春なので小噺します。実話です。実話な小噺です。
僕は百貨店のサーモン専門店で働いていました。
ある日、店頭に立っていると年配の女性が話し掛けてきました。女性は僕に何かを言っていましたが、呂律が回っておらず、よく聞き取れませんでした。なんだろうと思っていると、女性は急に倒れました。僕はびっくりして周りにいた人と女性を抱きかかえ、医務室に行きました。その後は医務室の方々に任せ、僕は仕事を続けました。
休憩時間になるとさっきの女性が気になり、僕は医務室に行きました。
「さっきここに運ばれてきた女性どうなりました?」
「あー、あの人、家族が迎えに来て帰りましたよ」
「何で倒れたんですか?」
「彼女、酔っ払ってたのよ。飲みすぎて倒れたみたい。あなた、気がつかなかった?」
「いや、全然」
「そうなのだいぶ匂っていたけど」
「あ、わかりました。僕、地下でサーモン売ってるんです。だからサケ臭いの慣れてるんですよ。」
「そ、そう」
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