✳️陰謀【1945年、B-52がエンパイアステート・ビルに突っ込んだことがある。しかし、ビルは60年以上経ったいまも健在だ。2001年ボーイング757がWTC ビルに突っ込んだというが、なぜかビルはすぐに倒壊した】(中略)
真相【両ビルは建築工法も異なり、B-25とボーイング757は大きさ・重さ・燃料積載量・追突速度もまったく違う。同じ現象が起こるはずもない】(中略)
エンパイア 機の大きさ縦51×横67×高さ17 重量約16トン 流れ出たジェット燃料800ガロン 突入速度時速200マイル ビル工法・鉄筋コンクリート
WTC 機の大きさ縦159×横156×高さ53 重量約179トン 流れ出たジェット燃料20000ガロン 突入速度時速440と540マイル ビル工法・中空式構造のパネル工法
両者の間に、条件・データ数値の差がこれだけあると、同じ航空機の激突でも比較はできない。
✳️陰謀【WTCビルの設計者は、ビルにボーイングが衝突してもびくともしない、と確約していた】
WTCビルの建設プロジェクト管理者は、ビルの構造上、最大の大きさの民間旅客機が突入しても、蚊帳を鉛筆で突くようなもので耐えられると明言していた。ビルが機の突入で崩壊したのではないことは、この発言からも証明される。
真相【WTCビルの設計者は、ビルにボーイングが767でなくボーイング707が衝突してもびくともしない、と確約していたが、現実はシミュレート通り進まなかった】
事件に関する基本的な本『9.11生死を分けた102分』(中略)が、この問題がわかりやすく説明している。
同書によれば、ビルの建築主任フランク・ディマティーニが「旅客機が2機以上ぶつかっても大丈夫だと思うよ。外壁が網戸みたいになっているから」「旅客機がぶつかるのは網を鉛筆で突き破るようなものでね、穴は開くけど全体に影響はない」と発言したのは、1993年、WTCビル爆破事件の際に設計に参加したレズリー・ロバートソンの発言「この建物は乗員乗客を満載したボーイング707がぶつかっても倒れないように作られているんだ」を敷衍したものだ。ただ、彼は「設計当時、707が世界で一番大きな飛行機だったんだけどね」とも言っていた。
設計当時の「一番大きな飛行機=ボーイング707」より2001年に激突したボーイング767は、縦横が約1割長く、重さで約2割重い。ここでもまた、陰謀論者は、同じ事象でのデータの違いを無視している。(中略)
陰謀論者は、当初の航空機衝突シミュレートにのみにこだわり、事態が想定を超え、ビルが崩壊に向かった様子をすべて無視し、「これが陰謀の証拠だ」と騒ぎ立てているにすぎない。また、機の燃料で火災が起きていた事実をも無視しているのだ。 奥菜秀次〈陰謀論の罠〉より
✔️【逆デバンキング〈ツインタワーは超堅牢なビルだった〉】
ツインタワーを設計したのは日系アメリカ人のミノル・ヤマザキという人で、当時世界最高の品質を誇った日本製の鉄骨を支柱に使った高層ビルの傑作でした。
ちなみに使われた支柱は、20万トンという大量の量でした。
これは〈サイエンティフィック・アメリカン〉という雑誌も絶賛し、ロバート・マクマナラというエンジニアの「現在では、ツインタワーのように堅牢なビルはもう作っていない」という言葉を載せているくらいです。
【エンパイアステートビルの事故】
ミノル・ヤマザキが堅牢さにこだわったのは、奥菜秀次も触れたエンパイアステートビルの事故が理由でした。
ミノル・ヤマザキはエンパイアステートビルの事故をふまえ、当時世界最大の飛行機だったボーイング707が乗客を満載し、燃料タンクを満タンにしてビルに衝突することを想定してツインタワーを設計しました。
【ボーイング707とボーイング767に差はない】
奥菜秀次は……
「設計当時の「一番大きな飛行機=ボーイング707」より2001年に激突したボーイング767は、縦横が約1割長く、重さで約2割重い。ここでもまた、陰謀論者は、同じ事象でのデータの違いを無視している。
……などと言っていますが、ボーイング707とボーイング767に大きさの差はほとんどなく、衝突時にビルに与えるインパクトに大きな違いがあるとは考えられません。
そもそもWTCの建築プロジェクトマネージャー、フランク・デ・マティーニは「複数の大型ジェットが同時に突入してもビルは持ちこたえられる」と言っています。
つまりツインタワーとは、複数のボーイング707が同時に突入しても崩壊することがないビルだったのです。
それがボーイング707より少し大きいくらいのボーイング767一機の衝突で、呆気なく崩壊してしまったのです。
これを不自然と言わずになにを不自然といえばいいのでしょうか?
【まとめ】
●ツインタワーは複数のボーイング707が同時に突入しても倒れないように設計された。
●ボーイング707とボーイング767に大きな差などない。
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