仏の形を作り上げようとする。
方向性がまったく逆なのである。
この「削る文化」と「重ねる文化」の違いは、
動きをぎりぎりにまで削ぎ落とした日本の能と、
豪華絢爛さを競う中国やインドの踊りにもよく表れている。
言い換えると、「職人のアジア」の裏地が、「削る文化」で
「商人のアジア」の裏地が、「重ねる文化」ではないか。
日本はアジアの中ではごく珍しい、「削る文化」を保持してきた
「職人のアジア」ではないか。
(第1章 老舗企業大国ニッポンより 抜粋)
日産のCMで、クレイモデラーというの紹介しているのを
ご存知だろうか。
車のデザインなど、どう出来るのかはほとんどいって知らなかった。
日産マガジンに
クレイモデラーが果たす役割を紹介していて、
自動車はデザイナーがデザインをする。
もちろん間違いではないのだけれど、デザイナーが描くのはスケッチ画。
つまり平面であるということ。
このスケッチを立体的な造形へと発展させるのが、
クレイモデラーの仕事
デザイナーとクレイモデラーの共同作業がなければ、
自動車のデザインは成立しないのだ。
本の中で、クレイモデラーである木村誠さんはこんなことを語っている。
「私は、この職場で働く自信がありません。」と書いたことをはっきり
覚えていた。
職人気質のクレイモデラーが集まっていた30余年前の職場は、
徒弟制度の色が濃かった。
新人が入っても手取り足取り教えるのではなく、
自分で先輩の技を盗んで覚える必要があった。
「はじめは指導してくれるどころか、声さえかけてくれなかった。・・」
「一緒に仕事をするようになると、尋ねれば親身になって教えてくれる
人間味のある人たちでした。でも最初は怖かったですね。」
クレイを削る技術はもちろん学んだが、より強く影響を受けるのは
デザインに向かう姿勢だった。
「デザイナーが少し無理かなと思えるスケッチを描いても、
否定するのではなく、立体化する。結果的にそれが、デザイナーの
自由を発想を膨らませることになるのです。」
企業の話を聞いていると、どこも研修制度というのが、
発達していて、丁寧に育てようとしているのがわかる。
でも、どことなく、まだ消費者だったり、お客さまの感じが強い感じもする。
もちろん研修で学ぶことは、ある1点でしかないわけで、
実践や失敗を積み重ねて学んでいくことに変わりはないのだけど、
職人のように是が非でも技を盗むということ姿勢を見習うことは減っているので
ないだろうか。
ノリが職人に魅力を感じるのは、絶えず自分に厳しく技術がうまくなりたい
という向上心に惹かれているのかもしれない。
みなさんが、話を聞いてみたいと思う人
その人のどんなところに魅力を感じるのか考えてみてはないでしょうか?
角川ONEテーマ21 より
千年働いてきましたーー老舗企業大国ニッポン
著者 野村 進さんの本を買って
読んでいます。
ノリがJOYJOBに入って企業取材をしたいと
思ったときに、
頭に浮かんだのは、職人さんの働き方、生き方に触れてみたいと
思いました。
いったい、いつから職人に興味をもつようになったのかというのは、
自分でもわからないのですが、
(たぶんプロジェクトXや情熱大陸など)人にフォーカスをする
する番組が好きだったからかもしれません。
まだ、第1章から第3章までしか読み進めていないので、
3分の1程度なのですが、
その中の、「削る文化」と「重ねる文化」について
本書の中から抜粋して少しお伝えします。
アジア各地の仏像を見ると、よくわかる。
日本の仏像が、一本の木を削りに削って、
木の中におわす仏を浮かび上がらせるに対し、
日本以外のアジアのほとんどの仏像は、
粘土や装飾を塗り重ねて仏の形を作り上げようとする。
方向性がまったく逆なのである。
この「削る文化」と「重ねる文化」の違いは、
動きをぎりぎりにまで削ぎ落とした日本の能と、
豪華絢爛さを競う中国やインドの踊りにもよく表れている。
言い換えると、「職人のアジア」の裏地が、「削る文化」で
「商人のアジア」の裏地が、「重ねる文化」ではないか。
日本はアジアの中ではごく珍しい、「削る文化」を保持してきた
「職人のアジア」ではないか。
(第1章 老舗企業大国ニッポンより 抜粋)
日産のCMで、クレイモデラーというの紹介しているのを
ご存知だろうか。
車のデザインなど、どう出来るのかはほとんどいって知らなかった。
日産マガジンに
クレイモデラーが果たす役割を紹介していて、
自動車はデザイナーがデザインをする。
もちろん間違いではないのだけれど、デザイナーが描くのはスケッチ画。
つまり平面であるということ。
このスケッチを立体的な造形へと発展させるのが、
クレイモデラーの仕事
デザイナーとクレイモデラーの共同作業がなければ、
自動車のデザインは成立しないのだ。
本の中で、クレイモデラーである木村誠さんはこんなことを語っている。
「私は、この職場で働く自信がありません。」と書いたことをはっきり
覚えていた。
職人気質のクレイモデラーが集まっていた30余年前の職場は、
徒弟制度の色が濃かった。
新人が入っても手取り足取り教えるのではなく、
自分で先輩の技を盗んで覚える必要があった。
「はじめは指導してくれるどころか、声さえかけてくれなかった。・・」
「一緒に仕事をするようになると、尋ねれば親身になって教えてくれる
人間味のある人たちでした。でも最初は怖かったですね。」
クレイを削る技術はもちろん学んだが、より強く影響を受けるのは
デザインに向かう姿勢だった。
「デザイナーが少し無理かなと思えるスケッチを描いても、
否定するのではなく、立体化する。結果的にそれが、デザイナーの
自由を発想を膨らませることになるのです。」
企業の話を聞いていると、どこも研修制度というのが、
発達していて、丁寧に育てようとしているのがわかる。
でも、どことなく、まだ消費者だったり、お客さまの感じが強い感じもする。
もちろん研修で学ぶことは、ある1点でしかないわけで、
実践や失敗を積み重ねて学んでいくことに変わりはないのだけど、
職人のように是が非でも技を盗むということ姿勢を見習うことは減っているので
ないだろうか。
ノリが職人に魅力を感じるのは、絶えず自分に厳しく技術がうまくなりたい
という向上心に惹かれているのかもしれない。
みなさんが、話を聞いてみたいと思う人
その人のどんなところに魅力を感じるのか考えてみてはないでしょうか?
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